Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

敬意はどこだ

2017-08-07 03:00:39 | コラム
みっともない。

恥ずかしい。

格闘技ファンとして、天心とそのセコンドに一部観客の非礼を詫びたい。


先日開催された格闘技イベント『RIZIN』、
那須川天心VS才賀紀左衛門は、神童と呼ばれる天心が圧巻のワンツーフィニッシュを飾った。

天心はマイクを持ち、自分たちMMAファンに「打撃も面白いですよね?」と語りかけた。

ちょうどそのあたりでヤジが飛んだ。

なんといっていたかは、はっきりとは聞き取れない。

が、なんとなくは分かる。

一部で「作られたヒーロー」と揶揄されていることから、

「もっと強いヤツとやれ!」

とか、

K-1の「武尊とやれ!」

とか、どうせそんなことだろう。


声の感じからして、30~40代か。

天心は高校生だぞ。

10代に向かってチューネンがヤジを飛ばす。

格好悪いと思わないのかね、興奮していたのだろうが。


ヤジが、大っっっっっっっっっっっっ嫌いなのである。

まぁ好きというひとのほうが少ないだろうが。


ブーイングは、あっていい。

自分はしないが、それで試合そのものが動くことがあるから。

しかし。
かつてミルコ・クロコップは「日本の観客は、オペラを観劇しているような感覚で私の試合を観てくれる」と、日本人のスポーツ観戦に対する姿勢をベタ褒めしてくれたんだぜ、天心だけじゃなく、ミルコにも失礼じゃないかヤジなんていうのは。


天心との対戦が望まれている武尊にしたってそうなんだ、
所属や団体間の問題で、なかなか試合が組まれないだけなのに、



「天心から逃げている」なんて「ネット上で」いわれている。

クソヤロウかよ!
あのくらいの位置に居るファイターの精神構造に、「逃げ」の意識なんかないだろうよ。

打ち合って、笑っているんだぜ。


敬意はどうした、命削って、我々を楽しませてくれるファイターに対しての。


そもそも、、、の話をするが。

「本人を目の前にしていえないこと」を書き込んだりするのは、ものすごくダサいと思うんだ。

あぁそうだよ、自分は本人にもいえることしかブログやSNSで書いてない。

三谷幸喜に「映画以外の仕事は素晴らしい」といえるし、
好きなアイドルに「エッチしたい」といえるし、
秋山成勲に「UFCに行ってからの頑張りはすごいけど、根本の部分で好きにはなれない」といえる。


古い人間なのだろう。

匿名で好き勝手なことをいえるネットの世界は、ガス抜きにもなるし、可能性をも広げた・・・なんていう評価もあるわけだから。

でもやっぱり、それはダサいことだと思っちゃう。

その文化? でなにか生まれたのだろうか。

生まれたんだろう、たぶん。

でも、それは大したものじゃないと思う。

だってその「なにか」を、はっきりと答えてくれるひとが居ないんだもん。


まぁ、名前と顔を晒していったとしても、「サッカーファンの怒りを買った議員」という稀有なケースもあるが、
いま、すごく暑いからね、そういう阿呆も突然変異として出現してしまうことがあるだろう、レッズファンは賢明だよ、相手しないことに決めたようだから。


たぶん天心も、ヤジなんか気にしていない。
そんな次元には居ないだろうから。

ただ。
そうだとしても、好き嫌いを超えたところで敬意を持ってほしい。

その競技のファンを自称するのであれば、、、ね!!


※少し体温が上がったので、最後はきゃりーPPが今夏のフェスで発売するキックボクシングのTシャツを貼っておこう。




※※天心は、父親の影響か、あんなに若いのに、永ちゃんの曲で入場してくる。おじさん人気は、そのあたりも関係しているのかな。




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明日のコラムは・・・

『天敵は小豆』
コメント (2)
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