fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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おくの細道の旅③遊行柳 芭蕉直筆の懐紙

2021年12月20日 | 日記
 おくの細道の旅。2日目の続きです。
 
 遊行柳については、過去にも書いています。こちら。 赤文字をクリックすると、過去記事に飛びます。

 
 田一枚植えて立ち去る柳かな  芭蕉

 もちろん、芭蕉が訪れたときの柳の木、そのものではありません。柳というとしだれたものを想像していましたが、そうではありませんでした。
 春とかならまた違うのでしょうか。芭蕉は田植えの時期に、訪れたのですね。まわりにある田んぼ、ずっと残っているといいのですが・・。

*立ち去ったのは誰なのか。芭蕉なのか、田植えをしていた早乙女か、いや、両方にかけている。と、読みはいろいろあるようです。私は以前の記事では、西行が立ち去り、そして自分もまた と読んでますね。早乙女にもまたかかっているのでしょう。
 

 

 芭蕉と曾良は、高久村の高久さんという方のお宅に2泊しています。その高久家15代当主の方が庭で、この芭蕉の直筆の懐紙を見せてくださいました。すごいお宝! 芭蕉さん、達筆です。

みちのく一見乃桑門同行二人那須の
篠原をたつねて猶殺生石みむとて
急き侍る程に雨降り出ければ
此ところにとゝまり候
           風羅坊
落くるやたかくの宿の郭公
木の間をのぞく短夜の雨  曽良


 風羅坊は、芭蕉のこと。殺生石を見ようと急いでいたけど、雨だったので、とどまった。ってことですよね。

 まだ少し続きます。


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