実は、ブックデザインという分野、とても興味があるのです。
デザイナーさんの名前が出る場合と出ない場合がありますね。『オオカミのお札』には、出ていません。
でも、いらっしゃるんです。とても感謝しています。
いいなあーと思うのです。
タイトルをでんとお札にしてくださったこと。しかも和紙っぽく。
帯がぱっと見、透ける紙なのかな? と思うけど、実はそうではなく、下に隠れてしまう絵を薄く印刷していること。(ここ、割とみなさんからも、評判がいいです)
そして、裏も見てください。裏にバーコードの部分があるんですが、ここもちょっと透けた感じになっているでしょう。これが、白い紙を貼ったみたいにされると、興ざめになるところを、細かくデザインしてくださっているんです。これに気づいたのは、最近です。(カバーが白地じゃない本を探して見てください。普通に白いシールを貼ってしまったようになっているのが多いです)
それから、何度か「ソフトカバーですね」と言われるんですが、そうではないんです。これ、ソフトカバーっぽい、ハードカバーなのだそうです。ネットの本屋さんの商品案内には、しっかり「ソフトカバー」と書かれてしまっていますがね。
天のところ(本の上)を見ると、よくわかります。ソフトカバーの場合は、綴じている部分に何もないけど、ハードカバーの場合は、ここに細く布があるんですよ。これ、きっとちゃんとした名前があるんだと思いますが。
御嶽山の実際のお札をいただいていたのがあったので、編集さんにお渡していました。それをそのままにするのではなく、御朱印のところ、デザインしてあります。
棚に入った場合にも、オオカミの絵が見えるとか、巻末にある他の巻の宣伝部分にも、このオオカミが薄く印刷されているとか・・・。
そんな細かいところを見て、にまにまとしています。(なかなか内容のほうに行きませんね。内容は、読んでいただくのが一番、なんて)