fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

「日本児童文学」で、『ヘビくんブランコくん』を取り上げていただきました。

2024年03月17日 | 自作紹介
 日本児童文学者協会の機関誌「日本児童文学」は、幼年童話の特集でした。
「幼年童話のふしぎ~今とこれからと」として、ほそえさちよさんが、長い評論を書かれています。
 子どもの心と神話的時間、問いと哲学と詩、絵とと本というモノ、そして、最後に幼年童話のこれからという項で、『ヘビくんブランコくん』を取り上げてくださってます。
        
 時間の流れとキャラクターの変化を自在なイラストと共に一冊にまとめ上げた構成力に、新たな幼年童話の魅力を感じる。

 と。感激です。
 『ヘビくんブランコくん』、ぜひ、まだまだたくさんの子どもに読んでもらいたいです。
 よろしくお願いいたします。

       

 

      

中学入試問題に~「イリーナ」

2024年03月13日 | 自作紹介
 大妻中学の入試問題に、「イリーナ」という作品を採用いただけたとの情報iが流れてきました。
「イリーナ」は、昨年、雑誌「日本児童文学」3、4月号に発表した短編です。この号は詩歌特集で、私への依頼は俳句の物語でした。書籍になっていない作品なので、驚きました。
 これに目を留めていただけて、嬉しいです。
 この短編が作中作として、入れた単行本が年内には発売・・になるはずです。たぶん秋~冬でしょう。
 
 このように、入試問題になるとき、事前の連絡はありません。やはり、どこからか漏れる場合があるからでしょう。入塾テストなどは、ご連絡があるのですけどね。
 テスト問題を作る方、いろいろなところに目を凝らしてらっしゃいます私はこれまでも『しゅるしゅるぱん』他、入試問題に使用していただいている作品がちょこちょこあります。入試問題って、受験生、真剣に読みますよね。光栄です。



秋田市アトリオン内のパイプオルガン

東日本大震災を扱った自著~『みちのく山のゆなな』

2024年03月12日 | 自作紹介
 昨日『オオカミのお札(三)美咲が感じた光』をご紹介させていただきましたが、
 『みちのく山のゆなな』もまた、最後の方では震災のことを書いています。
 山神の娘ゆななが、父といっしょに海神に新年のあいさつに行き、かつてあった震災のこと、多くの人の命が失われたことを知るという流れです。

 昨日は一日、テレビを観ながら、何度でも伝えていかなくてはと気持ちを新たにしました。

         

 上のシーンが、、海神とゆななが対面したところです。
 イラストは、仙台在住ふるやまたくさんです。国土社から出ています。
 
 ぜひ、お読みいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
        

『俳句ステップ!』おおぎやなぎちか作・イシジマアズサ絵 4刷りになりました。

2024年02月27日 | 自作紹介
 4刷りになり、見本を送っていただきました。
 初版が2020年。長く読んでいただき、嬉しいです。

 
今年来年は俳句絵本が出ますが、俳句物語、そろそろ新しいのを出せたらいいなあと考えています。
『俳句ステップ!』は中学年向けなので、高学年以上。俳句甲子園がらみのは書いているんだけど、これを一から書き直すか。俳句甲子園をからめると、ついついその対戦に重きをおいてしまうんですよね。人を描かねばいけません。


『ヘビくんブランコくん』(おおぎやなぎちか作・井上コトリ絵)アリス館

2024年02月20日 | 自作紹介
 暖かくなると、ヘビくんもそろそろ冬眠から出てくる時期かなとなります。



先日は、秋田さきがけ新聞のコラム欄「北斗星」に、書いていただきました。

      
 
 散歩していたら、もうホトケノザやイヌフグリが出ていました。これからどんどん春の野草が咲いてくることでしょう。
 実は『ヘビくんブランコくん』の出版が決まり、イラストを井上コトリさんが描いてくださることになり、文章をなおした部分があります。
 春の描写で、タンポポ、イヌフグリなど、春の花の名を具体的に出していたのです。

 でもコトリさんのイラスト、小さな花を描いていただいたらもったいない! それで、具体的な花の名前を出すのをやめました。出したのは、ヤマナシくらい。

      

 このシーンも、最初はムクゲなんてあったんです。

 ひねくれもののヘビと心優しいブランコの物語、ぜひお読みください。よろしくお願いいたします。

『俳句ステップ!』おおぎやなぎちか作・イシヤマアズサ~重版出来!

2024年02月02日 | 自作紹介
        

 初版は2020年です。このたび4刷りのお知らせをいただきました。 
 長く読んでいただけて、嬉しいです。

 改めて少し内容をご紹介します。

 いつもうつむきがちい歩いている女の子七実は、ある日公園で俳句をやっているおばあさんと出会い、俳句を作ることになります。
 遠足で作ったその俳句が、市の俳句大会をで入選します。ところが、作者として名前を呼ばれたのは七実ではありませんでした。そもそも、応募などしていないのです。
 さて、いったいどういうことなのか?
 俳句って、どんなふうに作ったらいいのか、なんてことも自然にわかってくる? そんな一冊です。
 中学年向け。
 引き続きよろしくお願いいたします。
 

『くもにアイロン』ベトナム版

2024年01月22日 | 自作紹介
          

「くもにアイロン」ベトナム版を送っていただきました。
 イラストは、山村浩二さん。


 タイトルはそのままなのかなと思ったら、今は翻訳アプリというものがあり、調べてもらいました。

         

 『アイロンさん、何してるの?』だそうです。
 実は、娘一家が今ベトナムに住んでいます。
 孫の一人は、まさにこの本の対象年齢。あちらの(日本人の)幼稚園に通っています。
 本屋さんに出ているかどうか、見てもらいましょう。 

 ベトナムの子供達に、読んでもらえるかもと思うと、嬉しいです。
 日本語版は、現在版元の福音館さんでは、品切れなのが、残念。

『みちのく山のゆなな』新しい年の章

2024年01月09日 | 自作紹介
昨年出た『みちのく山のゆなな』は、山神の娘ゆななの物語ですが、新年に、父と山神、そして海神へあいさつに回る部分があります。

    

 東の海神は、10年前のあの震災のことを忘れることができずにいます。
 ゆななは、東の海に起きた悲しい出来事を初めて知ります。
 そして、山に帰ってからため息をつきます。山神がため息をつくと、山の木が1本枯れてしまいます。
 そして、ゆななはその日から飛ぶことができなくなってしまいます。

 ふるやまたくさんが描いてくださった、海神のシーン、圧巻でした。
 ゆななが、ひとつ成長することができるこの物語、ぜひお読みいただけたらと思います。

 能登の海にも神様がいて、つらい気持ちになっているのではないでしょうか。
 これから、一年でもっとも寒い時期。せつないです。

龍が出てくる作品

2024年01月06日 | 自作紹介
 自分の本で龍が出てくるのが、2冊あります。

 昨年出た『みちのく山のゆなな』。「じじばば岩」の中で。子供のいない老夫婦が拾って育てたのは、龍の子だったという岩手県北上市に伝わる民話をベースにしています。
      
 イラストは、ふるやまたくさん。

同じ国土社から一昨年でた、パステルショートストーリー『友だちの木』の短編の一つ、「紙飛行機」。イラストはaoさんです。

     

 龍に乗って、男の子が、お父さんに会いにいきます(両親は離婚してて、新しいおとうさんになじめていない)。でも、そこには・・。

         
       


 どちらの本も、お勧めです。パステルショートストーリー、まだ今年もシリーズ続きそうです。よろしくお願いいたします。

「ちゃぐりん」2月号にショートストーリーを掲載

2024年01月03日 | 自作紹介
 元旦の地震、そして昨日の飛行機事故。新年、辛いニュースが続いています。海保の飛行機は北陸へ支援物資を運ぶためだったというのも、辛い。

さて。農協の子供向け雑誌「ちゃぐりん」2月号にショートストーリーを書きました。見開き2ページです。

 これが元旦に届いて、驚きました。

     
「またねっ」という作品です。

 2月号ということで、冬の終わり的な物語がいいかなと思いました。
       

 イラストは鈴木びんこさん。以前もこの雑誌でイラストをお願いしたことがあります。

     

 寒い時期のぴんと張りつめた空気感と、白鳥や少女たちのしなやかさを描いていただき、さすが! です。

 こちらは書店では購入できませんが、家の光協会のHPからお申込みいただけます。農協の会社なので、他の記事は「食」にまつわるものがびっしり。小学生向けなのでとても読みやすいです。ぜひご覧ください。最新号の紹介とお申し込みはこちら。から 赤をクリックするとサイトへ飛びます。

「ちゃぐりん」さんからの原稿、最初のご依頼は、このブログのメッセージにいただきました。ありがとうございます。
 子供向け雑誌って、あまりないですよね。貴重だと思います。

 

『家守神④』こぼれ話2~ジオラマ

2023年12月23日 | 自作紹介
       

 以前の記事です。こちらから。 赤をクリックすると、過去記事に飛びます。
 1年前ですね。このころ、すでに4巻の準備をしていました。
 おもちゃやホシノの店主、大ちゃんは、ジオラマ好き。という設定だったので、行ってきたのです。楽しかったー。このときはわかってなかったけど、こうやって電車を走らせるのは、ジオラマではなく、レイアウトというのですね。
 インスタグラム では、動画をアップしたんですが、見られるかな? インスタは、アカウントを持ってる方しか見られないと思いますが、よかったらご覧ください。

 先日のこぼれ話で、模型を作ったと書きましたが、このレイアウトやジオラマではありません。とても無理! 笑。
 ジオラマ自体も、物語のメインじゃないんですけどね。細部、大事だと思っているので手を抜けません。 

今年出た本④『家守神④声なくせまるあやつり人形』(フレーベル館)

2023年12月21日 | 自作紹介
           

 
 昨日も、この本のこぼれ話でした。出たばかりなので、ご容赦ください。書店さんに行ってないので確認できてませんが、あるはずです。

 冬休み、一気読みも楽しいと思います。
 私は、この本で、単著が25冊、アンソロジーが10冊になりました。
 年末年始、これらを一気読みしようかなと思っています。

 というのも、わけあって『どこどこ山はどこにある?』を先日読み返したら、ダジャレ好きな男の子が出てきてて、ありゃあ、すっかり忘れてた!となりました。『家守神』シリーズでは、主人公拓の友人平井が、ダジャレマンです。彼のダジャレ、結構苦労して考えてるんですよ笑。
 今、5巻のプロットのやりとり中ですが、平井のダジャレもすでにプロットにも、少し出ています。もっと考えないと。
 そしてダジャレ好きは、他の作品ではしばらく封印しないと。

『家守神』シリーズ、改めてよろしくお願いいたします。

今年出た本③『みちのく山のゆなな』国土社

2023年12月17日 | 自作紹介
 この作品も、原型はずいぶん前に書いたものでした。
 河北新報に連載するにあたり、「みちのく山」としたことで、ぐっと物語が深まりました。

         

 東日本大震災に関わる描写もあり、それは10年以上経った今だから書けたこと。
 当時まだ生まれてない子が、今中学生。小学校6年生だった子は、成人してます。
 あの頃、元気で舅の介護のため岩手にいた私も、よろよろになりつつあります。舅は亡くなりました。原発事故も喉元過ぎればにしてはいけないと思います。  
 
「みちのく山のゆなな」は、日本の7割を占める山という神聖な地域で、山神の一家と動物たちの物語ですが、人間の暮らしもまた関わっています。人々が自然に畏敬の念をいだき、民話として伝えたものも、妖怪という姿で表現したものもあるのではないでしょうか。
 ということを考えたりして書いたものですが、まずは子供が楽しく読める! そういう作品です。ぜひ、手にとっていただけたらと思います。
 

今年出た本②『ファミリーマップ』文研出版社

2023年12月16日 | 自作紹介
 このカバーのイラスト、クリスマスツリーのようでしょう! (緑はないけど)


 川野さんという画家さんが描いてくださった絵、すっごく気にいっています。
 この物語のベースになっているのは、10年以上前に書いた「鞍骨坂」という大人向けの小説です。北日本新聞主催の北日本文学賞で選奨をいただきました。その物語の主人公は離婚したばかりの女性なのですが、その友人に、この「ファミリーマップ」に出てくるよっちゃんがいます。そして彫刻をしながら、なんでも屋をやっているよっちゃんが、子守の仕事で面倒をみていたのが、『ファミリーマップ』の主人公陸です。まだ小さい陸と、よっちゃんと『鞍骨坂』の主人公とその母は、夏休み川へ遊びに行くシーンがありました。
 この陸が成長した物語を書きたいとずっと思っていたのです。もちろん、よっちゃんもからめて。なので、「鞍骨坂」の主人公は「ファミリーマップ」には出てきません。

 LGBTQ、ジェンダーが話題になっていますが、10年前はその言葉はありませんでした。おねえ、お○○、よくてニューハーフ。実は「鞍骨坂」でも、この中のひとつの言葉を使っています。それでも受賞できる時代でした。今回はそのあたり、いろいろ本も読み、気をつけて書きました。でもその過程で思ったのは、人はひとりひとりが違うのだということ。LGBTにも分類的違和感がありますが、よっちゃんは、Gかな。彼はすごく善人ですが、いやなタイプの人もいます。
 一人一人が違うので、なかなか難しい。私は知っている人を念頭に置き、よっちゃんを書きました。よっちゃんは、よっちゃんで、他の人とは違います。よっちゃんを通して、ジェンダーを語ることはちょっと無理だなと思っています。

 よっちゃん、今頃北海道で、木を彫ってるかな。

 

今年出た本①『おはようの声』新日本出版社

2023年12月15日 | 自作紹介
 年の瀬になってきました。ということで、1年を振り返ります。今年出た単行本は4冊でした。  

 

 中学年~高学年向け。秋田市が舞台の物語です。
 後半のクライマックスは、雪が降る時期なので、これからの時期にぴったり。
 秋田が舞台の物語って、あまりないので、ぜひ読んでいただきたいです。

 キーワードは、「戦うプリンセス」、そして「コウフクツイキュウケン」です。
 メインの表紙は二人の年の違う女の子。エリちゃんとゆっこ。ゆっこは、小学生時代のわたしです。
 後ろの方にいるのは、ゆっこの兄のケイタとエリちゃんの弟ヒロくんです。

 最後はせつないけれど、4人に幸あれ! と願う作者です。