この本を出していただくことになったとき、私はもしかしたら、猫の避妊手術のくだりはカットを求められるかなと思っていました。避妊を考えるとかなりセンシティブなことまで広がってしまうので。
でも、汐文社さんは「おそらく、おおぎやなぎさんは、ここは書きたい部分なのだろうなと思いました」とおっしゃってくださいました。ありがたいです。
今は家から出さずに、つまり他の犬猫と接することなく飼われている場合が多いのですね。そういう場合、避妊の必要がないかというと、そうではなく、うっかり逃がしてしまい、妊娠する場合もあり、また家猫(犬)の避妊手術は、子どもが生まれないようにするというだけではなく、それに伴う疾患予防にもなるということです。発情期がなくなるので、すごい声で泣いたり、ということもなくなります。
というようなことは、あえて書きませんでした。物語の中では必要のないことなので。
子どもの頃から、常に猫が数匹いる家で育ちました。小さいころはまだ避妊手術をせず、しかも自由に外に行ける状態で飼っていたので、お腹が大きくなる、そしてうちで子どもが生まれる。さあ、この子達をどうする? ということが何度もありました。小学生くらいのときは、手書きで「ねこ、あげます」というポスターを作り、あちこちに貼ったこともあります。
中学か高校くらいのころ、初めて猫の避妊手術をしました。そのとき、うちに遊びにきた兄の友人がそれを聞き、「人間って勝手だな」と言ったのです。私はそれを聞いて、「はあ? こっちの気も知らないで、何いってんだよ! やりたくてやってんじゃないよ!」と思いました。言いませんでしたがね(笑)。
そして、そもそも人間がペットを飼うということは、勝手なこと。自分たちが癒やされるためなのか、動物にとってはどうなのか? と考えるようになっていました。自然開発と同様、答えはありませんでしたが。
なので、メインではないけれど、この猫のことを入れることができて、よかったです。
私のツイッターのアイコンは、猫。これは兄の家の猫です(今はもっと大きい)。今私は、秋田や岩手と行き来する生活なので、動物を飼うことはできません。たぶん、もうずっとないだろうと思います。
でも、猫は大好き。犬もまあまあ好き(笑)。
子どもの頃、うちで猫のお腹がどんどん大きくなる。そして5匹、6匹と生まれる瞬間も見たことがあります。あのころの猫に感謝。ここには、書けない辛いこともありました。そのことも含めて。
(長い、新刊裏話、読んでくださってありがとうございました)
出版社さんの多くは、今年が仕事納めのようです。
一年間大変お世話になりました!!
ブログはもう一回くらいは書けるかな?
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