先日、『しゅるしゅるぱん』を扱ってくださった読書会で、私は「死ぬときに、自分の代表作をあげるとしたら、たぶん、このデビュー作になると思います」と、皆さんに申し上げました。
でも、『オオカミのお札』も、なんですよね・・・。 と考えはじめると、あれもこれも、今年出るあれだって・・・となってしまうのですが。毎回全力で書いてますし、出版社さんも力を入れて本にしてくださっているので、そうなるわけですが。
『オオカミのお札』、三冊の分冊になっているので、読みやすいと思います。一巻からじゃなくても、読めるようにもなっています。江戸時代末期、太平洋戦争中、そして現代と、気になる巻からぜひお手にとっていただけたらと願います。
今、コロナウイルスが怖いと思っていることを考えると、一巻が状況が似ています。江戸末期の小さな村で、疱瘡が流行り、主人公の妹もかかってしまうという設定です。裏山に祀っている大神さまは、見守ってくださるだけ。決して助けてくれるわけではありません。人は、自分の中から力を出し、生きていかなくてはならないのです。というメッセージをこめました。
一巻 カヨが聞いた声
よい本です。と作者が言わずして、どうしましょう。
二巻 正次が見た影
三巻 美咲が感じた光 東日本大震災がもうすぐ9年になります。この本では、震災が主人公の家族を奪ってしまいます。
各巻、兄弟、姉妹の確執があり、家族を思い合う心があります。
先日も、今の子どもの感覚という話題が出ました。私にはついていけない感覚もあります。でも、変わらず大事にしなくてはならないものもある。そこを信じて、これからも書いていきたいと思っています。
『オオカミのお札』シリーズ、ぜひ、読んでいただけますよう、願っております。
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