fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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前壽人句集『壽人歳時記』文學の森

2019年09月07日 | 本の紹介

          

 壽人さんとは、そんなに句会はご一緒したことはありません。でも、何度もお会いしている・・・、どなたかの出版お祝いの会とか、童子の集まりで、なのだなと、今思っています。

 飄々とした雰囲気を漂わせた、趣味人という印象。さて、それが当たっているかどうか? わかりません。

 でも句集を拝読して、遊び心を持ちながらも誠実でまじめな方なのだろうなとわかります。きっと育ちがいいのだろうな、とも。だって、

 僕ちやんと呼ばれし吾も初詣    ですもの。

 独楽の揺れ大きくなれば止まりけり

 買はむとて摑めば他人(ひと)の夏帽子

 多摩川へ芒を取りに留守ですと

 停電の原因蛇の感電死

 芋煮会あちら百人こち五人

 菊の庭写真を撮るに祖母着替へ

 大寒の注射器に血をとられけり

 どれも、作ってない素直さが伝わってきます。

 一度ピアノの演奏をお聴きしたことがあったけど、うん、こんな感じ。素朴でした。

 壽人さんは小説も書いて本にされています。昨年は、『世界の男 南方熊楠』をご上梓されたとのこと。おめでとうございます!!