Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画は戦場だ

2017-08-15 00:10:00 | コラム
自分の世代の映画ファンがQTタランティーノ、PTAポール・トーマス・アンダーソンに絶対の信頼を置いているように、
自分より下の世代の映画ファンは、クリストファー・ノーランを信奉している。

このひとの映画にまちがいはない、、、と。

そんなノーランの新作『ダンケルク』(トップ画像)を、きのう先行で観させてもらった。

どんな映画でも映画館で観るべきだが、これはとくにそう―と思える、体感型の戦争映画だった。





きょうは、終戦の日。

自分のようなヤツでも、いろいろ思うところはあるわけですよ。

それについて書いてもいいけど、映画好きなのだから、戦争映画の10傑を展開したほうが「らしい」だろう。


幸福なことに自分の世代は戦争の経験がないから、経験のあるひと以上に、映画や小説と向き合わないとね。


(1)『ゆきゆきて、神軍』(87)

戦場が出てこない戦争映画。

アナーキストによる戦争責任の追及に、緊張しっぱなしだった。

(2)『ジョニーは戦場へ行った』(71)

「肉の塊」と化した兵士の独白。



(3)『フルメタル・ジャケット』(87)

ふつうの青年が、殺人マシーンと化していくまでの物語。

(4)『地獄の黙示録』(79)

戦争をまるごと描こうとした野心作。

(5)『ダンケルク』(2017)

観た直後だから選出したのではない、、、とだけいっておこう。

(6)『野火』(2015)

戦争映画というより、ホラー映画のようだ・・・という批評が多かったが、本物の戦場とは、そういうものなのかもしれない。




(7)『この世界の片隅に』(2016)

去年の話題をさらったアニメーション。

クラウドファンディングの可能性を感じさせてくれたという意味でも、価値ある一作。

(8)『黒い雨』(89)

小説とワンセットで触れてほしい。

(9)『アンダーグラウンド』(95)

いつも、どこかで有事は起こっている。



(10)『イングロリアス・バスターズ』(2009)

史実を撃つ、強烈な創作魂。

QTならではの映画愛に感動する。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(233)』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする