童子年間賞が発表されました。
私はこのたび、「童子賞」を頂戴いたしました。心してお受けし、今後も歩んでいきたいと思います。俳句を続けてこられたのは、懐の広い主宰、副主宰、楽しい仲間達のおかげです。
今号は各賞の受賞者の代表句10句が顔写真入りで掲載されています。どの方の句も、すごくいいです。受賞の言葉もまた、それぞれ。みなさん、受賞にあたっての感慨やこれからの豊富をしっかり述べられています。その中で、私は、ちょっとずれて田舎の舅のことなどを書かせていただきました。今の自分イコール今の俳句、という気持ちです。
それにしても、いっしょに「童子賞」を受賞した松本てふこちゃん(若くてかわいいので、いつもちゃんづけです)の写真のインパクトのあること! これぞ、俳味という写真です、さすが!
生き延びしおまけ金魚や秋の風 板東くぢら (童子大賞)
夏風邪のひとの物ほしさうな目よ 松本てふこ (童子賞)
リカちゃんとリカちゃん遊ぶ日永かな あぶみ (童子賞)
これがかうなりますと売り水中花 舟 まどひ (童子賞)
男らが深雪に立てる卒塔婆かな 紺野ゆきえ (童子賞)
桃夭賞、新童賞の発表もありました。私は今月号では、隠岐の夏合宿の吟行記三日目も担当し、
とーさんの取組はまだ島相撲 あぶみ を含む5句を発表しています。
また「童子」9月号の月評では、梶川みのりさんが、
日と月と重なる朝や百足這ふ あぶみ をとりあげ、鑑賞してくださっています。「あの数多の脚をうごめかせる百足と皆既日蝕の取り合わせは涅槃図に通ずる荘厳さをたたえている」というすばらしい鑑賞。句はどう読んでくださるかで、一句として立ち上がりかたが違います。みのりさん、ありがとうございました。(聞こえないか)私も、他の人の句をこのように読んで鑑賞したいと思いました。
四つ角や秋めくものに二階の燈 梶川みのり
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宮城県鳥の海付近(町の跡)