fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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句集『これがかうなる』(舟まどひ)ー本阿弥書店

2013年07月05日 | 本の紹介

              

 待ちに待った句集。いやあ、これはもう、「こうきたか!」という句集。読んでいるうちに、どんどんこっちが元気になり、ジメジメした自分とサヨナラしたくなってしまいました。

 これがかうなりますと売り水中花

 腹切つて長々語る夏芝居

 残されていよいよ頑固茄子漬

 涅槃図の蛇の隣が空いてをり

 蹴躓く二百十日の石畳

 竹落葉踏みキリストのところまで  まどひ

 どの俳句も、あっけらかんとしていてサイコー。これぞ俳諧! という一冊です。

 文章の妙もまた。

 そもそも人生に於いて真剣になる、なり所というものがとんちんかんなので、日常の鰻丼選びなどですっかりエネルギーを使い果たし、肝心の人生の大一番という時には、なんだかナゲヤリになってしまって、いつもスカを引いてしまうのです。

 なんて、書いていながら、この大一番(句集出版)では、スポーンと大当たりを引きましたよ。

 この装丁も、すごいなあ。高島屋か三越の特設売り場を連想。

  遊び心が鮮やか

 実は今、私も句集を作りつつあるのですが、このあとに出すのって、どおよ? と腰が引けてしまいました。でも、やめるわけにはいかない。

 左のブックマークの「童子吟社」から、購入ができます。


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