fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『オオカミのお札』(くもん出版)こぼれ話②イラスト

2017年09月11日 | 自作紹介
 表紙の絵や中の挿絵を、中川学さんにお願いするというのも、割と早い時期に、決めていただいていました。
 和であり、かつモダンな、それまでの中川さんのお仕事を拝見し、わくわく。
 そして、ラフをいただいたのですが、動きがあるんですね。これは嬉しいと思いました。

 その時点で、私の文章を直したことがありました。

 まず、編集者さんから中川さんへ、どのページをどんな感じにというお願いを私も共有したのですが、1巻のナツが柱にしがみついているシーンについて、「コミカルに」というご指示があったんです。それを読んで、なるほどと。(笑) 全体的に重いテーマの中、ここは息を抜けるシーンでもあるのだなと。そこで、私は文章に、「どこか滑稽だ」というのを入れさせていただきました。

 また2巻では、正次が木の枝を拾って、日本兵が銃を構えるまねをするのですが、実は、短銃をイメージして書いていたのです。ところがラフで来たのは長い銃でした。これも、ああそうだ、こっちの方が「絵になる」と感じ、自分のほうをなおしました。
 本当にありがたいことでした。


 そしてそして、色のついたものが来ました。
 表紙の絵、開くとこんな感じです。
 
 

 閉じた状態では、大きなオオカミの顔としかわかりませんが、開くと、これが木なのだとわかります。ダブルイメージなんですね。大好き! そして、正次。

  

  美咲

 と、背景の村が、江戸時代から現代にと変わっているのがわかります。 
 1巻の田は、稲が実っていて、秋の空。2巻は青田、そして夏の入道雲。3巻は、雲のないすかっとした空です。いいなあ。

 中の挿絵も、3巻の津波跡の茫漠たる感じ。
 ラストの煙がオオカミになる様子。
 月にオオカミがいる姿。
 確かに、私が書いた文章を絵にしてくださっています。

 いろいろ書きすぎるとネタバレになってしまいますね。でも、大丈夫。(と思う)

 中川学さんは、京都瑞泉寺のご住職でもいらしゃいます。豊臣秀吉の弟、秀次の菩提寺なのだそうです。お忙しい中、こんなすばらしい絵をたくさん描いてくださって、本当にありがとうございました。
 

『オオカミのお札』(くもん出版)レビュー2

2017年09月11日 | 自作紹介
 引き続き、書いていただいたレビューをご紹介いたします。

 

   

 大阪在住児童文学作家、安田夏菜さんの「夏菜の野菜畑」 『レイさんといた夏』『くじらじゃくし』(いずれも講談社)など、ご活躍です。

秋田市在住、小児科医でもあり児童文学作家でもあるという伊嶋敦子さんのブログ「川天使空間」『食べられないよアレルギー』(童心社)は、小児科医ならではの紙芝居。版を重ねているそうです。
 
日本児童文学者協会の理事でもある、赤羽じゅんこさんのブログ「赤羽じゅんこの三日坊主日記」 
 『なみきビブリオバトル・ストーリー』(さ・え・ら書房)でご一緒している事もあり、お会いする機会が多く、たくさんのことを教わっています。
 祈りということを感じてくださって、嬉しいです。 

 皆様、ありがとうございました。