60年11月9日生まれ・56歳。
熊本出身。
公式サイト
映画ファンそれぞれに、特別な存在の俳優さんって居ると思います。
好きだとか嫌いだとか、尊敬するとか、そういうものさえ超えたところで特別感を抱く俳優。
自分にとってそれは、デ・ニーロやジョディや三船ではなく、
高樹沙耶と石田えり(いしだ・えり)さんなのです。
スクリーン上とはいえ、初めて裸体を見せてくれた女性だから。
ふたりの裸体が拝める『チ・ン・ピ・ラ』(84)は、だから実用性? の頗る高い映画です。
今年、そんなふたりが久し振りにメディアに取り上げられました。
いっぽうは大麻所持の疑いで、いっぽうはライザップの成功者として。
前者に関しては複雑な気持ちになりますが、それでも彼女のことを擁護したくなるのは・・・そりゃあだって、初めて裸体を見せてくれた女性ですから!!
<経歴>
たしかな演技力の持ち主であるはずなのに、脱ぎっぷりが「良すぎる」ことから、過小評価されている女優さんだと思います。
76年に芸能界入り、
映画俳優デビュー作は、78年の『翼は心につけて』。
いわゆる難病モノですが、おしつけがましさがなく、また、えりさんの初々しさもプラスに働いた感動作に仕上がっています。
佳作『遠雷』(81)で早くも裸体を披露、
このひとの素晴らしさは、93年発表の写真集『罪』(撮影、ヘルムート・ニュートン)でも、
2005年の『ジーナ・K』でも美しい裸体を披露している・出来るところ。
年齢なんて、関係ないのですね。
かっけー! じゃないですか。
『あゝ野麦峠・新緑編』(81)、『えきすとら』(82)、『ダイアモンドは傷つかない』(82)、『ダブルベッド』(83)、『時計 Adieu l’Hiver』(85)、『ちょうちん』(85)、『嵐が丘』(88)。
88年、初代・みち子さんとして『釣りバカ日誌』シリーズにレギュラー出演。
(94年のスペシャルまで)
浅田美代子さんも悪くないですが、個人的には、えりさん派ですね。
だって・・・って、しつこいか!笑
『華の乱』(88)、『ダウンタウン・ヒーローズ』(88)、『泣きぼくろ』(89)、
物語には賛否が分かれるものの、えりさんの熱演だけは皆が褒めたファンタジー『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90)、
『愛の黙示録』(97)、『夏時間の大人たち』(98)、
この時期にぜひ観たい、静かな反戦映画『美しい夏キリシマ』(2004)、
『聞こゆるや』(2005)、『火火』(2005)、
俊英監督によるオムニバス、ヒイキな視点がなくとも塚本晋也版が最も素晴らしい『female』(2005)のなかの『玉虫』、
青山真治の『サッド ヴァケイション』(2007)、
岩松了の『たみおのしあわせ』(2008)・・・という具合に、なんというか、おじさん監督がこぞって起用しています。
これはもう、やっぱりアレでしょう、みんな若いころに、えりさんに世話になったということなんじゃないでしょうか。
そういう視点があってもいいじゃないですか、QTタランティーノなんか、手慰みにしていたパム・グリアーを起用しちゃうのですから!!
『ハブと拳骨』(2008)、『クローンは故郷をめざす』(2009)、
『ACACIA』(2010)では、俳優・アントニオ猪木と共演(!)、
『降りてゆく生き方』(2010)、『渋谷』(2010)、『ポテチ』(2012)、『瀬戸内海賊物語』(2014)、『シネマの天使』(2015)、『流れ星が消えないうちに』(2015)、そして最新作が『うつくしいひと』(2016)。
ATGやにっかつ系でキャリアを築いたひとなので、嗜好がマイナー系っぽいというのもポイント高し。
えりさん。
あなたは、いつまでも自分にとっての大切な女優さんですよ!!
…………………………………………
明日のコラムは・・・
3日連続でいきます、
『にっぽん女優列伝(24)石田ひかり』
熊本出身。
公式サイト
映画ファンそれぞれに、特別な存在の俳優さんって居ると思います。
好きだとか嫌いだとか、尊敬するとか、そういうものさえ超えたところで特別感を抱く俳優。
自分にとってそれは、デ・ニーロやジョディや三船ではなく、
高樹沙耶と石田えり(いしだ・えり)さんなのです。
スクリーン上とはいえ、初めて裸体を見せてくれた女性だから。
ふたりの裸体が拝める『チ・ン・ピ・ラ』(84)は、だから実用性? の頗る高い映画です。
今年、そんなふたりが久し振りにメディアに取り上げられました。
いっぽうは大麻所持の疑いで、いっぽうはライザップの成功者として。
前者に関しては複雑な気持ちになりますが、それでも彼女のことを擁護したくなるのは・・・そりゃあだって、初めて裸体を見せてくれた女性ですから!!
<経歴>
たしかな演技力の持ち主であるはずなのに、脱ぎっぷりが「良すぎる」ことから、過小評価されている女優さんだと思います。
76年に芸能界入り、
映画俳優デビュー作は、78年の『翼は心につけて』。
いわゆる難病モノですが、おしつけがましさがなく、また、えりさんの初々しさもプラスに働いた感動作に仕上がっています。
佳作『遠雷』(81)で早くも裸体を披露、
このひとの素晴らしさは、93年発表の写真集『罪』(撮影、ヘルムート・ニュートン)でも、
2005年の『ジーナ・K』でも美しい裸体を披露している・出来るところ。
年齢なんて、関係ないのですね。
かっけー! じゃないですか。
『あゝ野麦峠・新緑編』(81)、『えきすとら』(82)、『ダイアモンドは傷つかない』(82)、『ダブルベッド』(83)、『時計 Adieu l’Hiver』(85)、『ちょうちん』(85)、『嵐が丘』(88)。
88年、初代・みち子さんとして『釣りバカ日誌』シリーズにレギュラー出演。
(94年のスペシャルまで)
浅田美代子さんも悪くないですが、個人的には、えりさん派ですね。
だって・・・って、しつこいか!笑
『華の乱』(88)、『ダウンタウン・ヒーローズ』(88)、『泣きぼくろ』(89)、
物語には賛否が分かれるものの、えりさんの熱演だけは皆が褒めたファンタジー『飛ぶ夢をしばらく見ない』(90)、
『愛の黙示録』(97)、『夏時間の大人たち』(98)、
この時期にぜひ観たい、静かな反戦映画『美しい夏キリシマ』(2004)、
『聞こゆるや』(2005)、『火火』(2005)、
俊英監督によるオムニバス、ヒイキな視点がなくとも塚本晋也版が最も素晴らしい『female』(2005)のなかの『玉虫』、
青山真治の『サッド ヴァケイション』(2007)、
岩松了の『たみおのしあわせ』(2008)・・・という具合に、なんというか、おじさん監督がこぞって起用しています。
これはもう、やっぱりアレでしょう、みんな若いころに、えりさんに世話になったということなんじゃないでしょうか。
そういう視点があってもいいじゃないですか、QTタランティーノなんか、手慰みにしていたパム・グリアーを起用しちゃうのですから!!
『ハブと拳骨』(2008)、『クローンは故郷をめざす』(2009)、
『ACACIA』(2010)では、俳優・アントニオ猪木と共演(!)、
『降りてゆく生き方』(2010)、『渋谷』(2010)、『ポテチ』(2012)、『瀬戸内海賊物語』(2014)、『シネマの天使』(2015)、『流れ星が消えないうちに』(2015)、そして最新作が『うつくしいひと』(2016)。
ATGやにっかつ系でキャリアを築いたひとなので、嗜好がマイナー系っぽいというのもポイント高し。
えりさん。
あなたは、いつまでも自分にとっての大切な女優さんですよ!!
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明日のコラムは・・・
3日連続でいきます、
『にっぽん女優列伝(24)石田ひかり』