Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(192)

2016-12-09 00:10:00 | コラム
うたうた「い」→「い」かり

基本、怒っても、なんとか自分のなかでそれを抑え、消化するタイプの人間である。

というか、ほとんどのひとは、そうやって生きているでしょう。

そうしないと、たぶん殺人事件は現在の3倍くらいの発生数になる。

それでもこの世の中は、怒りに端を発した殺人・暴行事件が多過ぎるくらいだけどね!!


42年の人生を回想して、そのひとに対しきちんと怒りの感情をぶちまけたのは・・・

3回、いや4回くらい、、、かなぁ。。。

怒りを「ぶちまけられる」ことのほうが、若干多い。

まぁ、こんなしょーもない男なのでね汗汗


映画以外の映像で、最もインパクトのあった「怒り」は、『朝まで生テレビ』における「天皇問題」でのワンシーン。

興味のあるかたは、どうぞ。
3~4番目ね。

怒りながら、なんか呑んでいるのが、また・・・笑





映画においては、「怒り」の表現はとっても重要である。

主人公の心理状態を明らかにする最も有効な手段であるし、ときにそれは、観客にとって胸のすくものとなる。

以下は、自分が選出する「怒りの名シーン10傑」。


(1)『ゆきゆきて、神軍』(87…トップ画像)

ドキュメンタリーなので、ほかの劇映画とは、ちょっとちがうかもしれないが。

けれども、奥崎さんの怒りが頂点に達し手を出してしまうシーンの衝撃度といったらない。

(2)『ネットワーク』(76)

この映画のハイライト。




(3)『独裁者』(40)

しょーもないことで怒りを爆発させるヒンケルをコミカルに描き、独裁者のちっぽけな自尊心を笑う。

(4)『グッドフェローズ』(90)

瞬間湯沸かし器とは、この映画のトミー(ジョー・ペシ)を指したことば。



(5)『ロッキー』(76)

いちばん助けてほしかったときに見放した、トレーナー・ミッキーに対する、ロッキーの怒り。

ドアが閉まっていようと、その怒りは筒抜けである。

(6)『市民ケーン』(41)

怒鳴ることはない。

ただただ、物を破壊していく主人公。

(7)『天国と地獄』(63)

権藤さんと対峙する、犯人の竹内銀次郎。

金網を揺らしながら「畜生!」と叫ぶ、鮮烈なラストシーン。

(8)『家族ゲーム』(83)

「お母さん、ゴキブリ」

大爆笑出来るクライマックスだが、現代社会へのアンチという意味で、かなり挑発的でもあった。

(9)『ヒミズ』(2011)

21世紀の「怒り」を代表する作品として。




(10)『マグノリア』(99)

「怒り」で始まった告白は、最後に嗚咽へと変わっていく・・・。




次回のしりとりは・・・
いか「り」→「り」くえすと。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『トラビスの瞬間』
コメント (3)
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