Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(285)東出昌大

2015-06-20 05:53:42 | コラム
88年2月1日生まれ、27歳。
埼玉出身。

公式プロフィール

お、コイツ格好いいな、スクリーン映えするし、映画でいっぱい活躍するだろうし、モテるだろうなぁ、、、と思っていたら、あっという間に結婚。

ヘンな意味ではなく。
って、まぁヘンな意味なんだけど、ヒトゴトながら、ちょっともったいない・・・とか余計なお世話なんだけど、やっぱりそう思ってしまいました。

浅野忠信が出てきたとき、気づいたらcharaと結婚していたことに似ているのかも。

というわけで、東出昌大(ひがしで・まさひろ)くんの登場です。
奥さんはご存知、杏ちゃん。



ちょっと隙がなさ過ぎて、アアダコウダいえない夫婦ですね。
べつに、いう必要もないのだけれども。。。笑

『桐島、部活やめるってよ』(2012)で東出くんに初めて触れた映画ファンの多くが、コイツ出てくるな・・・そう思ったことでしょう。

主人公はあくまでも神木隆之介、しかしいちばん目立っていた俳優といえば東出くんであったろうし、俳優として「いちばん得をするキャラクター」も、東出くんが演じた菊池だったと思います。

イケてるけど、部活やめてるし。
熱中出来るもの、なにもないし。
一般的には勝ち組なのかもしれないし、自分もそう思っていた・・・はずなのに、神木くん演じる前田の、映画に対する深い深い愛情に打たれ、ちょっと涙してしまうのだよね~。




<経歴>

189cmの長身、見た目のとおりスポーツ万能。

高校在学中にメンズノンノのオーディションでグランプリを獲得、モデルデビューを飾る。
5年ほどモデルを続けるも、俳優デビュー作の『桐島、部活やめるってよ』の反響の大きさに可能性を感じ、俳優業に転身する。

映画界も彼を放っておくはずもなく、『すべては君に逢えたから』(2013)や『クローズEXPLODE』(2014)でも目立つキャラクターを演じて話題に。

ほぼ同じころ、NHKの朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』(2013)に出演、ここで奥さんと共演して交際がスタート、本年の元旦に籍を入れました。

これからの俳優さんなので、映画出演本数は少ないです。

ただ作品には恵まれており、傑作『0.5ミリ』(2014)、『アオハライド』(2014)、意欲作の『寄生獣』(2014)と『寄生獣 完結編』(2015)などなど、順調にキャリアを築いています。

最新作は9月に公開を控える『GONINサーガ』で、これは個人的に、モノスゴ期待している作品です。

鬼才・石井隆が、自身のヒット作をセルフリメイクした物語。



東出くんは、オリジナルでいうところのモックンの役どころなのかな。

早く観たいです。


まぁ自分が放っておいても人気が持続しそうな俳優さんなので、アアダコウダいうところが見つからないひと、、、ではありますよね。
それが欠点といえば、欠点なのかもしれません。


次回のにっぽん男優列伝は、火野正平さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『だっく、だく。』

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にっぽん男優列伝(284)原田芳雄

2015-06-19 12:27:19 | コラム
40年2月の、、、おぉ29日生まれ!!
2011年7月19日死去、享年71歳。
東京出身。

優作は大好き。
けれども、優作が影響を受けたとされる原田芳雄(はらだ・よしお)さんには、正直ピンときませんでした。

ワイルド/アウトローといえば聞こえはいいですが、汚い格好をして、無精髭を生やしている―黒澤時代劇における三船のようで、自分のなかではそれを格好いいと思えなかったのです。

あれに似ているかもしれません・・・
バート・レイノルズがハリウッドのセックスシンボルだとする記事を読んだとき、米国人分かんね!! と思った感覚に。



でも、原田さんの存在感は認めるほかないな―なんだかとってもエラソーですが、学生だったころの映画小僧でさえ、そう思っていたわけです。
日本映画史的に重要とされる作品には、けっこうな確率で顔を出していますし。

そのなかのひとつ、『ツィゴイネルワイゼン』(80)はそーとーなインパクトがありました。



奇をてらうというのは批判的な意味合いの強いことばですが、それを徹底すればアートに昇華出来るのだな、、、そんなことを教わった快作です。
そしてこの作品こそ、100本超を誇る原田さんのキャリアのなかでも頂点に位置するのではないかと。

遺作も悪くなかったですけどね。




<経歴>

息子はミュージシャンの原田喧太。

高校卒業後に俳優座養成所の15期生として入所。
同期には夏八木勲や前田吟、地井武男、栗原小巻、太地喜和子らが居て、いわゆる「当たり年」だったとされています。

俳優デビューは67年のテレビドラマ、『天下の青年』(フジテレビ)。
翌年、『復讐の歌が聞える』(68)で映画界へ参入する。

デビュー当初は一般的な? 青年役が多かったものの、
俳優座の旧態依然とした体質を批判、退座したあたり(=71年)からアウトロー気質が際立つようになり、それがそのまま映画の内容に反映されていくようになります。

『反逆のメロディー』(70)、『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ』(70)、『野良猫ロック 暴走集団’71』(71)、『関東流れ者』(71)、『八月の濡れた砂』(71)・・・タイトルがもう、そんな感じのものばかりですものねぇ。

『無宿人御子神の丈吉』シリーズ(72年の「牙は引き裂いた」、同年の「川風に過去は流れた」、73年の「黄昏に閃光が飛んだ」)、
『修羅雪姫 怨み恋歌』(74)、
『竜馬暗殺』(74)では竜馬を熱演、
『田園に死す』(74)、『祭りの準備』(75)、『裸足のブルージン』(75)、
批評を拒否するかのような馬鹿馬鹿しさに溢れた、高倉健との共演作『君よ憤怒の河を渉れ』(76)、
『やさぐれ刑事』(76)、『はなれ瞽女おりん』(77)、『柳生一族の陰謀』(78)、『原子力戦争』(78)、大森一樹の『オレンジロード急行』(78)、『さらば映画の友よ インディアンサマー』(79)。

80年―前述した『ツィゴイネルワイゼン』に主演。

映画なんて玩具に過ぎない―が信条の鈴木清順が徹底的に作りこんだ世界観のなかで、原田さんや大楠道代が最高のパフォーマンスを見せる・魅せる。

大森一樹の傑作『ヒポクラテスたち』(80)、
『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』(80)、『スローなブギにしてくれ』(81)、『陽炎座』(81)、『水のないプール』(82)、『TATTOO<刺青>あり』(82)、『泪橋』(83)、『すかんぴんウォーク』(84)、『海燕ジョーの奇跡』(84)、
寺山修司の『さらば箱舟』(84)、
『ユー・ガッタ・チャンス』(85)、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『コミック雑誌なんかいらない!』(86)、『キャバレー』(86)、『ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け』(86)、
『ちょうちん』(87)、『さらば愛しき人よ』(87)、
盟友・黒木和雄による戦争三部作のひとつ目『TOMORROW 明日』(88)、
『螢』(89)、『夢見通りの人々』(89)、『どついたるねん』(89)、『二十世紀少年読本』(89)

10年ごとにまとめてみましたが、このひとの出演作を追っていけば、おのずと日本映画史が浮かび上がってくる―という意味で、やはり無視出来ない俳優さんであると。

『浪人街』(90)、『われに撃つ用意あり』(90)、『鉄拳』(90)、『夢二』(91)、『無能の人』(91)、『いつかギラギラする日』(92)、『寝盗られ宗介』(92)、『シンガポールスリング』(93)、
『ファザーファッカー』(95)、『眠れる美女』(96)、『ビリケン』(96)、『鬼火』(97)、『プープーの物語』(98)、『白痴』(99)。
『ざわざわ下北沢』(2000)、『スリ』(2000)、出演者全員が気の毒に思えた『PARTY7』(2000)、『KT』(2002)、『凶気の桜』(2002)、『あずみ』(2003)、『ナイン・ソウルズ』(2003)、
『美しい夏キリシマ』(2003)、『父と暮せば』(2004)、
『ニワトリはハダシだ』(2004)、『亡国のイージス』(2005)、『花よりもなほ』(2006)、『悪夢探偵』(2007)、『どろろ』(2007)、『オリヲン座からの招待状』(2007)、『歩いても歩いても』(2008)、『たみおのしあわせ』(2008)。

2008年、大腸癌が発見され入院する。
しばらく静養したのち仕事復帰、

『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009)、映画美術の大家・木村威夫の初監督作『黄金花 ―秘すれば花、死すれば蝶―』(2009)などで元気な姿を見せる。

『座頭市 THE LAST』(2010)、『ロストクライム ―閃光―』(2010)、『奇跡』(2011)。

2011年7月19日、肺炎のため死去。
享年71歳。
映画の遺作は、自らが企画から参加した『大鹿村騒動記』(2011)。

亡くなったのは、この映画が公開された3日後のこと。

劇的に過ぎて、なんもいえねぇ!! ですよね。

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「ベム」「ベラ」「ベロ」ソーン

2015-06-18 05:51:53 | コラム
6月に入って以降のアレヤコレヤを、項目別に―。

(1)道交法改正から2週間ちょっとが過ぎる。
初日こそオマワリ総動員でスマホを持ちながら運転する高校生や逆走するジイサンやらを呼び止めていたが、ここ数日はそんな光景をとんと見ない。

ほらこっちにも、ほらあっちにも、無法者が居るじゃあないか。
アンチャンネーチャンより、どちらかというとジイサンバアサンのほうが危険な運転をするのだよなぁ。

もっとばんばん取り締まるのかと思っていたのだが、警察も忙しいってことなのかね。

(2)某日―。
とある映画サイトに載っていた美女に目が留まる。

そんなことは日常茶飯事なのだが、ここ最近は日本の美女たちばかりに興味が行っていた。
米国女優で これは! と思ったのは、久し振りである。

彼女の名は、ベラ・ソーン。(トップ画像)

新人というわけではないが、いまが旬と見た。

たぶん今年イチオシの女優になりそう。

(3)某日―。
我が家へ帰宅、チャリを抱えて階段を上っていると、同じ棟の奥さんが玄関前で自分を待っていた。

なんにもしていないのに、不意を突かれてドキリ。

聞くと、中学生になった息子のチャリがイタズラをされてメチャクチャになったらしい。
お店に持っていくレベルだと思うが、もしどうにか出来るならお願いしたい、、、と。

パンク修理のときは6缶入りビールのパックだったが、今回は1ケースを持参している。

これ買うんだったら店に持っていったほうが安いよね? とは思ったが、人間関係ってこうやって築かれるもの。

はいはい、やっておきますよと快諾した・・・のだが、これがなかなか手のこんだイタズラで、修理を始めたのが23時過ぎ、終わったのが翌朝の4時だった。

真っ黒になった両手を熱い湯で洗い、風呂に浸かる。

あれ自分って、こんなにいいひとだったっけかな? と、誰もいってくれないので自分で自分を褒めてあげた。

(4)某日―。
20日から公開される米映画、『マッドマックス』の試写会にいく。

前シリーズは豪州を代表する名作、監督のジョージ・ミラーはすでに70歳を超えているし、さすがにパワーは維持出来ていないのではないか・・・と思ったが、これが期待にたがわぬ出来。
というか、それ以上。

良識の向こう側を疾走する、純度120のアクション映画はゼッタイにスクリーンで体感すべき。


ちなみにサブタイトルはダサいので、本稿ではカット




(5)某日―。
20代前半の美女と、焼肉デート。

やましさがなかったといえば嘘になるが、いろいろ会話して母親が自分と同年だと知り、急に目が覚めた。

じゃあ自分、お父さんみたいなものだね~、、、と。

「お父さんは、いくつ?」
「父親は、居ないんです」


彼女は10人くらいの男のなかで、最年長の自分にいちばんこころを開いてくれた感じがあったのだが、そうかそういうことか、危うく恋心を抱くところだったよ。


まぁつまり、自分は相変わらず阿呆で自意識過剰な日々を送っていると―きょうは、そんなつづりである。

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シネマしりとり「薀蓄篇」(126)

2015-06-17 05:51:14 | コラム
ぐろーいんぐあっ「ぷ」→「ぷ」ろでゅーさー(プロデューサー)

よく、映画における監督とプロデューサーのちがいは? と問われるのだけれども、モノスゴ大雑把にいえば・・・

監督は現場の責任者で、
プロデューサーは「総」責任者。

立場的には後者のほうが上で、だからオスカーの作品賞は監督ではなくプロデューサーに贈られる。

一概にはいえないけれど・・・

監督とプロデューサーを兼ねているひとは、兼ねていないひとより「器用」かつ「ワンマンな傾向にある」っていうのは、なんとなく分かってもらえるかと。


そこできょうは、映画小僧のあいだでは有名な「名物プロデューサーの10傑」を展開してみたい。

この10人を知っていれば、映画をもっともっと楽しめるはず。

(1)ロジャー・コーマン



スコセッシ、コッポラ、ジャック・ニコルソンやデ・ニーロ、ジョナサン・デミなどを輩出した「映画学校のようなひと」。

徹底した低予算で創られた映画たちは興行面で大健闘し、結果的に1セントも損をしなかったと本人はいう。

(2)鈴木敏夫…トップ画像

ジブリの二枚看板、宮崎爺と高畑爺をコントロールする才人。

彼らのワガママを聞きつつケツを叩くというのは、なかなかに難儀なのではないかと。

(3)マイケル・ダグラス

俳優としても有名だが、じつは名プロデューサーでもある。

『カッコーの巣の上で』(75)や『フェイス/オフ』(97)をプロデュース、俳優が制作業に参加するという流れを作った。

(4)ディノ・デ・ラウレンティス

フェリーニなどを世に送り出したイタリア時代は堅実派? であったが、ハリウッドへ渡って以降は「賭けに出て惨敗」するケースが目立つようになる、、、も、なんだか憎めないオッサンだった。

代表作は『道』(54)、『バーバレラ』(68)、『ハンニバル』(2001)など。

(5)角川春樹

映画監督としての能力はゼロ、、、かもしれないが、プロデューサーとしては満点「プラス」なのかもしれない。

メディアミックスということばは、このひとが生んだようなものである。

(6)今村昌平

自身の映画制作でさえ苦労していたにも関わらず、きちんと後進を育てようとした映画馬鹿。

長谷川和彦や原一男が映画を撮れたのも、このひとのおかげだったんだ。

(7)奥山和由

90年代の松竹に揺さぶりをかけた「やり手」。

小賢しいと批判する向きも多かったが、北野武と喧嘩するくらいの度胸はあった。
当時、武に味方するひとばかりであったものの、「『ダイハード』みたいな映画を創ろう」と話し合ったのに、出来上がったのが『ソナチネ』(93)であったら、そりゃあプロデューサーとしては怒ると思う。



まぁ、傑作だったんだけど。

(8)ジョージ・ルーカス

(『アメリカン・グラフティ』(73)を観るかぎり)監督としての能力もたしかだが、本人はビジネスが好きらしく、やってみたら、そっち方面の能力も抜群だった・・・という器用なひと。

(9)橋本忍

脚本家だが、『砂の器』(74)映画化のため東走西奔、約10年をかけて完成に漕ぎ着けた。

「これは成功する!」と思ったら、すべてを投げ打つ勇気も必要―それがプロデューサーという職業なのだろう。

(10)永田雅一

大映のドンとして君臨。
このひとに嫌われたら、映画監督や俳優をやっていけない・・・そんな時代もあったらしい。





次回のしりとりは・・・
ぷろでゅー「さー」→「さー」ふぃん。

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シネマしりとり「薀蓄篇」(125)

2015-06-16 05:59:19 | コラム
るいあーむすとろん「ぐ」→「ぐ」ろーいんぐあっぷ(グローイング・アップ)

グローイング・アップとは、成長の意。
ほとんどの映画がグローイング・アップをテーマとしている―といってしまっても、それは大きく外れてはいないと思う。

(内的にも外的にも)なんの変化も起こらない登場人物ばかりであったら、共感するのは難しいものね。

わが神映画『タクシードライバー』(76)のトラビスだってそう、最初と最後ではずいぶんとちがっている。
笑顔でベッツィを迎えられるようになったトラビスの表情は、なんだか「悟ったひと」にも見えるし。

成長した・・・というより改心したように見えて、結局のところ「なーーーんにも」変わっていなかったのは、『時計じかけのオレンジ』(71)のアレックス。

ただこの映画は、その皮肉そのものが最大のテーマであるのだから、これでいい。


そこできょうは、自分が選出する「グローイング・アップ映画の10傑」を展開してみよう。

「ど直球」から「やや変化球」まで、皆さんはどの物語がお好みでしょうか。


(1)『魔女の宅急便』(89)

デッキブラシで飛ぶキキは、このことによって一人前の魔女になる。

しかし成長には代償というものも付き物で、キキは、黒猫ジジと話せる能力を失うのであった。

(2)『プラトーン』(86)

反戦映画ではなく、若者の成長物語と捉える向きが多い。

主人公クリスは、まちがいなく大人になったし。



(3)『キャリー』(76)

灰皿をひっくり返すことくらいしか出来なかったヒロインが、テレキネシスの才能を開花させて逝く―。

残酷だが、ある意味で清々しい成長の物語。

(4)『ミスター・ソウルマン』(86)

奨学金を得るために、白人青年が黒人に成りすます―という、トンデモ青春映画。

しかし偏見に満ちた社会をチクリチクリと刺しまくり、主人公とともに観客もいろいろと考えさせられるという点において、これは良質な道徳の物語ではないかと。

(5)『スタンド・バイ・ミー』(86)

たぶん一般のアンケートでは1位になると思う。

たった一晩の出来事で成長を描き切る―これが、映画の魔法なんだ。

(6)『どこまでもいこう』(99)

日本の子どもたちだって負けていない。

クラスメイトの「唐突な」死を乗り越え、男の子は「おとこ」になった。

(7)『サイダーハウス・ルール』(99)

育ての親の教育や方針に反発していたのに、やがてはそれを受け入れるようになる。



最後にみせるホーマーの泣き笑いの表情、最高だ。

(8)『8 Mile』(2002)

こちらは変化球。

このまま、変わらぬ俺でいよう―そう思うこともまた、成長のひとつである。

(9)『キッズ・リターン』(96)

酸いも甘いも経験したふたりは、俺たち、まだ始まってもいねぇ! と強がってみせる。

(10)『ブラック・レイン』(89)

成長は、アンチャンネーチャンだけの特権ではない。

健さんはいうでしょう、マイケル・ダグラスに向かって「飛び出してみせだぞ!」って。


※あぁー元気出るぜ




あすのしりとりは・・・
ぐろーいんぐあっ「ぷ」→「ぷ」ろでゅーさー。

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