69年10月3日生まれ・47歳
東京出身
公式サイト
前回登場した石田ひかりで言及したとおり、個人的に、ひかりちゃんを「おかずのひとり」としていたことから、ほとんど同時にデビューしていた姉、石田ゆり子(いしだ・ゆりこ)さんに対しては、当時、どうとも思っていなかったのですね。
まぁ、アイドル的要素を全面に出していた妹とちがって、姉はどちらかというと「しっとり」を強調していたものですから、ガキには少し、大人に過ぎたのかもしれません。
ただ、その売り出しかたをつづけてきたからこその、現在なのではないかと。
メディア露出という点で、完全に姉妹が逆転しましたものね。
妹が家庭を優先し活動を控えたという面もありますが、いまの若いひとだと、姉が先にあって、「え、このひと妹さんなの?」みたいな感じでしょうから。
<経歴>
個人事務所「風鈴舎」社長。
姉妹そろって水泳が得意で、そんなこともあり? 沖縄キャンペーンガールに抜擢される。
88年のテレビドラマ『海の群星』(NHK)で女優デビューを飾り、同年の『悲しい色やねん』で映画に初登場。
関西のひとには大批判されたようですが、ゆり子さんの関西弁がかわいいです。
90年、北野武の監督第2作『3-4X10月』で柳ユーレイ(小野昌彦)の相手役を務める。
北野映画でいちばん好きな「大」傑作ですが、ゆり子さんは、ほとんど喋らないし、主人公にいいなりだし、女性キャラクターの「ありかた」として批判されてしまったのは、まぁ、やむなしかな、、、と。
『極道の妻たち 「最後の戦い」』(90)、『青春デンデケデケデケ』(92)、『彼女が結婚しない理由』(92)。
このあたりまでは、キャリアが途切れることはないけれど、とくに印象に残る演技はありません。
風向きが変わるのは、97年に入ってから。
宮崎爺の労作、『もののけ姫』で「サン」の声を務める。
TBSの連続ドラマ、『不機嫌な果実』で不倫に溺れる主婦を演じて好評を博す。
UAによる主題歌しか記憶に残っていなかったりしますが、自分も、濡れ場目的で観ていたのでした。
ともあれ。
これをきっかけに、映画出演も増えていきます。
『秘密』(99)、
『黄泉がえり』(2003)、『解夏』(2004)、『北の零年』(2005)、『四日間の奇蹟』(2005)、『ギミー・ヘブン』(2006)、『幸福な食卓』(2007)、『神様のパズル』(2008)、『誰も守ってくれない』(2009)、『MW―ムウ―』(2009)、『サヨナライツカ』(2010)、『おとうと』(2010)。
とはいえ。
なんとなく「しっとり」「おだやか」みたいなキャラクターが多いのは、未だそういうイメージが強いからなのでしょうか。
せっかく「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか」なキャラクターを熱演したのに、これはもったいない。
今世紀に入って以降も、『死にゆく妻との旅路』(2011)や『悼む人』(2015)、『僕だけがいない街』(2016)・・・と、作品の出来はけっして悪くないですが、もっと弾けたゆり子さんの演技を見てみたいのですよね~。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(26)石原さとみ』
東京出身
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前回登場した石田ひかりで言及したとおり、個人的に、ひかりちゃんを「おかずのひとり」としていたことから、ほとんど同時にデビューしていた姉、石田ゆり子(いしだ・ゆりこ)さんに対しては、当時、どうとも思っていなかったのですね。
まぁ、アイドル的要素を全面に出していた妹とちがって、姉はどちらかというと「しっとり」を強調していたものですから、ガキには少し、大人に過ぎたのかもしれません。
ただ、その売り出しかたをつづけてきたからこその、現在なのではないかと。
メディア露出という点で、完全に姉妹が逆転しましたものね。
妹が家庭を優先し活動を控えたという面もありますが、いまの若いひとだと、姉が先にあって、「え、このひと妹さんなの?」みたいな感じでしょうから。
<経歴>
個人事務所「風鈴舎」社長。
姉妹そろって水泳が得意で、そんなこともあり? 沖縄キャンペーンガールに抜擢される。
88年のテレビドラマ『海の群星』(NHK)で女優デビューを飾り、同年の『悲しい色やねん』で映画に初登場。
関西のひとには大批判されたようですが、ゆり子さんの関西弁がかわいいです。
90年、北野武の監督第2作『3-4X10月』で柳ユーレイ(小野昌彦)の相手役を務める。
北野映画でいちばん好きな「大」傑作ですが、ゆり子さんは、ほとんど喋らないし、主人公にいいなりだし、女性キャラクターの「ありかた」として批判されてしまったのは、まぁ、やむなしかな、、、と。
『極道の妻たち 「最後の戦い」』(90)、『青春デンデケデケデケ』(92)、『彼女が結婚しない理由』(92)。
このあたりまでは、キャリアが途切れることはないけれど、とくに印象に残る演技はありません。
風向きが変わるのは、97年に入ってから。
宮崎爺の労作、『もののけ姫』で「サン」の声を務める。
TBSの連続ドラマ、『不機嫌な果実』で不倫に溺れる主婦を演じて好評を博す。
UAによる主題歌しか記憶に残っていなかったりしますが、自分も、濡れ場目的で観ていたのでした。
ともあれ。
これをきっかけに、映画出演も増えていきます。
『秘密』(99)、
『黄泉がえり』(2003)、『解夏』(2004)、『北の零年』(2005)、『四日間の奇蹟』(2005)、『ギミー・ヘブン』(2006)、『幸福な食卓』(2007)、『神様のパズル』(2008)、『誰も守ってくれない』(2009)、『MW―ムウ―』(2009)、『サヨナライツカ』(2010)、『おとうと』(2010)。
とはいえ。
なんとなく「しっとり」「おだやか」みたいなキャラクターが多いのは、未だそういうイメージが強いからなのでしょうか。
せっかく「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか」なキャラクターを熱演したのに、これはもったいない。
今世紀に入って以降も、『死にゆく妻との旅路』(2011)や『悼む人』(2015)、『僕だけがいない街』(2016)・・・と、作品の出来はけっして悪くないですが、もっと弾けたゆり子さんの演技を見てみたいのですよね~。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(26)石原さとみ』