年末企画の第2弾、きょうは、2000年代の日本映画から、観ておくべきもの10本を選出。
「つい最近」と感じられる映画もあれば、「モノスゴ昔」と感じられる映画もあるっていうのが不思議。
(1)『EUREKA ユリイカ』(2000)
最後の最後に色彩を宿し、最後の最後にタイトルが表示される。
この根気こそ、映画話法の極致かと。
あんまりこういう評しかたは好きではないのだが・・・この映画の青山真治の演出って、ちょっと神がかっている。
そして多くの映画ファンが、初めて宮崎あおいを「発見」した映画でもある。
(2)『殺し屋1』(2001)
無意味化されたエンド・クレジットまで、一瞬たりとも目が離せないSM映画。
原作漫画の比較とか、この際どうでもいい。
このころの三池崇史を誤解していた映画小僧は多く、自分もそんなひとりだった。
だからこの映画を観終えたあと、「三池さん、すんません!」と本気で思った。
思ったのだが、そんな映画小僧に対し三池さんは、「知らねーし」みたいな態度を取ったのである。
そういう一切合切を含めて、痛快。
(3)『千と千尋の神隠し』(2001)
限界なきイマジネーションを見せつけられて、震える。
アンケートを取ったら、これがいちばんにくるかもしれない。
(4)『六月の蛇』(2002)
元々、塚本とポルノって相性がいいはず、、、と思っていた。
(5)『リリイ・シュシュのすべて』(2001)
岩井俊二が「遺作でもいい」と豪語した青春映画。
繊細に過ぎるかもしれないが、この感覚が時代にあっている気がする。
夏休みを起点にして人間関係が変わっていくというのは、日本独特のものなんだろう。
(6)『空気人形』(2009)
現代人の心象風景に迫る、是枝流のファンタジー。
監督自身がいっているように、空気人形役を、日本の女優が演じられれば最高だった。
(7)『GO』(2001)
行定勲監督と、窪塚洋介のよいところだけが出た快作。
新人・柴咲コウもよかった。
個性のほとんどを殺し、職人に徹したクドカンの脚本は、もっと褒められていいものだ。
(8)『愛のむきだし』(2009…トップ画像)
園子温の再評価? を決定づけた大作。
闇雲なエネルギーに圧倒される―これ、映画小僧にとって最高の時間の過ごしかた。
(9)『リンダリンダリンダ』(2005)
なんてことはない青春映画のはずなのに、ずっと終わってほしくないと思える。
青春の切り取りかたが絶妙で映画的だから、、、なのだろう。
(10)『座頭市』(2003)
映画を壊してやろうと迷走した時期もあったが、じつは北野武って、純粋なる娯楽映画が巧かったりする。
(次点)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『<年末企画(3)>年代別10傑 外国映画90年代篇』
「つい最近」と感じられる映画もあれば、「モノスゴ昔」と感じられる映画もあるっていうのが不思議。
(1)『EUREKA ユリイカ』(2000)
最後の最後に色彩を宿し、最後の最後にタイトルが表示される。
この根気こそ、映画話法の極致かと。
あんまりこういう評しかたは好きではないのだが・・・この映画の青山真治の演出って、ちょっと神がかっている。
そして多くの映画ファンが、初めて宮崎あおいを「発見」した映画でもある。
(2)『殺し屋1』(2001)
無意味化されたエンド・クレジットまで、一瞬たりとも目が離せないSM映画。
原作漫画の比較とか、この際どうでもいい。
このころの三池崇史を誤解していた映画小僧は多く、自分もそんなひとりだった。
だからこの映画を観終えたあと、「三池さん、すんません!」と本気で思った。
思ったのだが、そんな映画小僧に対し三池さんは、「知らねーし」みたいな態度を取ったのである。
そういう一切合切を含めて、痛快。
(3)『千と千尋の神隠し』(2001)
限界なきイマジネーションを見せつけられて、震える。
アンケートを取ったら、これがいちばんにくるかもしれない。
(4)『六月の蛇』(2002)
元々、塚本とポルノって相性がいいはず、、、と思っていた。
(5)『リリイ・シュシュのすべて』(2001)
岩井俊二が「遺作でもいい」と豪語した青春映画。
繊細に過ぎるかもしれないが、この感覚が時代にあっている気がする。
夏休みを起点にして人間関係が変わっていくというのは、日本独特のものなんだろう。
(6)『空気人形』(2009)
現代人の心象風景に迫る、是枝流のファンタジー。
監督自身がいっているように、空気人形役を、日本の女優が演じられれば最高だった。
(7)『GO』(2001)
行定勲監督と、窪塚洋介のよいところだけが出た快作。
新人・柴咲コウもよかった。
個性のほとんどを殺し、職人に徹したクドカンの脚本は、もっと褒められていいものだ。
(8)『愛のむきだし』(2009…トップ画像)
園子温の再評価? を決定づけた大作。
闇雲なエネルギーに圧倒される―これ、映画小僧にとって最高の時間の過ごしかた。
(9)『リンダリンダリンダ』(2005)
なんてことはない青春映画のはずなのに、ずっと終わってほしくないと思える。
青春の切り取りかたが絶妙で映画的だから、、、なのだろう。
(10)『座頭市』(2003)
映画を壊してやろうと迷走した時期もあったが、じつは北野武って、純粋なる娯楽映画が巧かったりする。
(次点)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009)
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明日のコラムは・・・
『<年末企画(3)>年代別10傑 外国映画90年代篇』