Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

『沈黙』全力応援コラム、その参

2016-12-16 00:10:00 | コラム
公開まで、あと36日・・・。


日本版のポスターが公開されたので、きょうのトップ画像はそれで。

フェレイラがキリストっぽく見える米国版のポスターと比較すると、宗教色がちょっとだけ薄まった感じ。


さて、出演俳優を紹介する章の第2回目。

ロドリゴたちが日本に潜入して以降は、当然のように日本人キャラクターがワンサカ出てくる。

1日でざざっと紹介してしまうのはもったいないので、きょう・あすの2日に分けて展開していこう。


通詞(つうじ)役・・・浅野忠信

通詞とは江戸の公式通訳者のこと。

演じる浅野くんは43歳、学年でいうと同級生なので「くん」付けで表記。



元嫁は歌手のCHARAで、なんとなく理想のカップルだと思っていたんだっけ。


デビュー時は10代で、トシゴロということもあり、映画に比べ「機械的に過ぎる」テレビドラマの制作についていけず、30代に入るまでは映画中心にキャリアを築いていく。

『バタアシ金魚』(90)でも好演しているが、自分が「この子、いいな」と思ったのは、『眠らない街~新宿鮫~』(93)の犯人役。

「警察はサミットは守るけど、ふつうの人間は守らない」

うん、いい台詞でした。

映画ではとくに、異色のキャラクターを楽しそうに演じることが多く・・・

現時点における最高傑作は、おそらく『殺し屋1』(2001)の垣原、
でも今年の『淵に立つ』も不気味で、素晴らしかった。


モキチ・・・塚本晋也

隠れキリシタンの中心人物を演じる塚本は、映画監督として世界的に有名であり、自分にとっての「映画神セブン」のひとり。



ちなみに神セブンは・・・
スコセッシ、黒澤、デ・パルマ、リンチ、オオシマ、チャップリン、そして塚本。
(じつは、いま考えた笑 でも、ほんとうにこの7人は、ほとんど神)

56歳、自身がいっているように「チマチマ、ネチネチ」映画を創ることを生きがいとしており、脚本・監督・撮影、ときに編集や美術までひとりでこなし、とくに初期の映画は超のつく前衛作品、けれども虜になったら出てこれないという、中毒性のある怪作を撮っていた。

代表作に、『鉄男』(89)、『東京フィスト』(95)、『六月の蛇』(2003)、そして『野火』(2015)。

俳優としても活躍、様々な作品に顔を出しているが、近年の代表作は『シン・ゴジラ』(2016)になるだろう。


キチジロー・・・窪塚洋介

この物語のキーパーソン、キチジローは、主人公ロドリゴを騙したり、すがったりする狡い男だが、自身の弱さを自覚しており、ある意味で最も人間的なキャラクターなのかもしれない。

演じる窪塚くんは37歳、どうしたって高層マンションからのダイブ(2004)が印象に残るが、俳優・窪塚洋介の登場が鮮烈だったことは誰もが認めるんじゃないか。



テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000、TBS)でビッグインパクトを残した翌年、映画『GO』の熱演により映画界のニュースターとなる。

『ピンポン』(2002)までは好調をつづけるが、ダイブ事故で失速、
けれども『ヘルタースケルター』(2012)を観ると、やっぱりふつうのアンちゃんじゃないよな、、、と感じさせる魅力があって、なかなか目が離せない俳優さんだと思う。


※日本版の予告編も出来ました




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明日のコラムは・・・

『『沈黙』全力応援コラム、その四』
コメント (2)
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