fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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エミシ(蝦夷)

2019年09月18日 | 日記

 もっとも蝦夷のことが古く記されているのは、日本書紀です。来年は日本書紀ができて1200年なのだとか。

 東に日高見という国があり、そこに蝦夷という民が住んでいる。土地は広くよく肥えている。討ちてとるべし

 と。そのほか、男も女もみな入れ墨をしているとか、そんなことも書かれていますが。

 この報告をしたのが武内宿禰(たけのうちのすくね)。報告を受けたのは、景行天皇で、日本武尊の父なのだそうで。つまり神話の時代。この報告自体、創作という可能性があります。

 エミシは文字を持っていませんでした。なので、わずかに朝廷が残した記録をたよって、想像するしかありません。

 北海道であるエゾも、同じ蝦夷という文字なため、混乱を招きやすいですが、アイヌとエミシは別物です。

 このエミシが蔑称なのかどうかも諸説ありますが、私はエミシという音は、そうではないが、蝦夷という漢字は、蔑む意味がこめられていると思っています。

 そう。この諸説ある。というのが、あちこち。

 エミシのリーダーだったアテルイのことも、全く記録はないので、地名などから推測し、諸説ある。ということになってしまいます。

    

   エミシのリーダー、アテルイ達が本拠地としていた山へ入る道 。

 写真だときれいですが、実際はもっとうっそうとした感じがあります。1200年前はどうだったのでしょう。

  みちのくは、金が獲れる、よい馬もいる。朝廷はどうしても欲しかったのでしょう。