ちかくに中学・高校のある店は、万引きの被害によって潰れる可能性がある―というのは、よく聞く話。
ある一面では真実であり、なんだかやり切れない思いもするが、
死角は作らない、沢山の防犯カメラを設置する、見つけたら即通報―などなど、性悪説の視点から商売を展開する必要があるのだろう。
…………………………………………
死角(しかく)
(1)銃砲の射程距離中にありながら、障害物や銃砲の構造上の理由などのため、射撃できない範囲
(2)ある角度からはどうしても見えない範囲
(3)身近にありながら、気がつかない事柄
※デジタル大辞泉より
…………………………………………
この死角の問題があったから・・・かどうか分からないが、いろんな事案を担当し、よほどのことでないかぎり驚かなくなった自分でも、ギョッとしたのが「同時間帯に、別々の窃盗犯による犯罪がおこなわれた」件である。
それほど大きいわけではないスーパーで、初老の男Aが醤油と梅干を、少し離れたところでは主婦Bが「カニ缶」を万引きしていた。
もちろん共犯ではなく、赤の他人である。
自分はAとBの中間くらいに居て、「たまたま」ふたりの犯行を現認することが出来たが、
二兎を追う者は一兎をも得ず
っていうじゃない?
ほんとうはふたりとも捕まえて、レジ打ちを担当している可愛い子に格好いい姿を見せたかった。
自意識過剰ということばが聞こえてきそうだが、そうともいえないデータが残されている。
保安員の恋人・配偶者の3割くらいが、現場における関係者なのである。
いちばん多いのが、盗撮の被害者と恋仲になるケース。
じつはこれ、自分も経験している。
被害者の女子は「このひとに、守ってもらった」という認識を持つので、恋に発展し易いというわけだ。
大傑作映画『愛のむきだし』(2009…トップ画像)の主人公は「懺悔をするため」に「盗撮」を繰り返していたわけで、真正のヘンタイとはいい難いが、現実に盗撮をするものは「気狂い」と「キチガイ」のあいだくらいに居る、そーとーヤバい奴なのだろう。
けれども自分なんかからすると、奴のおかげで彼女が出来たともいえて、感謝の念を抱かないでもない。
まぁサイテーは、サイテーなんだけれども。
パンツ見たければ、彼女作って好きなだけ見ればいいじゃないか。
(たぶん、同意のもとでは興奮出来ない病人なのだろうが)
それはともかく。
自分は器用ではないので、二兎を追ったら間違いなく「一兎をも得ず」になりそうだ。
だからひとりに絞ろうと思った。
さて、どちらにする?
よく考えたら・・・いや、よく考えなくても、妙な話だ。
どっちを挙げれば店長に「より」褒められるか、レジ打ちの子に「より」好かれるか、会社のボスに「より」褒められるか・・・そんな計算を働かせているわけだから。
たぶん正解は、被害額の大きいほうを挙げることだろう。
オーバーな話をすれば、あれに似ている。
米国で、大悪党を捕まえるために、証言する小悪党を無罪放免にするスタイルに。
今回のケースでは、カニ缶の3個パックを盗った主婦Bがそれにあたる。
しかし自分は、醤油と梅干を盗った初老の男Aに照準を絞った。
なぜかって?
自分でも分からない。
なんとなく、なんとなくだが、Aのほうが常習性が高いように感じられたから、、、かもしれない。
しかしこの男を捕まえたことによって、コトは思いもよらない展開を見せ始めるのだった・・・。
つづく。
※『愛のむきだし』テーマ曲、『空洞です』(ゆらゆら帝国)
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(187)』
ある一面では真実であり、なんだかやり切れない思いもするが、
死角は作らない、沢山の防犯カメラを設置する、見つけたら即通報―などなど、性悪説の視点から商売を展開する必要があるのだろう。
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死角(しかく)
(1)銃砲の射程距離中にありながら、障害物や銃砲の構造上の理由などのため、射撃できない範囲
(2)ある角度からはどうしても見えない範囲
(3)身近にありながら、気がつかない事柄
※デジタル大辞泉より
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この死角の問題があったから・・・かどうか分からないが、いろんな事案を担当し、よほどのことでないかぎり驚かなくなった自分でも、ギョッとしたのが「同時間帯に、別々の窃盗犯による犯罪がおこなわれた」件である。
それほど大きいわけではないスーパーで、初老の男Aが醤油と梅干を、少し離れたところでは主婦Bが「カニ缶」を万引きしていた。
もちろん共犯ではなく、赤の他人である。
自分はAとBの中間くらいに居て、「たまたま」ふたりの犯行を現認することが出来たが、
二兎を追う者は一兎をも得ず
っていうじゃない?
ほんとうはふたりとも捕まえて、レジ打ちを担当している可愛い子に格好いい姿を見せたかった。
自意識過剰ということばが聞こえてきそうだが、そうともいえないデータが残されている。
保安員の恋人・配偶者の3割くらいが、現場における関係者なのである。
いちばん多いのが、盗撮の被害者と恋仲になるケース。
じつはこれ、自分も経験している。
被害者の女子は「このひとに、守ってもらった」という認識を持つので、恋に発展し易いというわけだ。
大傑作映画『愛のむきだし』(2009…トップ画像)の主人公は「懺悔をするため」に「盗撮」を繰り返していたわけで、真正のヘンタイとはいい難いが、現実に盗撮をするものは「気狂い」と「キチガイ」のあいだくらいに居る、そーとーヤバい奴なのだろう。
けれども自分なんかからすると、奴のおかげで彼女が出来たともいえて、感謝の念を抱かないでもない。
まぁサイテーは、サイテーなんだけれども。
パンツ見たければ、彼女作って好きなだけ見ればいいじゃないか。
(たぶん、同意のもとでは興奮出来ない病人なのだろうが)
それはともかく。
自分は器用ではないので、二兎を追ったら間違いなく「一兎をも得ず」になりそうだ。
だからひとりに絞ろうと思った。
さて、どちらにする?
よく考えたら・・・いや、よく考えなくても、妙な話だ。
どっちを挙げれば店長に「より」褒められるか、レジ打ちの子に「より」好かれるか、会社のボスに「より」褒められるか・・・そんな計算を働かせているわけだから。
たぶん正解は、被害額の大きいほうを挙げることだろう。
オーバーな話をすれば、あれに似ている。
米国で、大悪党を捕まえるために、証言する小悪党を無罪放免にするスタイルに。
今回のケースでは、カニ缶の3個パックを盗った主婦Bがそれにあたる。
しかし自分は、醤油と梅干を盗った初老の男Aに照準を絞った。
なぜかって?
自分でも分からない。
なんとなく、なんとなくだが、Aのほうが常習性が高いように感じられたから、、、かもしれない。
しかしこの男を捕まえたことによって、コトは思いもよらない展開を見せ始めるのだった・・・。
つづく。
※『愛のむきだし』テーマ曲、『空洞です』(ゆらゆら帝国)
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(187)』