Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

まだ、未完成。

2019-05-21 02:03:57 | コラム
きのうテレビが届き、とりあえず設置してみた。

掃除しながらだしテレビ台の組み立てもあるしで、20時間のオフのうち17時間を要しちまった。

スピーカーは明後日届くのかな、だから未完成だけど一部をアップ。




まぁ悪くないかな、

ただ、そーとー疲れたので、きょうはこれだけ!笑


完全な形になったら、(自慢したいので)また載せようっと。。。




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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(116)黒木華』
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最高への旅

2019-05-20 00:10:00 | コラム
映像を専門としている割には遅過ぎた感もあるが、きのう4Kテレビを注文した。

しかも50型の大画面、自分に甘いかもしれんが最近マジで頑張りすぎているのでご褒美的に。


※まだ届いていないので、製品紹介ページから




これで『タクシードライバー』のブルーレイをひたすら観るんだい!!


テレビ台も新しいのを購入、この際だテレビ設置側の壁もリニューアルさせてしまおう・・・ということで、フレーム入りのポスターも購入。
アリと、トラビスである。

うん、理想的な部屋になってきたぞ。


それはそうと。

「音」は5.1チャンネルが最高のものだと思っていたのに7.1チャンネルがあるし。
「映像」にしたって「やっと」4Kにしたっていうのに、もう8Kの話が出ているでしょう。

「これ以上がない!」という、最高のレベルにいつ到達出来るんだAV機器の世界ってさ~。


いや文句をいっているわけじゃあない。

面白い世界だなって感心してるんだよ、もし天井が見えてしまったら、それは発展が終わるということだから、延々と最高を目指すというのも素敵なことなのかもしれない。




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明日のコラムは・・・

『まだ、未完成。』
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映画監督別10傑(51)伊丹十三

2019-05-19 00:10:00 | コラム
~伊丹十三のキャリア10傑~

唐突で不可解な自死。

享年64歳。

報道されていたことが事実であったとしても、正直「死ぬほどのことなのか」と思った。
(他殺説も根強いが確たる証拠が出てこないため、本稿では自死として話を進める)

作品が面白ければ、そのひとの人格なんかどうでもいい。
ヒトゴロシやレイプ魔でないかぎり、映画ファンは伊丹さんを受け入れたにちがいない。

と、自分はそう考えるが、本人にとっては「身の潔白」がいちばん大事なことだったのかもしれない。

作風は好き嫌いが分かれるだろう、しかし目のつけどころのよさは誰もが認めるところなのではないか。


いま思うのは、宮本信子が復活してくれてよかったなぁ、、、ということだよね。


(1)『タンポポ』(85)

グルメ×西部劇パロディ。

この物語が思いついた時点で、撮る前から成功は見えていた。



(2)『お葬式』(84)

赤の他人の葬儀であれば、これほど楽しく興味深く気楽に観ることが出来るのか・・・という発見。



(3)『マルサの女』(87)

宮本信子が、女優としてきらきら輝いている。

軽快なテーマ曲、スピーディな展開・・・伊丹さんが最もノッていた時期だったのかも。

(4)『ミンボーの女』(92)

民事介入暴力(民暴)を主題とした伊丹流ヤクザ映画。

公開されてまもなく、伊丹さんは後藤組(指定暴力団山口組の二次団体)のメンバーに襲撃を受け顔に大きな傷を負う。

やった連中は小さいなぁ、ヤクザやる資格もないんじゃないか、、、と思ったが、それより気になったのが「ヤクザ寄り」とも取れる発言をした五社英雄監督。

当時は、忖度がないとヤクザに批判的な映画は撮れなかった?

(5)『あげまん』(90)

物語そのものには感心しなかったが、このことばを広めた貢献度を評価したい。



(6)『マルサの女2』(88)

少し入り組んだ話にはなっているものの、続編でもパワーは落ちていない。

正直ほかの作品より、このシリーズを5つも6つも創ってほしかった。



(7)『静かな生活』(95)

大江健三郎の小説を、義兄にあたる伊丹さんが軽やかに映画化。

障害を持つ兄と妹を、渡部篤郎と佐伯日菜子がそれぞれ好演している。

(8)『スウィートホーム』(89)

監督は黒沢清、伊丹さんは製作総指揮と出演を兼ねたホラー映画。

特撮技術はさておき、準ヒロインのNOKKOも頑張って演じているので憎めない作品だなと。

(9)『大病人』(93)

末期がんを患った映画監督の残された日常を描く。

偶然にも同年に市川準による『病院で死ぬということ』が発表されて話題になった。

両方観ることをおすすめしたい。



(10)『スーパーの女』(96)

ネタ切れかな? と思うほど伊丹映画としては凡庸な創りだったが、ただひとつだけ感心した場面が。

同級生という設定の津川雅彦と宮本信子のラブシーン。

津川が真面目にキスすると、宮本はそれがおかしくって笑いが止まらず、セックスに至ることが出来ない・・・これ、すごくリアルだと思わない?

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明日のコラムは・・・

『最高への旅』
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映画監督別10傑(50)特別篇2

2019-05-18 00:10:00 | コラム
~日本の3異才のキャリア3傑+α~

おとといの流れを汲む感じで、きょうは日本の映画監督のなかから・・・

フィルモグラフィが10本に満たない、
あるいは10本以上撮ってはいるものの、「ある期間だけ」傑作を放ち、その後「燃え尽きてしまった」異才3人の「3傑」を選出、それから特例措置「+α」として「2傑」を展開してみよう。


【大森一樹】…67歳

若いころはたいへん才気走っていて、モリタと並ぶ映画の革命児みたいな扱いだった(気がする)。

本人も学んでいたことから医療系のドラマに強いので、こんど放送されるテレ朝の『白い巨塔』とか、このひとが撮ってもよかったんじゃないかな。




(1)『ヒポクラテスたち』(80)

医学生の日常を活写、古尾谷雅人に伊藤蘭、柄本明ほか、みんないい顔をしている。

(2)『恋する女たち』(86)

斉藤由貴のアイドル映画としても、若い女性たちを捉えた恋愛映画としても満点。





(3)『緊急呼出し エマージェンシー・コール』(95)

ほとんど話題にならなかったが、医療への真剣なまなざしは映画のそれと同じであることが分かる。


【竹中直人】…63歳

まちがいなく監督としての才能があるのに、最近は積極的に撮らなくなっている。

惜しい!!


(1)『無能の人』(93)

つげ漫画の映画化で最も成功した佳作。

あのパンツの見せかたとか、ほんとうにセンスがあるなぁ!!



(2)『119』(94)

消防隊員の、のんびりした日常を切り取っている。

オフビートタッチの描写がじつに巧い。

(3)『山形スクリーム』(2009)

成海璃子が主演したホラーコメディ。

充分面白いが、もっとムチャクチャやってもよかったんじゃないかな。


【小栗康平】…73歳

群馬が誇る映像詩人だが、テレンス・マリック以上に寡作のひと。

というか「儲ける」という発想が1ミクロンもないようで、だからふだんはどんな生活しているのかな、喰えているのか・・・などと、必要以上に心配してしまうのであった。




(1)『死の棘』(90)

島尾敏雄の私小説を完全映画化。

岸部一徳が子どものように泣きじゃくり、それに負けじと、松坂慶子が壊れまくる。

そんな演技合戦を捉えるカメラは、おそろしくクール。

(2)『泥の河』(81)



「偽善だ」という識者も居るが、子どもたちの演技と、加賀まりこの色気だけで一見の価値はあるだろう。

(3)『眠る男』(96)

県が出資したにも関わらず、観光的な要素がどこにもないゲージツ映画が出来上がった。

これは小栗さんが悪いのではなく、小栗さんを起用した県が悪いんだっての。


【長谷川和彦】…73歳

特例とは、このひとのこと。

若き天才と称されていたのに、夭逝したわけでもないのに、なぜか2本しか撮っていない・撮れていない伝説の映画監督。

「連合赤軍の映画を…」とずっと発言しているのだから、「撮れていない」が正しい表現なのかも。




(1)『太陽を盗んだ男』(79)

たったひとりで原子爆弾を作り上げた理科の教師ジュリーが、不死身の刑事・文太さんと壮絶な戦いを繰り広げるアクション。

(2)『青春の殺人者』(76)

これといった理由もなく両親を殺害した青年・水谷豊と、その恋人・原田美枝子の末路とは。

日本のインディーズもやるじゃないかと、高校生のころ観て熱くなったなぁ!

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『映画監督別10傑(51)伊丹十三』
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パルムドール10傑

2019-05-17 04:09:03 | コラム
~カンヌ映画祭、開幕記念~

カンヌ映画祭が開幕したので、きょうは特別企画として歴代パルムドール(最高賞)のなかから個人的な10傑を展開してみよう。
(トップ画像は、最年少審査員となったエル・ファニング。素敵!)


オスカー作品賞の10傑を展開するよりも難儀だった。

だってカンヌの方向性と自分の嗜好、相性がばっちりなものでね~。


(1)『タクシードライバー』(76)

当然、わが神映画がベストワンでしょう。

多くの信者がそう思い込んでいるように、自分もまた、自分こそがこの映画を最も深く理解していると思っている。

(2)『エレファント』(2003)

21世紀のパルムドールでは最高のものだろう。

コロンバイン高校の銃乱射事件を、多層構造で、しかも静謐に描いてみせた。





(3)『ブリキの太鼓』(79)

滑稽で醜悪なおとなの世界を目撃し、成長することをやめたオスカル少年の物語。

児童ポルノか否かの議論を呼んだ場面もあるが、ちゃんと観ればいたずらに煽っているわけではないことは明白。

(4)『ピアノ・レッスン』(93)

このところ元気のないカンピオン監督だが、
一見、なんの共通項もないように思われるQTタランティーノと彼女は、新しい時代の幕開けを予感させる大きな存在だった。

(5)『アンダーグラウンド』(95)

ユーゴ激動の歴史に翻弄されるひとびとを、圧倒的なイマジネーションで描くクストリッツァの大傑作。



(6)『恐怖の報酬』(53)

ニトログリセリンを積んだトラックが、障害物だらけの山道を走る。
ただそれだけで極上のエンタメを創り上げた、巨匠クルーゾーの代表作。

(7)『さらば、わが愛/覇王別姫』(93)

辛辣にいえばチェン・カイコーは「これ1本」の「一発屋」。

しかしこの世界は一発も当てられない表現者のほうが多いはずで、しかも「大当たり」だったのだから、これからいくら失敗作を撮ろうがカイコーへの尊敬は揺るがない。

(8)『バートン・フィンク』(91)

コーエン兄弟、前期の最高作。

作家の脳内を映像化し、五感を楽しませくれる。



(9)『ワイルド・アット・ハート』(90)

デヴィッド・リンチが『ツイン・ピークス』の制作の合間に「さささっ」と撮りあげてしまった、奇跡のような珍作。

蛇皮のジャケットを着ているんだぜ、どうかしてるよ。

(10)『地獄の黙示録』(79)

ある識者は「偉大なる失敗作」と評した。

なるほど、分からんでもない。

映画を追究し、ある意味では映画を超えてしまった点で、これは映画ではないなにか、、、なのかも?

ともあれ完全版の公開に感謝、この映画をスクリーンで拝めるとは思いもしなかった。



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明日のコラムは・・・

『映画監督別10傑(50)特別篇2』
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