fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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アテルイ

2019年09月05日 | 日記

  エミシのリーダーだったアテルイのことは、わずかな記録しかありません。しかもエミシは文字を持っていなかったので、エミシを征服した側、朝廷の残したものだけです。その一つ、日本略紀にアテルイのことが記されています。

 私が子どものころは、アテルイは歴史の裏側に埋もれていました。坂上田村麻呂は教科書に征夷大将軍として載っていましたけど。征夷って、蝦夷を征伐するってことですからね。その大将ってことで、我々東北の人間は、歴史を遡れば、制圧された民なのですよ。しかしながら、一時は圧倒的な数の差があった朝廷軍を打ち負かしていたこともあったという、そんな歴史があります。

 今、アテルイは教科書にも載っているのだとか。そうなんだ。へえ。

  奥州市の東側にある小高い山に、砦が作られています。アテルイ達の本拠地だったのではと推定されているところです。記録がないのですから、砦の形も想像です。

  砦の手前にある慰霊碑。清水神社にもあります。

清水神社は、坂上田村麻呂が建立したところ。田村麻呂は敵であるアテルイを連れて京へもどり、アテルイの助命を嘆願します。しかし、それは受け入れられず、アテルイと腹心の部下モレの二人は、大阪府枚方の地で斬首されたと記録があるのです。