fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

今年出た本③『みちのく山のゆなな』国土社

2023年12月17日 | 自作紹介
 この作品も、原型はずいぶん前に書いたものでした。
 河北新報に連載するにあたり、「みちのく山」としたことで、ぐっと物語が深まりました。

         

 東日本大震災に関わる描写もあり、それは10年以上経った今だから書けたこと。
 当時まだ生まれてない子が、今中学生。小学校6年生だった子は、成人してます。
 あの頃、元気で舅の介護のため岩手にいた私も、よろよろになりつつあります。舅は亡くなりました。原発事故も喉元過ぎればにしてはいけないと思います。  
 
「みちのく山のゆなな」は、日本の7割を占める山という神聖な地域で、山神の一家と動物たちの物語ですが、人間の暮らしもまた関わっています。人々が自然に畏敬の念をいだき、民話として伝えたものも、妖怪という姿で表現したものもあるのではないでしょうか。
 ということを考えたりして書いたものですが、まずは子供が楽しく読める! そういう作品です。ぜひ、手にとっていただけたらと思います。
 

今年出た本②『ファミリーマップ』文研出版社

2023年12月16日 | 自作紹介
 このカバーのイラスト、クリスマスツリーのようでしょう! (緑はないけど)


 川野さんという画家さんが描いてくださった絵、すっごく気にいっています。
 この物語のベースになっているのは、10年以上前に書いた「鞍骨坂」という大人向けの小説です。北日本新聞主催の北日本文学賞で選奨をいただきました。その物語の主人公は離婚したばかりの女性なのですが、その友人に、この「ファミリーマップ」に出てくるよっちゃんがいます。そして彫刻をしながら、なんでも屋をやっているよっちゃんが、子守の仕事で面倒をみていたのが、『ファミリーマップ』の主人公陸です。まだ小さい陸と、よっちゃんと『鞍骨坂』の主人公とその母は、夏休み川へ遊びに行くシーンがありました。
 この陸が成長した物語を書きたいとずっと思っていたのです。もちろん、よっちゃんもからめて。なので、「鞍骨坂」の主人公は「ファミリーマップ」には出てきません。

 LGBTQ、ジェンダーが話題になっていますが、10年前はその言葉はありませんでした。おねえ、お○○、よくてニューハーフ。実は「鞍骨坂」でも、この中のひとつの言葉を使っています。それでも受賞できる時代でした。今回はそのあたり、いろいろ本も読み、気をつけて書きました。でもその過程で思ったのは、人はひとりひとりが違うのだということ。LGBTにも分類的違和感がありますが、よっちゃんは、Gかな。彼はすごく善人ですが、いやなタイプの人もいます。
 一人一人が違うので、なかなか難しい。私は知っている人を念頭に置き、よっちゃんを書きました。よっちゃんは、よっちゃんで、他の人とは違います。よっちゃんを通して、ジェンダーを語ることはちょっと無理だなと思っています。

 よっちゃん、今頃北海道で、木を彫ってるかな。

 

今年出た本①『おはようの声』新日本出版社

2023年12月15日 | 自作紹介
 年の瀬になってきました。ということで、1年を振り返ります。今年出た単行本は4冊でした。  

 

 中学年~高学年向け。秋田市が舞台の物語です。
 後半のクライマックスは、雪が降る時期なので、これからの時期にぴったり。
 秋田が舞台の物語って、あまりないので、ぜひ読んでいただきたいです。

 キーワードは、「戦うプリンセス」、そして「コウフクツイキュウケン」です。
 メインの表紙は二人の年の違う女の子。エリちゃんとゆっこ。ゆっこは、小学生時代のわたしです。
 後ろの方にいるのは、ゆっこの兄のケイタとエリちゃんの弟ヒロくんです。

 最後はせつないけれど、4人に幸あれ! と願う作者です。

『家守神ノート』から②

2023年12月13日 | 自作紹介
 ええいって感じ笑。

         私が描いていた、主要キャラ3人。拓、風花、平井。ちょっとボケてますね。すみません。へたっぴだから、このくらいがちょうどいいかも。

      

 左はお蝶さん。右のキャラは没! マリーマドレーヌっていう名前だったのですがね。どこか、別作品で登場するときがくるかも。

 トミイマサコさんが描いてくださったお蝶さんは、こちら。

          かわいい。 

 お蝶さんのお嬢様キャラ、気に入ってます(他の家守神たちも、好きですが)。

『家守神』ノートから~キャラメモ

2023年12月12日 | 自作紹介
 

 これは、1巻「妖しいやつらがひそむ家」のキャラ紹介です。
 トミイマサコさんから、この絵をいただいたときには、「ひゃあ!」となりました。なぜかというと、

 次にご覧にいれるのは、そのずっと前に私が「家守神ノート」に描いていた、自分のキャライメージです。下手ですよ。そこは覚悟でご覧ください。

 お藤さんと金魚ちゃん。

 すっごくうまい(トミイさん)のとすっごく下手(私)の違いはあるけど、イメージ一緒じゃないですか?
 
 鶴吉さん、亀吉さん 

 亀吉さんは、最初フーテンの寅さんのような、股引姿を考えていたのですが、のちに編集さんと相談して、甚兵衛にしたんです。黄色いたすきも、実は最初意味があったのですが、カット。ね、ね! 似てるでしょ。
 初公開です。トミイさんにも、全然お見せしてません。文章を読んでくださったイメージで描いていただいたのですよ~。イラストレーターさんすごいです。
 

『家守神④』新キャラ

2023年12月11日 | 自作紹介
         
『家守神』シリーズは、毎回新キャラが出ます。

      

 4巻では、ここにも、います。
 上の方で飛んでいるのは、金魚ちゃんが大好きなアニメ「少女戦隊エーエックス」の戦士フロール 。
 かわいいです! 
 中央で立ちつくしているのは、商店街にあるおもちゃ屋ホシノの天主、大ちゃんです。
一番大事な新キャラは、ぜひ読んでお確かめください。

『家守神④声なくせまるあやつり人形』発売になりました。

2023年12月10日 | 自作紹介


 新刊の情報が多めになります。ご容赦ください。

       
 このシリーズ、毎回、表紙は主人公拓と、家守神の誰かがメインで出ています。
 1巻は鶴吉さん。
 2巻はお藤さん。
 3巻は金魚ちゃん。
 そしてこの4巻は亀吉さんです。

 宮沢賢治風マントを着た亀吉さんが、こそこそと家を出ていきます。
 亀吉さん推しの知り合いが意外に多くて、驚きました。人じゃないけど、いい人なんです。
 楽しんでいただけると思います。        

新刊『家守神④声なくせまるあやつり人形』見本が届きました。

2023年12月04日 | 自作紹介
     

 新刊の見本をお送りいただきました!
 トミイマサコさんのイラスト、迫力です。中のイラストには、かわいい新キャラもいます!
 巻末の4コマ漫画も、楽しいです。
 この4コマ漫画、図書館だとカバーの袖で全部見えないかも。

 8日発売です。
 1~3巻が未読の方は、ぜひ一気読みを! とはいえ、途中からでもわかります。
 よろしくお願いいたします。 

 いつか、私が最初のころの自分のノートに描いてた家守神達と、トミイさんが描いてくださった家守神達の比較をお見せしたいなあと思っています。
 あと、4巻のイラストを描いていただくために、イメージ画が描けなくて、模型を作ったんですよ。その拙い模型と、できあがった絵と! ほんっとイラストレーターさんって、すばらしい。ありがたいです。

パステルショートストーリー『友だちの木』(国土社)のしおり

2023年11月30日 | 自作紹介
      

 先日国土社さんにお邪魔したとき、しおりをいただきました!
 わー、こういうグッズ的なものを作っていただいたの、初めてです。うれしい~。
 3日のトークイベントで、本をお買い上げくださった方に差し上げたいと思います。(仙台・ブックスペースあらえみし)赤をクリックすると、サイトに飛びます。詳細、お申し込みは、こちらから
 最近、しおり紐のない本が増えてるので、こういうしおり、私はうれしいです。
 トークイベントで販売するのは、『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』と『家守神①妖しいやつらがひそむ家』です。

 パステルショートストーリーは、新刊も出て、シリーズ何冊になったのかな。好調のようです!
 

『家守神④声なくせまるあやつり人形』予約が始まりました

2023年11月06日 | 自作紹介
 「家守神」シリーズしてますが、4巻が12月に発売になります。


 今回のサブタイトルは、声なくせまるあやつり人形。
 カバー表には、毎回ひとりずつ家守神が吉さんです。登場してますが、今回は亀吉さんです。
 心優しい襖のつくも神亀吉さんの様子がおかしい。巧がそっと後をつけると・・・。

 今回も、トミイマサコさんが、迫力満点のイラストを描いてくださいました。
 クリスマスシーズンにぴったり。おもちゃ屋さんば舞台なんです。
先読み
ネットギャリーで、先読みもできるんですよ。ただ、無料ですが、登録が必要なのと、読んだ後は、レビューを書いていただく必要があります。

 シリーズ1巻からのセットでのプレゼントもいいと思います。
 ネットでは8日発売となってます。よろしくお願いいたします。

 

『ファミリーマップ』ご紹介いただきました。(「飛ぶ教室」)

2023年10月31日 | 自作紹介
 

  

「飛ぶ教室」最新号の書評欄で、ご紹介いただきました。書いてくださってたのは、日本児童文学者協会副理事長の加藤純子さんです。
大きく、いとうみくさん、そして赤羽じゅんこさん、濱野京子さんの本が!
憧れの雑誌なので嬉しいです。

        

『おはようの声』ご紹介いただきました(「女性のひろば」)

2023年10月12日 | 自作紹介
         

 雑誌「女性のひろば」で、『おはようの声』をご紹介いただきました。

         
 児童書の紹介は茂木ちあきさんです。ありがとうございました。
 
 この雑誌の中で、松本侑子さんが「西部戦線異状なし」という映画のことを書いてらっしゃいました。ああ~。悲惨な戦場で、悲惨な体験をし、命を失う若者を描き、しかも最後、その日は「西部戦線異状なし」という報告があっただけだったという映画。このラストとタイトル、戦争が一人の人間の命をいかに軽んじているかがわかります。
 
 ところで、今イスラエルで起きている出来事は「戦争」ではないのだそうです。「戦争」はどちらかが宣戦布告をして始まるもの。ロシアも実はあれ、「軍事侵攻」なのだとか? なんなん!

 松本さんは、赤毛のアンシリーズを新たに翻訳されてますが、最新刊が「アンの娘リラ」。これは、第一次世界大戦が背景です。作家宮本輝だんが、シリーズの中で一番いいと言ってらした。いいんですよ。

 

『みちのく山のゆなな』イラストの古山拓さんの思い

2023年09月04日 | 自作紹介
 古山拓さんは、今児童書の仕事のときは「ふるやまたく」さんと、平仮名にしてらっしゃいます。
 ご自身のフェイスブックに、ゆななのとと様である山神様の衣装デザインのことを書いたと、その記事を送っていただきました。こちらにコピペのご許可をいただきましたので、ぜひ読んでください。
        
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児童書のイラストこぼれ話をちょっとだけ。
新刊児童書「みちのく山のゆなな」(おおぎやなぎちか・作/国土社)の主人公は山神さま一家です。
画像のように、ゆななの父ちゃん(山神さま)の着ている服に、ぼくは赤色の🌀をあしらっています。
この🌀は、なんとなく描いたのではありません。
きちんと意味を込めています。
あしらった意味は3つ。
1.縄文土器の火焔式土器ってありますよね。ヒントの一つはその紋様です。
古来から人が持つ、炎への信仰心を込めたかったのです。
2.もう一つは、ぼくが勝手に思っている「アイルランドケルトと東北の共通性」です。
話せばどこまでも話しちゃうので、詳細割愛。
アイルランドのケルト遺跡には🌀サークルが多数あります。ぼくはその🌀が縄文土器紋様に重なって見えるのです。
🌀は輪廻転生や自然の循環も意味するカタチだと思うわけで、ヒトの深いココロのカタチと思っています。
3.赤色にこだわったのは、東北の文化の根っこに「赤」が潜んでると思うから。(日本文化がそうかも)
ぼくにとっての東北の「赤」は、どんな「赤」かというと…
⚫︎ウルシの「赤」ぼくのルーツ岩手はウルシの産地です。
⚫︎鉄の錆色の「赤」(東北は古来鉄の国。岩手釜石製鉄所はその直径子孫ですね。東北の僻地に行けば行くほど風景に錆色が迫ってくる)
⚫︎遠野の伝統文化オシラ様や卯子酉神社に見る「信仰の赤」
⚫︎東北を深く覆う「緑」の補色の「赤」
そんなこと思いながら、父さまの衣装をデザインしたのでした。
「挿絵の服はアイヌ紋様ですか?」と言われたことがありますが、それは全く考えていなかった。
だけど、東北北三県にはアイヌ由来の地名がめちゃくちゃ多いですので、新しいヒントをもらえた感ありです。

たかがイラスト、されどイラスト。
これからも歴史を通して考えてきたことを、フルに込めて描きたいです。

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色の話、納得です。 
古山さんは、最近も絵本を出版され、個展も精力的に開催。そんな古山さんとのお仕事が、また控えています。嬉しい。

未来屋書店多摩平の森店さんの展開

2023年08月26日 | 自作紹介
      

 昨年末、わたしのコーナーを大々的に展開してくださった、未来屋書店多摩平の森店さんですが、フェア的なものが終わってからも、平積み展開は続けてくださっていました。
 先日行ったところ、こんな感じ。

     

『家守神①妖しいやつらがひそむ家』が1冊しかありませんでした。これはフェアのとき、20冊くらいあったもの。一度売れて補充もされていたと思います。嬉しいなあ。
 夏休みに動いたということですね! 
『ファミリーマップ』『ヘビくんブランコくん』もあります! 

 引き続きよろしくお願いいたします。