ビブリオバトル、広まっています!!
主人公、柚希は5年生ですが、6年生の図書員 幸哉君にあこがれて、図書委員になりました。
図書委員のメンバーは、もっと本を読んでほしい、そのためにはどうしたらいいか、話し合います。
そのとき、先生から、「ビブリオバトルをしない?」という提案が出たのです。柚希をはじめ、そこにいたメンバーは誰もビブリオバトルを知りません。
でも、やってみたい。やってみよう、となるのです。
物語は、柚希の恋をからめ、進んでいきます。
明るく、ちょっとおっちょこちょいの主人公が、でも真剣にビブリオバトルに取り組んでいきます。
図書室でのビブリオバトルは、何回かにわけて行われる様子が描かれているので、そのつど、柚希がどんな本を選ぶのか、他の子はどんな本を発表するのか。相当数の本が出てきます。
ああ、この本読んだことがある。わあ、これ、読んでみたい。
本を読みながら、新しい本の世界が広がる。いいなあ。
私も個人的に、何冊か、(読みたい)と思ったことがありました。また読んだことがある本が出てきて、それを物語の中で、登場人物が紹介すると、自分の知り合いを紹介されているような嬉しい気持ちになります。あ、これって、実際のビブリオバトルでもあることかも、っと思いました。
実際のビブリオバトルでは、読んでみたい本を選ぶわけですが、やってみると、実は読んだことがある本を誰かが紹介すると、嬉しいものなのです。最後の投票ではその本には手をあげませんが(読んだことがあるからね)、でも自分が好きな本を、他の人と共有できるって、嬉しい。だから、ビブリオバトルでチャンプ本にならなくっても、がっかりする必要はないっていうことなんだなあ。なんてことも、改めておもいました。
森川いずみさんの描かれた表紙や挿絵も、子ども達が生き生きとしていて、とくに笑顔がいいですね!