Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

階段

2016-07-23 05:01:53 | コラム
先日―。
郵便屋さんが「ゆうパック」を届けに、自分の住む5階までやってきて、少しぜぃぜぃいいながら・・・

「そこに置いてある自転車は、牧野さんのものなんですか」

と、問うてきた。

チャリ好きの郵便屋さんかな。

「えぇそうですよ」
「すごいですね、ここはエレベーターないのに、5階まで抱えて」
「いえいえ、ロードバイクはママチャリとちがって、えれー軽いですから」
「そうはいっても、幅もありますし~」

なるほど。
見ない顔なので、初めてこの団地の配達をしているっぽい。

階段の上り下りを繰り返し、ちょいとイヤになっての会話だったのかも。

郵便屋さん、おつかれさんでした。


その1週間ほど前―。

宅配ピザを、クレジットカードで注文。

届けてくれたのは30代真ん中くらいの女子で、やっぱりぜぃぜぃいっていた。

「お待たせしました、すいません、ちょっと息切れしちゃって」
「(苦笑)いえいえ、おつかれさんです」

「―以上で、ご注文の品はお揃いですよね」
「・・・あれ、ポテトとサラダがないかもね」
「・・・あっ!!」
「だよね?」
「申し訳ありません! すぐにお持ちします! すぐに!!」
「(笑う)いや、ゆっくりでいいからね、ゆっくりで。階段も、走って上がらなくていいから」

20分後―。

「すいませんでした、こちらお詫びです」

と、沢山のドリンクをつけてくれた。

「いえいえ、クレジット払いじゃなかったら、その場でキャンセルしちゃったんだけどね、こっちこそ、ごめんなさい」


団地族になって10年が経過。

越してきたころは「階段がどうした?」であったのに、

30代が40代になったわけでね、
それからイイワケのように付け加えれば、膝に爆弾を抱える身であるし、

今まで見向きもしなかった「手すり」を使うことが多くなった。


生粋のチャリダーを自称している自分だってしんどいときがあるのだ、宅配業者さんは大変だよねと。

そういえばデリヘル嬢を呼んだときも、「辿り着かないと思った」といわれたっけ。

面白かったな、あの子。
元気しているだろうか。


歳を取るごとに「手すり」のありがたみを実感する―きょうは、そんな話である。

ん?

ジジイかよ!! って?

まだそんな歳じゃないだろうって?


もうそんな歳だよバカヤロウ、膝がピキピキ鳴るんだからしょうがないじゃないか。

こりゃまずいと思って膝中心の筋トレを始めたが、残った半月板がさらに欠けているのかもしれないなぁ、そんな痛みなんだ。(10年ほど前に事故で欠け、主治医に「キミの半月板は、成人男性の3分の1くらいしか残ってない」といわれた)

ほんとうはMRI撮ってもらったほうがいいのだろうけれども、あれ高いんだよね、しばらくは筋トレで様子見しておこうと思う。


※映画のなかの階段といえば・・・
たぶん一般的には『戦艦ポチョムキン』(25)や『アンタッチャブル』(87)、『蒲田行進曲』(82)になるのだろうが、
個人的には『エクソシスト』(73)の階段も印象的だった。

トップ画像のほかに、こんなのもあったしね。




そして音楽では、やっぱりこれでしょう




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明日のコラムは・・・

『からっ風野郎』
コメント (2)
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