~ロバート・レッドフォードのキャリア10傑~
容姿だけでなく、いろんな意味で整い過ぎているので、同性としてはピンとこなかったアメリカン・ハンサムのレッドフォード。
80歳というのもオドロキだけど、映画小僧にとっては、俳優というよりも映画監督・プロデューサーとしてのレッドフォードに敬意を表しちゃったり。
彼が立ち上げたインディーズ映画の祭典、「サンダンス映画祭」のおかげでQTタランティーノが注目を浴びたわけだし、
彼自身が監督する作品のテーマは、リベラルな視点に貫かれているのはイメージどおりだが、びっくりするほど地味なんだよね。
『ミラグロ』(88)なんて、クレジットすっ飛ばして観たらレッドフォードの作品なんて誰も思わないでしょう。
すんばらしい映画なんだけど。
そんなわけだから。
「俳優レッドフォード」に絞った場合、10傑を選出することは、なかなかに困難だったというわけなのです。
(1)『スティング』(73)
脚本の勝利。
ポール・ニューマンと掛け合いも楽しく、また、テーマ曲も口ずさんでしまうほど耳に残る。
(2)『ナチュラル』(84)
ある野球選手の物語。
ホームランが照明に当たったシーンの、美しさといったらない。
(3)『大統領の陰謀』(76)
社会派映画の教科書的作品。
ダスティン・ホフマンとの息もぴったり。
(4)『スニーカーズ』(92)
ハッカー集団を描く、緊迫感に満ちたサスペンス。
レッドフォードやシドニー・ポワチエに支えられ、リヴァー・フェニックスも、のびのびと演技出来た。
(5)『明日に向って撃て!』(69)
映画そのものよりも、主題歌に一票。
(6)『華麗なるギャツビー』(74)
それにしても大作が似合うひとだ。
だからこそ、地味めな監督作に驚くというわけ。
(7)『愛と哀しみの果て』(85)
メリル・ストリープと共演、アフリカを舞台にした「甘くない」ロマンス映画。
しかし初見時は、「これがオスカー受賞作?」とピンとこなかった。
2度3度と観返していくうちに、その深さに気づいていった感じ。
まだガキだったからね~。
(8)『華麗なるヒコーキ野郎』(75)
スタントマンとして熱く生きた男たちを描き、さわやかな感動を呼ぶ名作。
これも忘れられた一作という気がするが、ジョージ・ロイ・ヒルって、もっと再評価されてもいい職人監督よね。
(9)『候補者ビル・マッケイ』(72)
選挙戦の攻防を描き、見応え充分。
このマスクで出馬すれば、「ふつうに」当選しちゃいそうな気もするな。
(10)『遠すぎた橋』(77)
ダーク・ボガードにショーン・コネリー、マイケル・ケインとジーン・ハックマン、そしてアンソニー・ホプキンス。
超のつくオールスター映画、それぞれに見せ場を作り、それでも散漫な印象にならないのは、名手アッテンボローの演出力というわけでしょう。
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明日のコラムは・・・
『『沈黙』全力応援コラム、その参』
容姿だけでなく、いろんな意味で整い過ぎているので、同性としてはピンとこなかったアメリカン・ハンサムのレッドフォード。
80歳というのもオドロキだけど、映画小僧にとっては、俳優というよりも映画監督・プロデューサーとしてのレッドフォードに敬意を表しちゃったり。
彼が立ち上げたインディーズ映画の祭典、「サンダンス映画祭」のおかげでQTタランティーノが注目を浴びたわけだし、
彼自身が監督する作品のテーマは、リベラルな視点に貫かれているのはイメージどおりだが、びっくりするほど地味なんだよね。
『ミラグロ』(88)なんて、クレジットすっ飛ばして観たらレッドフォードの作品なんて誰も思わないでしょう。
すんばらしい映画なんだけど。
そんなわけだから。
「俳優レッドフォード」に絞った場合、10傑を選出することは、なかなかに困難だったというわけなのです。
(1)『スティング』(73)
脚本の勝利。
ポール・ニューマンと掛け合いも楽しく、また、テーマ曲も口ずさんでしまうほど耳に残る。
(2)『ナチュラル』(84)
ある野球選手の物語。
ホームランが照明に当たったシーンの、美しさといったらない。
(3)『大統領の陰謀』(76)
社会派映画の教科書的作品。
ダスティン・ホフマンとの息もぴったり。
(4)『スニーカーズ』(92)
ハッカー集団を描く、緊迫感に満ちたサスペンス。
レッドフォードやシドニー・ポワチエに支えられ、リヴァー・フェニックスも、のびのびと演技出来た。
(5)『明日に向って撃て!』(69)
映画そのものよりも、主題歌に一票。
(6)『華麗なるギャツビー』(74)
それにしても大作が似合うひとだ。
だからこそ、地味めな監督作に驚くというわけ。
(7)『愛と哀しみの果て』(85)
メリル・ストリープと共演、アフリカを舞台にした「甘くない」ロマンス映画。
しかし初見時は、「これがオスカー受賞作?」とピンとこなかった。
2度3度と観返していくうちに、その深さに気づいていった感じ。
まだガキだったからね~。
(8)『華麗なるヒコーキ野郎』(75)
スタントマンとして熱く生きた男たちを描き、さわやかな感動を呼ぶ名作。
これも忘れられた一作という気がするが、ジョージ・ロイ・ヒルって、もっと再評価されてもいい職人監督よね。
(9)『候補者ビル・マッケイ』(72)
選挙戦の攻防を描き、見応え充分。
このマスクで出馬すれば、「ふつうに」当選しちゃいそうな気もするな。
(10)『遠すぎた橋』(77)
ダーク・ボガードにショーン・コネリー、マイケル・ケインとジーン・ハックマン、そしてアンソニー・ホプキンス。
超のつくオールスター映画、それぞれに見せ場を作り、それでも散漫な印象にならないのは、名手アッテンボローの演出力というわけでしょう。
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