お世話になっている元日野図書館館長石嶋さんが企画をし、作られた絵本です。
石嶋さんは、退職後も続けて図書館に勤務してらして、退職したなんて全然知らなかったですが。
日野図書館は、日本の公共図書館の転換期に(市民への貸し出しの仕方)当時の館長さんの尽力で、全国の規範となった館なのだそうです。(個人的な貸し出しの先駆け)
50年前、図書館を作りたいけれど、すぐにはできないということで、車による移動図書館を始めました。その「ひまわり号」が主人公の絵本です。もちろん現在でも、数台のひまわり号が活躍中。
図書館への愛があふれた一冊になりました。
広田美穂さんは、私が文を担当した『ひのっ子日野宿発見』(日野図書館制作)の絵も描かれた方。繊細なタッチで、やさしくひまわり号と町や人々の様子が表現されています。
ノンフィクション絵本なわけですが、ひまわり号の視点で語られるので、親しみがわきます。
こういった絵本が作られるくらい、日野図書館は市民に親しまれているのです。
貸し出し数に制限もなく、私など、児童書や絵本はすぐに読めるのでネットで予約を入れて、訪れるとカウンターで10冊前後(ときには20冊とか)受け取って、すぐに帰る。なんていう使い方をさせていただいています。図書館を中心とした「日野宿発見隊」も日野の歴史と今の風景を市民に親しんでもらおう、記録としてとどめておこうという取り組みをしています。
色が繊細なので、写真に上手く撮れず申し訳ありません。
図書館からすぐのところにある「日野交流館」では原画展も行われています。
ちなみに、ネット検索で日野図書館を入れると、「日野図書館事件」「図書館戦争」が出てきますが、これは有川浩さんの『図書館戦争』シリーズのことで、創作の中の事件です。先日テレビでも放送されてましたが、立川とか中央線沿線が舞台なのですものね。