※公開まで、あと45日・・・
まずはスタートしたばかりの賞レース、『沈黙』の成果を。
賞を取るかどうかについては、個人的にはどっちでもいいが、話題にしておいたほうが興行成績がよくなるからね!!
…………………………………………
「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」
脚色賞受賞 ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
「ロサンゼルス批評家協会賞」
助演男優賞 次点 イッセー尾形
…………………………………………
これからも、どんどん受賞数が増えていくことでしょう。
遠藤周作が著した『沈黙』の前半部分は、モノスゴ大雑把にいえば・・・
神学者フェレイラが布教のため日本に渡るも弾圧に屈し、棄教した―という噂がローマを駆け巡り、フェレイラの弟子、ロドリゴとガルペがコトの真相を探るため日本に潜入しようとする、、、という物語。
そこできょうは、信心深い3人のポルトガル人を演じた俳優を紹介することにする。
実質的な主人公ロドリゴを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。
現在33歳、映画ファンには『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012~)で知られるが、キャリア的にはこれからのひと。
レッドフォード監督作『大いなる陰謀』(2007)で映画俳優デビュー、
2010年、『ソーシャル・ネットワーク』と『わたしを離さないで』が立て続けに公開されて話題に。
とくに主人公の片腕を好演した前者では、ビッグインパクトを残した。
有名な小説なので、敢えてネタバレさせるが・・・
ロドリゴとともに日本への潜入には成功したガルペ、しかし彼は囚われの身となり、ロドリゴの目前で死んでしまう。
そんなガルペを演じたのが、アダム・ドライバー。
ガーフィールドと同年の33歳、キャリアは彼よりも浅いが、
イーストウッドの監督作『J・エドガー』(2011)、スピルバーグの『リンカーン』(2012)、コーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』(2013)、そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)・・・という具合に、話題作ばかりに出演する「売れっ子、直前」の若手俳優である。
ふたりが師と仰ぐフェレイラ。
演じるのは、スコセッシと組むのは2度目のリーアム・ニーソン。
64歳、映画ファンなら誰もが知っている、、、いや、映画ファンじゃなくとも知っているハリウッドの大御所俳優。
やっぱり『シンドラーのリスト』(93)の影響が大きいと思う。
しかし80年代から活躍していたひとで、歴史劇やB級アクション好きには一目置かれた存在だった。
シリアスな『ミッション』(80)に出たかと思うと、メチャクチャな『ダークマン』(90)で主役を演じたり。
最近、唐突にアクション「おやじ俳優」に変身したかのように思われているが、アマチュアボクサーをやっていた時期があり、元々、活劇が好きだったのではないだろうか。
また、『スター・ウォーズ』のエピソード1(99)でクワイ=ガン・ジンを貫禄たっぷりに演じており、エピソード7に出たアダム・ドライバーと間接的につながっているのも面白い。
スコセッシ組に初参加した『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)で演じたのがヴァロン神父(レオくんの父親)、『沈黙』では教父・・・スコセッシのなかでリーアムは、そういう風に? 見えているのかもしれない。
もちろん、俳優としての能力が前提とした話だけれども。。。
※次回は、日本の俳優について
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(191)』
まずはスタートしたばかりの賞レース、『沈黙』の成果を。
賞を取るかどうかについては、個人的にはどっちでもいいが、話題にしておいたほうが興行成績がよくなるからね!!
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「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」
脚色賞受賞 ジェイ・コックス、マーティン・スコセッシ
「ロサンゼルス批評家協会賞」
助演男優賞 次点 イッセー尾形
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これからも、どんどん受賞数が増えていくことでしょう。
遠藤周作が著した『沈黙』の前半部分は、モノスゴ大雑把にいえば・・・
神学者フェレイラが布教のため日本に渡るも弾圧に屈し、棄教した―という噂がローマを駆け巡り、フェレイラの弟子、ロドリゴとガルペがコトの真相を探るため日本に潜入しようとする、、、という物語。
そこできょうは、信心深い3人のポルトガル人を演じた俳優を紹介することにする。
実質的な主人公ロドリゴを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。
現在33歳、映画ファンには『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012~)で知られるが、キャリア的にはこれからのひと。
レッドフォード監督作『大いなる陰謀』(2007)で映画俳優デビュー、
2010年、『ソーシャル・ネットワーク』と『わたしを離さないで』が立て続けに公開されて話題に。
とくに主人公の片腕を好演した前者では、ビッグインパクトを残した。
有名な小説なので、敢えてネタバレさせるが・・・
ロドリゴとともに日本への潜入には成功したガルペ、しかし彼は囚われの身となり、ロドリゴの目前で死んでしまう。
そんなガルペを演じたのが、アダム・ドライバー。
ガーフィールドと同年の33歳、キャリアは彼よりも浅いが、
イーストウッドの監督作『J・エドガー』(2011)、スピルバーグの『リンカーン』(2012)、コーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』(2013)、そして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)・・・という具合に、話題作ばかりに出演する「売れっ子、直前」の若手俳優である。
ふたりが師と仰ぐフェレイラ。
演じるのは、スコセッシと組むのは2度目のリーアム・ニーソン。
64歳、映画ファンなら誰もが知っている、、、いや、映画ファンじゃなくとも知っているハリウッドの大御所俳優。
やっぱり『シンドラーのリスト』(93)の影響が大きいと思う。
しかし80年代から活躍していたひとで、歴史劇やB級アクション好きには一目置かれた存在だった。
シリアスな『ミッション』(80)に出たかと思うと、メチャクチャな『ダークマン』(90)で主役を演じたり。
最近、唐突にアクション「おやじ俳優」に変身したかのように思われているが、アマチュアボクサーをやっていた時期があり、元々、活劇が好きだったのではないだろうか。
また、『スター・ウォーズ』のエピソード1(99)でクワイ=ガン・ジンを貫禄たっぷりに演じており、エピソード7に出たアダム・ドライバーと間接的につながっているのも面白い。
スコセッシ組に初参加した『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)で演じたのがヴァロン神父(レオくんの父親)、『沈黙』では教父・・・スコセッシのなかでリーアムは、そういう風に? 見えているのかもしれない。
もちろん、俳優としての能力が前提とした話だけれども。。。
※次回は、日本の俳優について
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(191)』