fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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ひっそりと~いきなり俳句講座①

2022年05月31日 | 俳句


 ひっそりと咲いております柿の花   

 575で季語は入ってるので、これ、一応俳句です。俳句の第一歩。
 
 では、第2歩は? 花 は咲くものなので、咲いております の中7は、蛇足。
 柿の花を知ってる方にとっては、柿の花はひっそり咲いているのも、「そういうもの」。なので、上5の「ひっそりと」も蛇足。

 柿の花しか残りません。つまり「柿の花」だけで、新緑の季節、ひっそり目立たず咲いていることが表現されているわけです。俳句は17音しかありませんから、余計なことは言わない。

 ではでは?
 取り合わせという技法を使う。

 石踏んで石ぐらぐらや柿の花  石田勝彦(『角川大俳句歳時記』より)
 神経科皮膚科胃腸科柿の花   あぶみ  (今作りました) いろんな医院が入っているビル、でも柿の木があるとなったら、駅前とかではなさそう。みたいな景色、見えるでしょうか。
 目立たない柿の花、そこを取り巻く柿若葉を目に浮かべながら、ぐらぐらの石を踏む感覚、医院の様子を想像し、感じてもらう。取り合わせることで、景色に広がりがでるのです。

 なぜか、いきなり俳句講座のような・・・。そこで、タイトルを「俳句講座」にしてみました。①があるなら②もある? ブログネタが切れたら、かもです。
 本日、かわせみ句会、締め切りです。句会の方、間に合わないかもですが、取り合わせに挑戦もしてみてください。


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