くー「る」→「る」きのびすこんてぃ(ルキノ・ビスコンティ)
出自がどうこうという時代じゃない、、、とは、いいつつ。
織田信成くんが出てきたときは、皆がワッとなったし。
宮澤エマちゃん大好きだけど、
出会うことはないだろうに、その家系だけで怖気づいちゃうし。
自分だって学生のころ、自己紹介しつつ「映画を勉強している」というと、映画に詳しい年配のひとからは、
「牧野って・・・まさか君、マキノさんのところの」などと、日本映画の父の孫みたいに勘違いされることがあり、なんとなく効果がありそうだから「えぇ、そうです」と嘘をついてやろうかと思ったことがあり。
そういうものなのかもしれない。
だからビスコンティ(あるいはヴィスコンティ)の映画を観ると、貴族とはどういうものなのか「ぼんやり」としか分かっていないクセに、
「あぁ、やっぱり貴族の映画だよな」
なんて、分かったような感想を漏らしてしまうのだった。
モドローネ伯爵ルキノ・ビスコンティ、20世紀を代表するイタリアの巨匠。
城で育ち、ココ・シャネルと知り合いで、彼女の紹介により映画の世界へ・・・という、入りかたからして「ふつうじゃない」。
撮影現場でも「監督」ではなく「伯爵」と呼ばれていたのは有名な話で、こういうひとが「センスゼロ」の映画を撮ると面白いのだが、期待に反し? 「センス100」の映画ばかりというのだから困ったものである。
とくにキャリア後期の『地獄に堕ちた勇者ども』(69)あたりからの「映画への貢献度」はそーとーなもので、
ゲイの映画っちゃあそうだけど、圧倒的な美で、それ以上のものを描いていると思わせてくれる『ベニスに死す』(71)、
狂王と呼ばれたバイエルン王を描く『ルートヴィヒ』(72)などは、ひじょうに人気が高い。
ただ21世紀の現在、若い映画ファンは、このひとの作品になかなか辿り着けないような気がする。
どのメディアも取り上げることがないから。
作品に触れると「うっすら」ではなく「はっきり」分かると思うが、ビスコンティはバイセクシュアルだった。
本人もそれを公言しており、そこに興味を抱ければ観てくれる若いひとも居るだろうが、自分は晩年に撮られた『家族の肖像』(74)を薦めたい。
比較的「ふつうの?」物語であり、普遍性もあるので入門編としては最適ではないかと。
初っ端から『ルートヴィヒ』に行っちゃうと、「あぁ自分とは無縁のひとだ」と思ってしまう可能性があるので。
(実際、友人がそうだったのだよなぁ・・・)
次回のしりとりは・・・
るきのびすこん「てぃ」→「てぃ」ーんえいじゃー。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『豊作万歳!』
出自がどうこうという時代じゃない、、、とは、いいつつ。
織田信成くんが出てきたときは、皆がワッとなったし。
宮澤エマちゃん大好きだけど、
出会うことはないだろうに、その家系だけで怖気づいちゃうし。
自分だって学生のころ、自己紹介しつつ「映画を勉強している」というと、映画に詳しい年配のひとからは、
「牧野って・・・まさか君、マキノさんのところの」などと、日本映画の父の孫みたいに勘違いされることがあり、なんとなく効果がありそうだから「えぇ、そうです」と嘘をついてやろうかと思ったことがあり。
そういうものなのかもしれない。
だからビスコンティ(あるいはヴィスコンティ)の映画を観ると、貴族とはどういうものなのか「ぼんやり」としか分かっていないクセに、
「あぁ、やっぱり貴族の映画だよな」
なんて、分かったような感想を漏らしてしまうのだった。
モドローネ伯爵ルキノ・ビスコンティ、20世紀を代表するイタリアの巨匠。
城で育ち、ココ・シャネルと知り合いで、彼女の紹介により映画の世界へ・・・という、入りかたからして「ふつうじゃない」。
撮影現場でも「監督」ではなく「伯爵」と呼ばれていたのは有名な話で、こういうひとが「センスゼロ」の映画を撮ると面白いのだが、期待に反し? 「センス100」の映画ばかりというのだから困ったものである。
とくにキャリア後期の『地獄に堕ちた勇者ども』(69)あたりからの「映画への貢献度」はそーとーなもので、
ゲイの映画っちゃあそうだけど、圧倒的な美で、それ以上のものを描いていると思わせてくれる『ベニスに死す』(71)、
狂王と呼ばれたバイエルン王を描く『ルートヴィヒ』(72)などは、ひじょうに人気が高い。
ただ21世紀の現在、若い映画ファンは、このひとの作品になかなか辿り着けないような気がする。
どのメディアも取り上げることがないから。
作品に触れると「うっすら」ではなく「はっきり」分かると思うが、ビスコンティはバイセクシュアルだった。
本人もそれを公言しており、そこに興味を抱ければ観てくれる若いひとも居るだろうが、自分は晩年に撮られた『家族の肖像』(74)を薦めたい。
比較的「ふつうの?」物語であり、普遍性もあるので入門編としては最適ではないかと。
初っ端から『ルートヴィヒ』に行っちゃうと、「あぁ自分とは無縁のひとだ」と思ってしまう可能性があるので。
(実際、友人がそうだったのだよなぁ・・・)
次回のしりとりは・・・
るきのびすこん「てぃ」→「てぃ」ーんえいじゃー。
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明日のコラムは・・・
『豊作万歳!』