Information
『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。
仙台から東北本線仙石ライナーで20分くらい。奈良時代から平安時代にかけて、この多賀城下は、九州太宰府につぐ大きな町だったとのこと。
国府と鎮守府を兼ねた施設でした。国府は、役所。鎮守府は、兵が常駐し、蝦夷征伐の拠点となったということです。竪穴式住居に住んでいたエミシ達にとって、この大きな建物は驚異だったのではないでしょうか。
国府多賀城駅前の東北歴史博物館では、蝦夷展が開催されています。11月24日まで。
驚いたのは、日本書紀が展示されていたことです。写真がNGだったのですが、かなりしっかりとしたものでした。蝦夷の記述が最初に出てくるのが、この日本書紀なのです。和紙のすごさ? ただ、さすがに原本ではなく、写本でしょうが・・・。複製の場合は、「複製」とあるので……。調べると、原本は焼失したとありますし。
東に日高見国があり、その国の人は男女とも髪を椎のような結びあげ、身体に入れ墨をして、勇猛で、これをすべて蝦夷といっている。土地は肥沃で広大である。討ちて取りつべし。 (もちろん、すべて漢字)
ということなど、書かれています。
エミシ達が使っていたという蕨手刀も、たくさん展示されていました。大小いろいろあるんだなあと。発掘された刀は当然錆びてボロボロですが、今回の展示には、新品のものを作り上げていました。ぴっかぴか。
身分の高い朝廷の役人が締めていた革ベルトなど、今でも使えそうなものでした。
来年は、日本書紀ができて1300年になります。1300年ですよ。写本がいつの時代のものなのかが、よくわからないのが、残念でした。