Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

♪ アイドルは、やめられない …の?

2015-06-15 07:49:58 | コラム
昔ほどではないが、アイドルのアレヤコレヤについて書いてくれという原稿依頼がくる。

元々がアイドル好きだったからね、経済や新商品について書いてくれといわれるより、仕事としてはラクである。
だからいつも、ちゃちゃちゃっと仕上げられる。

自慢じゃあないが、映画の原稿で落とされることはあっても、AVとアイドルの原稿で落とされたことはない。


いまは、第一線に躍り出た「ももクロ」への情熱は「だいぶ」冷め(というか、楽曲がどんどん「ふつう」になってきて、面白さがなくなった。なんでヒャダインが創らないのだろう?)、BABYMETALとでんぱ組.incに胸をきゅんきゅんさせている。

・・・と、アイドル礼讃の文章を書いて出版社に送りたいのだが、依頼の内容はそういう前向きなものではなく。
大抵は、後ろ向きな内容なのである。

つまり、醜聞。

ためしに、ここ数週間で依頼された原稿を挙げてみる。

(1)AKBの総選挙で2位になった柏木由紀と、某ジャニーズの抱擁写真を追え

(2)1本限定でAV出演を決めた、元AKBグループの三上悠亜の過去を探れ



(3)「本当に最低なことをした」ということばを残し、LinQから脱退した水野真里菜の「最低なこと」とはなにかを調べろ

(4)AV出演の噂が絶えない小野恵令奈の噂はほんとうなのか


・・・我ながら、下衆い。
下衆いが、喰うためである。

文章における自分の自尊心は「禁止用語を使う」というところにあって、内容に関してアアダコウダというのはないからね。


そして最も新しい依頼が、きのう報じられた白石さくらの一件である。



事務所から解雇された白石は、アイドルグループ「エンタの時間」の元メンバー。
13日の公演中、会場内で突然リストカットをおこない、関係者や来場客に多大な迷惑をかけた、、、とされている。

いろいろと危うい子ではあった。
しょっちゅうリストカットするし。
その傷を、SNSで画像投稿するし。
ファンと付き合い、自暴自棄になるし。

その危うさが売りのひとつ? になっているようなところがあり、好きではなかったが、まぁこんな子も居ていいんじゃない? などと思っていたのだけれどもね。

自分のスタンスは松尾スズキと同様、そういうアレヤコレヤを楽しみたい・面白がりたい、というもので。
表現の世界で発表する作品と私生活が矛盾しているようなところがあってもいいじゃない、そのほうがヒトっぽいし。
なんていう風に思っているのだが、会場内はまずいかも。

・・・というようなことを依頼原稿に書いていたら、約束の1000字では収まらなくなり、3000字くらいになってしまった。

いかんいかん、どんどん削っていかないと!!


飽和状態ではあるものの、未だアイドルのブームはつづく。

かつてキョンキョンは ♪ アイドルは、やめられない ♪ と歌った。

作詞は、この世界の覇者・秋元康である。

中毒をもたらす強烈な快楽がある―ことをパロディっぽく歌った名曲だと思うが、べつの意味では「すぐにやめられる」世界になったのだな、これを進化と呼ぶか退化と呼ぶかは知らないけれど。


まぁ受け手からすれば、ミニスカ女子が生脚を晒して跳んだり跳ねたりをするのを眺めているのは、単純に気持ちいい。
彼女ら自身が酸いも甘いも経験しているかどうかは、はっきりいえば関係ない。

だから誰と寝ようがクスリやろうが、それで幻滅することはない。

そういうアレヤコレヤを面白がれるかぎり、自分はアイドルを応援しつづけるってことで。。。





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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(125)』

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初体験 リッジモント・ハイ(131)

2015-06-14 05:39:32 | コラム
学校給食の牛乳は、大雑把にいえば昭和が「瓶」で、平成が「紙パック」である。

尤も最新の給食事情によれば「ご飯にあわない」ということで、牛乳が出ない日があるらしい。

そんな馬鹿な!!
牛乳が好きで好きで、嫌いな子からもらいまくり、結果1日1リットルくらい飲んでいた自分のようなガキはどうなるんだ!?

・・・という抗議は現在のところ起こっていないようで、いまの子はつくづくクールだと思う。


自分の好きだった給食メニューを5つ挙げてみると・・・

(1)若鶏のマリネ
(2)カレー
(3)やきそば
(4)うどん
(5)牛乳

牛乳が1位じゃないんかい!! とはいわないでほしい。
食い物のランキングで飲み物が5位に入るのだから、なかなかのものでしょう。

そういえば牛乳の振興委員会みたいなCMが盛んに創られた時期があったが、こういうのは続けてほしいよね。

※川島海荷だったんだ!!





給食はみんな好きだが、給食当番の子たちが準備室から給食を運ぶ際、モノによってはひじょうに嫌われる。



重いもの、ね。

カレーや味噌汁などが入った寸胴と、牛乳瓶のケースである。
学校給食から牛乳瓶が消えていった最大の理由は、この重さにあったのだろうね。

牛乳大好きの自分は、率先して重い牛乳のケースを教室に運んだ。
ふだんは相棒が居て、ふたりで運んでいたと記憶するが、その日は相棒が風邪かなにかで欠席、ひとりでひぃひぃいいながら運んでいたんだ。

200ミリリットル×40本。
小学生にとっては、なかなかの重量である。

ケースを抱えながら、階段を一段一段下って―もうこの時点で想像がつくとは思うが、足を踏み外し転倒、牛乳瓶とともに自分は階段を転げ落ちていった・・・。

次々と割れる牛乳瓶。
白い液体が階段と廊下にぶちまけられ、そこに自分の鮮血が混じり、不思議なグラデーションが展開されていった。

・・・・・。

痛みはなかった。

あれ自分、怪我している? みたいな。


大流血の自分は保健室に運ばれたが、保健の先生では応急処置しか出来ず、救急車に乗って病院へ搬送された。

左手首を、何十針か縫う―これが、自分が記憶している生まれて初めての大怪我。

ほとんどの牛乳瓶が割れたが、3本だけ奇跡的に? 割れなかった―そんな細かいところまで覚えており、面白いなぁと思うのは、この事故がきっかけで、うちの学校は周りよりも「やや早く」紙パックが導入されたということ。

自分きっかけじゃん! みたいな。


いやいや、問題はここから、、、なのである。

ふだんから悪いことをしていると、こういう目に遭う―という典型例かもしれないが。


そこそこの怪我なので、母親が病院に呼ばれた。

包帯ぐるぐる巻きの自分の姿を見て、なんだか怒ったような顔をしている。

あれ、心配してくれないのかな・・・。


そのあと、担任の車に乗って給食センターへ。
一気に30本以上の牛乳瓶を割ってしまったからね、報告? する必要があるのだろう。

車中で、担任の帰りを待つ母と子。

「まったく、あなたはろくなことしないんだから!」
「えっ」
「食べ物を粗末にして、なにが楽しいの!?」

・・・・・。

完全に、誤解している。

誤解を解こうにも、こっちの話を聞いてくれない。

「もうこれ以上、お母さんに恥かかせないで!!」


みんな運びたがらないものだから、率先して運んだ―ただそれだけのことなのに。


半年間も休まず万引きしていたり、学校の公衆電話から消防署にイタズラ電話をかけたり、ひとんちのビニールハウスを鎌で裂いたりするような少年時代を送っていると、悪意ゼロの事故であったとしても「悪意から起こした事件」だと思われてしまうものなんだね。


手首に残った傷を見るたびに、この悲しい事故を思い出す自分なのであった。

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初体験 リッジモント・ハイ(130)

2015-06-13 05:55:50 | コラム
好きなことば、、、というか座右の銘といってもいいのは猪突猛進。

しかし41年間の人生を表現すると、間違いなく満身創痍となる。
まぁ広い視点で捉えてみれば、猪突猛進ゆえに満身創痍になった―といえるかもしれないが。


怪我自慢なら負けないぜ、えばることじゃあないけれど・・・っていうほどに怪我をしてきた。

内科に世話になったのは小学校まで、あとはひたすら外科―主に整形外科―だけですよと。

小さい怪我から大きな怪我まで。
痛いだけで精神的には傷ついていない本人は笑って済ませていられるが、親は大変だったろうなぁとヒトゴトのように思う。

絆創膏は必需品。
(このトシなのに)いつもどこからか血を流しているし、ふと気づけばアザが出来ている。
サポーターやバンド、コルセットの類は、いつの間にか身体部位のほとんどをカバー出来るくらいのコレクションを誇って? いる。

気分は、「入場前からテーピングだらけの」桜庭和志である。

※なんかこれ、すごいショットだよね笑



骨が折れ、靭帯が断裂し、半月板が欠ける・・・などの経験を繰り返していると、痛みには強くなりそうなものだが、ぜんぜんそんなことはなく。

痛いものは、痛い。
でもなんか、痛過ぎるとヒトは笑ってしまうものだよね、、、と。

そうか、自分がヘラヘラしているのはそのためか!! なんて。

『ターミネーター2』(91…トップ画像)でサラ・コナーは、

「ヒトの骨は215本もあるんだから、1本や2本くらい(折れたって)」

という名言を残しているが、あと何本か折らないと、その境地に達することは出来ない。

※このシーンです





そんなわけで今回の初体験テーマは、「生まれて初めての大怪我」でいってみよう。

ほんとうの意味における「生まれて初めて」となると、0歳のときの大火傷になってしまう。
しかし当然のように、その記憶がない。
全体がケロイド化している自分の右脚を眺め、触れてみても、あのころを思い出すことは出来ない―ので、「それ以降」で思い出してみることにする。


その前に、映画における「印象的な怪我のシーン」をいくつか挙げてみよう。

怪我と結ぶにはあまりにも凄惨過ぎるのは、『ロボコップ』(87)の主人公が受けるリンチだろう。

腕がもげ、顔もメチャクチャに・・・されたがゆえの、あの改造であった。

監督のポール・ヴァーホーヴェンは従軍カメラマンの経験があり、戦場を知るツワモノである。
こういうキャリアの持ち主は演出において遠慮がないひとが多く、
やはり戦場を知るオリバー・ストーンの『7月4日に生まれて』(89)にも、強烈な怪我のシーンがあった。

リハビリに励むトム・クルーズが転倒し、皮膚から骨が突き出す・・・この描写はテレビ的にNGのようで、地上波放送の際は必ずカットされている。


映画ではなく再び桜庭和志の話をすれば、試合中にこのひとの耳が千切れたことがあって、それはさすがにたまげた。

じつは耳って簡単に・・・というと語弊があるが「よく」取れてしまう部位なのである。

とはいっても、やっぱり衝撃的で。
この試合、会場で観ていたのだが、本人はマイクを持って「すいません、耳が取れてしまったので試合が出来ません」と笑っていた。

桜庭はヘラヘラ、
でも観客は引いている―こういうものなんだよね、張本人は笑うしかないっていう笑笑


つづく。

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クリストファー・リー追悼? ボンドガールでいちばんは誰か

2015-06-12 07:33:04 | コラム
「ひとり悪役商会」こと? クリストファー・リーが鬼籍に入った。

合掌―いろんな映画に出たが、悪役でこそ輝く怪優であった。

代表作として挙げられるのは(おそらく)『ドラキュラ』のシリーズだろうが、個人的には007のシリーズ『黄金銃を持つ男』(74)で演じたスカラマンガが強く印象に残る。



享年93歳だものね大往生だ、しんみりくる追悼文なんか要らないだろう、顔つきから見るに(たぶん)女好きであったろうから、彼が演じたスカラマンガに敬意を表する意味で「自分の好きなボンドガール」を展開してみることにする。

ジェームズ・ボンドは自分とはちがい、ロリコンではない。
成熟したおとなの女性を愛する。

だからであろうか・・・じつをいうと、ボンドガールに疼くことは少ない。

あぁキレイだな格好いいな! とは思うけれど、近づきになりたい、触れたい、エッチしたいとは「あんまり」思わない。

・・・・・。

いや訂正、触れたいしエッチはしたいが、
たとえば左に女子高生が居て、右に極上のボンドガールが居たとしたら「どうしても左に行ってしまう」というだけの話であり、まぁでも、どちらも好きですよと。


ちなみに歴代のボンドでいうと、世代的にロジャー・ムーアがいちばん。
ショーン・コネリーは初老からのキャリアのほうが好きで、
ティモシー・ダルトンは顔が四角過ぎ? てペケ、
ピアース・ブロスナンも悪くはなかったが、
現在のダニエル・クレイグがあまりにも似合っていて、ちょっと影が薄くなってしまったかもしれない。


※主題歌では、これがいちばんかな





以下が、自分が選出するボンドガールのベスト5。

(1)キッシー鈴木…浜美枝(トップ画像)

『007は二度死ぬ』(67)に登場。

現在だと誰になるだろうね、一般的には藤原紀香や米倉涼子の名前が挙がりそうだが、個人的にはアクションが出来る武田梨奈か、シュートボクシングのRENAがいいなぁ。



(2)カーラ・ミロヴィ…マリアム・ダボ

『リビング・デイライツ』(87)に登場。

ショートカットが素敵だった。

(3)ヴェスパー・リンド…エヴァ・グリーン

『カジノ・ロワイヤル』(2006)に登場。



(4)プッシー・ガロア…オナー・ブラックマン

『ゴールドフィンガー』(64)に登場。

プッシーという名前は「ぎりぎり、アウト。」のような気がするが。

(5)ステイシー・サットン…タニア・ロバーツ

『美しき獲物たち』(85)に登場。



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にっぽん男優列伝(283)原田大二郎

2015-06-11 05:54:25 | コラム
44年4月5日生まれ、71歳。
横浜出身。

公式プロフィール

自分にとって原田大二郎(はらだ・だいじろう)さんとは、俳優としてより「情の厚い、オモシロおじさん」としての認識のほうが強いです。
それはたぶん、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(85~96、日本テレビ)の影響によるものだと思います。

テレビドラマよりも映画よりも先に、このバラエティ番組で原田さんの名前を知りました。
だからしばらくは、タレントさんだと思っていたのですよね~。

後年―映画小僧を自称するようになり、社会派の監督・新藤兼人を知り、『裸の十九才』(70)に出会います。
連続射殺事件として社会を震撼させた永山則夫を演じたのが、原田さん。

えっ、このひと俳優さんだったのか! と、そのときに気づきます。

ときが経ち、2010年の参議院選挙―。
原田さんは唐突に山口県選挙区から立候補、しかし落選します。

そのことを有吉ちゃんのラジオ番組で笑いのネタにされたものだから、あぁこのひと、やっぱりオモシロおじさんだなぁ!! と。

本人は真面目なのに、なぜか笑える。

馬鹿にしているわけではありません。
キャラが立っているという意味で面白いし、こういうひとは、なにがあっても芸能界で生き残っていられるのだろう・・・と感心するわけです。
えぇ、政治の世界では無理だったとしても。。。




<経歴>

明治大学特別招聘教授。
妻は英文学者の原田規梭子。

明治大学を卒業後、劇団文学座に入座し演技を学ぶ。

映画俳優デビューは、前述した『裸の十九才』。
いってしまいますが、この堂々の初主演作こそ、原田さんの最高傑作かと。

『橋のない川』(70)、『エロス+虐殺』(70)、『野性の証明』(78)。

テレビドラマでは『Gメン'75』(75~82、TBS)にレギュラー出演、知名度がグンと上がりました。




『月光仮面』(81)、『蒲田行進曲』(82)。

85年―『哀しい気分でジョーク』にゲスト出演、主演のビートたけしにキャラクター性を気に入られ、それがバラエティ番組への参戦につながっていきました。
『元気が出るテレビ』で、原田さんがなにをやっていたのか、よく思い出せないんですけれどね。

そのほかの映画作品に・・・
『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』(86)、『スタア』(86)、
『敦煌』(88)、『課長島耕作』(92)、『ゴジラvsメカゴジラ』(93)、『墨東綺譚』(94)、『ズッコケ三人組 怪盗X物語』(98)、『極道の妻たち 死んでもらいます』(99)。
『安藤組外伝 掟』(2000)、『実録・安藤昇侠道伝 烈火』(2002)、『ふくろう』(2004)、『草の乱』(2004)、『IZO』(2004)、『長州ファイブ』(2006)、そして最新作は『I LOVE 湯!』(2006)。


もういちどくらい、選挙に立候補しそうな予感がします。
そして、いっちゃあ悪いけど、また落選しそうな気がします。

・・・あ、繰り返しますが、決して馬鹿にしているわけじゃあないですからね!!


次回のにっぽん男優列伝は、原田芳雄さんから。

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