この企画は、60年代までつづける予定。
とはいえ。
自分が生まれたのは74年。
4~5歳のころにはアニメーションや特撮の映画を観ていたはず、ただ「そこそこ馬鹿」だったので、物語そのものをきっちり理解し始めたのは10代に入ってからだろう。
そう考えると、リアルタイムの映画体験は「80年代から始まった」ということになる。
映画史的にいえばスピルバーグの時代、自分史的にいえば成龍の時代―そんな10年のなかから、厳選した映画が以下のとおり。
(1)『レイジング・ブル』(80…トップ画像)
触れるもの、すべてを傷つけてしまう哀しき男の半生を、スコセッシ×デ・ニーロの黄金コンビがフィルムに焼きつける。
観終えたあとの疲労感は相当なものなので、じつは、『タクシードライバー』(76)や『グッドフェローズ』(90)に比べたら、それほど観返すことをしていない。
(2)『アマデウス』(84)
天才VS凡人が、いつしか神とヒトの対決へと変わっていく。
80年代以降の真の名作として、本作を推す識者は多い。
「アカデミックなにおいがして、敬遠していた」と友人は話したが、そんな先入観からこの映画を観ない選択をしてしまったら、確実に後悔すると思うよ!!
(3)『ブレードランナー』(82)
レプリカントとヒトの、存在意義をかけた戦い。
10回くらい観ている気がするが、その度に発見があり、リドリー・スコットのこだわりが感じられる。
だから完全版やら最終版やらが出来たんだね。
そうして来年、続編が公開予定。
(4)『ダイ・ハード』(88)
90年代のアクション映画は、すべてこの映画の影響下にある、、、といっていいよね?
ボヤキながらも悪を倒しつづけるマクレーンに、惚れない男は居ない。
(5)『プロジェクトA』(83)
マクレーンとちがって、成龍はぼやくことはない。
いつだって笑顔を絶やさない、そこに彼なりの映画論があるのだと思う。
(6)『フルメタル・ジャケット』(87)
公開当時、戦争映画にハマって? 立てつづけに観たが、この映画の異様さは際立っていた。
テーマがどうこうとか、まだ分からない・・・けれども、キューブリックがタダモノでないことだけは、分かった。
(7)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)
哀切、そのヒトコトに尽きる。
荒っぽい西部劇を得意としていたセルジオ・レオーネが、こんな大河ドラマを創るなんて。
(8)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
いっつもインディーズや作家性の強い映画について書いているので、こういう作品を挙げると、ほんとうに驚かれる。
いや、映画小僧である前に、映画ファンだからね単純に。
面白いものは何度観ても面白い、それを力強く証明する名作。
(9)『ブルーベルベッド』(86)
自分にとっての、リンチ初体験。
悪夢的世界のなかで、デニス・ホッパーが嬉々として狂人を演じていて、このひとはほんとうに病んでいるのかな、、、なんて思った。
(10)『殺しのドレス』(80)
映像がすべてを語る。
このシーンさえ完璧に撮ることが出来れば、それでいい―デ・パルマの変態性をとくとご覧あれ。
(次点)『プラトーン』(86)、『赤ちゃん泥棒』(87)、『E.T.』(82)
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『<年末企画(6)>年代別10傑 日本映画80年代篇』
とはいえ。
自分が生まれたのは74年。
4~5歳のころにはアニメーションや特撮の映画を観ていたはず、ただ「そこそこ馬鹿」だったので、物語そのものをきっちり理解し始めたのは10代に入ってからだろう。
そう考えると、リアルタイムの映画体験は「80年代から始まった」ということになる。
映画史的にいえばスピルバーグの時代、自分史的にいえば成龍の時代―そんな10年のなかから、厳選した映画が以下のとおり。
(1)『レイジング・ブル』(80…トップ画像)
触れるもの、すべてを傷つけてしまう哀しき男の半生を、スコセッシ×デ・ニーロの黄金コンビがフィルムに焼きつける。
観終えたあとの疲労感は相当なものなので、じつは、『タクシードライバー』(76)や『グッドフェローズ』(90)に比べたら、それほど観返すことをしていない。
(2)『アマデウス』(84)
天才VS凡人が、いつしか神とヒトの対決へと変わっていく。
80年代以降の真の名作として、本作を推す識者は多い。
「アカデミックなにおいがして、敬遠していた」と友人は話したが、そんな先入観からこの映画を観ない選択をしてしまったら、確実に後悔すると思うよ!!
(3)『ブレードランナー』(82)
レプリカントとヒトの、存在意義をかけた戦い。
10回くらい観ている気がするが、その度に発見があり、リドリー・スコットのこだわりが感じられる。
だから完全版やら最終版やらが出来たんだね。
そうして来年、続編が公開予定。
(4)『ダイ・ハード』(88)
90年代のアクション映画は、すべてこの映画の影響下にある、、、といっていいよね?
ボヤキながらも悪を倒しつづけるマクレーンに、惚れない男は居ない。
(5)『プロジェクトA』(83)
マクレーンとちがって、成龍はぼやくことはない。
いつだって笑顔を絶やさない、そこに彼なりの映画論があるのだと思う。
(6)『フルメタル・ジャケット』(87)
公開当時、戦争映画にハマって? 立てつづけに観たが、この映画の異様さは際立っていた。
テーマがどうこうとか、まだ分からない・・・けれども、キューブリックがタダモノでないことだけは、分かった。
(7)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)
哀切、そのヒトコトに尽きる。
荒っぽい西部劇を得意としていたセルジオ・レオーネが、こんな大河ドラマを創るなんて。
(8)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
いっつもインディーズや作家性の強い映画について書いているので、こういう作品を挙げると、ほんとうに驚かれる。
いや、映画小僧である前に、映画ファンだからね単純に。
面白いものは何度観ても面白い、それを力強く証明する名作。
(9)『ブルーベルベッド』(86)
自分にとっての、リンチ初体験。
悪夢的世界のなかで、デニス・ホッパーが嬉々として狂人を演じていて、このひとはほんとうに病んでいるのかな、、、なんて思った。
(10)『殺しのドレス』(80)
映像がすべてを語る。
このシーンさえ完璧に撮ることが出来れば、それでいい―デ・パルマの変態性をとくとご覧あれ。
(次点)『プラトーン』(86)、『赤ちゃん泥棒』(87)、『E.T.』(82)
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明日のコラムは・・・
『<年末企画(6)>年代別10傑 日本映画80年代篇』