本日より、年末特別編成で展開。
といっても、映画キチガイの自分なので、いつものとおり? の10傑シリーズです。
10年括り、それぞれの年代の10傑を選出していこうと。
『キネマ旬報』がこういう企画モノ大好きだし、じつは自分も「いちどだけ」やったことがある。
だから大きな変化はないかもしれないが、少~しだけ変わったのでね。
もちろん基準は自分の好みと感性、ただそこに、映画史的に絶対に外せないものを「強引に入れ込む」作業が必要なわけで、そんな風にして出来た10傑というものは、それぞれの10年の特色が「必ず」出てくるもの。
2000年代の外国映画・日本映画から始まり、60年代までタイムスリップする企画。
楽しんでいるのは自分だけかもしれないが、まぁいいや、とっとと始めよう。
(1)『マルホランド・ドライブ』(2001…トップ画像)
鬼才リンチによる、極上のミステリー。
しかしそこは、鬼才というか変態のリンチ。
ふつうの謎解きを期待したら肩透かしを喰らうだろう。
(2)『ダークナイト』(2008)
2010年代にも影響を与えているという点で、これを外すわけにはいかない。
ブルース・ウェインを演じる俳優は、精神的にきついのではないだろうか。
どうしたって、ヒールのほうが目立つシリーズなので。
(3)『オールド・ボーイ』(2003)
韓流は廃れても、もうひとつの恨流は廃れない。
(4)『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)
ジャンキーたちの、悲惨過ぎる末路。
映像表現の限界に挑んでいる。
そこが感動的。
(5)『イングロリアス・バスターズ』(2009)
映画愛で歴史に対抗する―QTタランティーノならではの傑作。
(6)『シティ・オブ・ゴッド』(2002)
ブラジルの新世代が捉える現実は、ひたすら救いがない。
『グッドフェローズ』(90)の影響を受けているのが明らかな創りで、そこがうれしかった。
(7)『ドッグヴィル』(2003)
映画を壊し、映画で遊ぶ。
でもトリアー監督は、映画の力を本気で信じている。
(8)『花様年華』(2000)
ウォン・カーワァイの到達点。
自分にはその経験がないが、どうやら不倫・よろめきモノに弱いようだ・・・。
(9)『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
ひょっとしたら構成はムチャクチャで、映画としての完成度はそれほど高くないかもしれない。
しかし映像の不気味な迫力という意味では、この年代の頂点に君臨しているような気がする。
(10)『殺人の追憶』(2003)
「これが日本で創られないことの悔しさ」
阪本順治がそういったと記憶するが、自分もそう思った。
(次点)『ノーカントリー』(2007)、『ゴーストワールド』(2001)
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『<年末企画(2)>年代別10傑 日本映画2000年代篇』
といっても、映画キチガイの自分なので、いつものとおり? の10傑シリーズです。
10年括り、それぞれの年代の10傑を選出していこうと。
『キネマ旬報』がこういう企画モノ大好きだし、じつは自分も「いちどだけ」やったことがある。
だから大きな変化はないかもしれないが、少~しだけ変わったのでね。
もちろん基準は自分の好みと感性、ただそこに、映画史的に絶対に外せないものを「強引に入れ込む」作業が必要なわけで、そんな風にして出来た10傑というものは、それぞれの10年の特色が「必ず」出てくるもの。
2000年代の外国映画・日本映画から始まり、60年代までタイムスリップする企画。
楽しんでいるのは自分だけかもしれないが、まぁいいや、とっとと始めよう。
(1)『マルホランド・ドライブ』(2001…トップ画像)
鬼才リンチによる、極上のミステリー。
しかしそこは、鬼才というか変態のリンチ。
ふつうの謎解きを期待したら肩透かしを喰らうだろう。
(2)『ダークナイト』(2008)
2010年代にも影響を与えているという点で、これを外すわけにはいかない。
ブルース・ウェインを演じる俳優は、精神的にきついのではないだろうか。
どうしたって、ヒールのほうが目立つシリーズなので。
(3)『オールド・ボーイ』(2003)
韓流は廃れても、もうひとつの恨流は廃れない。
(4)『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)
ジャンキーたちの、悲惨過ぎる末路。
映像表現の限界に挑んでいる。
そこが感動的。
(5)『イングロリアス・バスターズ』(2009)
映画愛で歴史に対抗する―QTタランティーノならではの傑作。
(6)『シティ・オブ・ゴッド』(2002)
ブラジルの新世代が捉える現実は、ひたすら救いがない。
『グッドフェローズ』(90)の影響を受けているのが明らかな創りで、そこがうれしかった。
(7)『ドッグヴィル』(2003)
映画を壊し、映画で遊ぶ。
でもトリアー監督は、映画の力を本気で信じている。
(8)『花様年華』(2000)
ウォン・カーワァイの到達点。
自分にはその経験がないが、どうやら不倫・よろめきモノに弱いようだ・・・。
(9)『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)
ひょっとしたら構成はムチャクチャで、映画としての完成度はそれほど高くないかもしれない。
しかし映像の不気味な迫力という意味では、この年代の頂点に君臨しているような気がする。
(10)『殺人の追憶』(2003)
「これが日本で創られないことの悔しさ」
阪本順治がそういったと記憶するが、自分もそう思った。
(次点)『ノーカントリー』(2007)、『ゴーストワールド』(2001)
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明日のコラムは・・・
『<年末企画(2)>年代別10傑 日本映画2000年代篇』