Cape Fear、in JAPAN

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俳優別10傑 海外「ら行」篇(3)

2016-12-15 00:10:00 | コラム
~ロバート・レッドフォードのキャリア10傑~

容姿だけでなく、いろんな意味で整い過ぎているので、同性としてはピンとこなかったアメリカン・ハンサムのレッドフォード。

80歳というのもオドロキだけど、映画小僧にとっては、俳優というよりも映画監督・プロデューサーとしてのレッドフォードに敬意を表しちゃったり。

彼が立ち上げたインディーズ映画の祭典、「サンダンス映画祭」のおかげでQTタランティーノが注目を浴びたわけだし、
彼自身が監督する作品のテーマは、リベラルな視点に貫かれているのはイメージどおりだが、びっくりするほど地味なんだよね。

『ミラグロ』(88)なんて、クレジットすっ飛ばして観たらレッドフォードの作品なんて誰も思わないでしょう。

すんばらしい映画なんだけど。


そんなわけだから。
「俳優レッドフォード」に絞った場合、10傑を選出することは、なかなかに困難だったというわけなのです。


(1)『スティング』(73)

脚本の勝利。

ポール・ニューマンと掛け合いも楽しく、また、テーマ曲も口ずさんでしまうほど耳に残る。




(2)『ナチュラル』(84)

ある野球選手の物語。

ホームランが照明に当たったシーンの、美しさといったらない。



(3)『大統領の陰謀』(76)

社会派映画の教科書的作品。

ダスティン・ホフマンとの息もぴったり。

(4)『スニーカーズ』(92)

ハッカー集団を描く、緊迫感に満ちたサスペンス。

レッドフォードやシドニー・ポワチエに支えられ、リヴァー・フェニックスも、のびのびと演技出来た。

(5)『明日に向って撃て!』(69)

映画そのものよりも、主題歌に一票。




(6)『華麗なるギャツビー』(74)

それにしても大作が似合うひとだ。

だからこそ、地味めな監督作に驚くというわけ。

(7)『愛と哀しみの果て』(85)

メリル・ストリープと共演、アフリカを舞台にした「甘くない」ロマンス映画。

しかし初見時は、「これがオスカー受賞作?」とピンとこなかった。

2度3度と観返していくうちに、その深さに気づいていった感じ。

まだガキだったからね~。

(8)『華麗なるヒコーキ野郎』(75)

スタントマンとして熱く生きた男たちを描き、さわやかな感動を呼ぶ名作。

これも忘れられた一作という気がするが、ジョージ・ロイ・ヒルって、もっと再評価されてもいい職人監督よね。

(9)『候補者ビル・マッケイ』(72)

選挙戦の攻防を描き、見応え充分。

このマスクで出馬すれば、「ふつうに」当選しちゃいそうな気もするな。



(10)『遠すぎた橋』(77)

ダーク・ボガードにショーン・コネリー、マイケル・ケインとジーン・ハックマン、そしてアンソニー・ホプキンス。

超のつくオールスター映画、それぞれに見せ場を作り、それでも散漫な印象にならないのは、名手アッテンボローの演出力というわけでしょう。

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コメント (2)
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