fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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男鹿半島おまけ

2013年05月16日 | 日記

            磯巾着

 海というのは、いろいろいます。海草類の名前がわからず残念でした。上の写真のイソギンチャクは、調べたら「ミドリイソギンチャク」のようです。あちこちで若布を干してもいます。磯巾着も若布も春の季語なんですよ。磯遊びも。男鹿半島は、ようやく春になったばかり、でもそこに夏もちらほらという感じでした。

 

 この日の句会で、〈くだり吹く~〉という句が出て、「くだり? 何?」とひそひそ。「くだり」というのは、日本海に山から吹く(つまり下ってくる)南西の風のことでした。くだりや、あいの風(こちらは北西の風)は地域限定ですが、「筍流し」はいまごろ、「茅花流し」という風はもうちょっと先、梅雨に入ると「黒南風(くろはえ)」梅雨が明けると「白南風」。風の名前は、どれも好きです。

 そういえば「童子」5月号には、「春風」と「東風」はどう違うのかというのが出ていました。

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 きのうの「あまちゃん」。キョンキョンの歌はまだ流れませんが、BGMに賢治の作詞作曲の「星めぐりのうた」が流れていました。気づいた方いるかなあ。私、ジーンときました。

 


たんぽぽのお酒

2013年05月15日 | 日記

                      

 秋田句会のSさんは、ヨガの先生。健康によいことをいろいろと知っていて、よく教えていただきます。実はこのところずっと咳がとれずにいて、(風邪でもぜんそくでもない)それを言ったら、「たんぽぽ酒」が喉にいいという話題になりました。しかも男鹿半島にはそのたんぽぽがいっぱい! 句会が始まるとき、Sさんはたんぽぽを袋にいっぱい摘んでいました。

 そして岩手にもどったら、うちの近所の散歩コースにも、それはそれは見事なたんぽぽが、まるで「お酒にして」と言わんばかりに咲き乱れていました。

  

 たんぽぽの花 400グラム。氷砂糖700グラム。焼酎1,8リットル。それだけです。ネットでレシピを見てみると、花と根を洗って、乾かしてとか書いていますが、Sさん流はいたって簡単(←これ、大事)あらった花の部分をざっと(←ここも大事)吹いて水気を取り、氷砂糖と焼酎につけるだけです。半年経ったら、花を取ってできあがり! 

 『たんぽぽのお酒』って小説あったよねと言ったのはNさん。「ブラッドベリかな」「そうだそうだ」という話も出ましたが、肝心の内容はさっぱり覚えていません。読み直そう。


男鹿半島

2013年05月14日 | 日記

       

  秋田に行ってきました。今回は、秋田句会への参加がメイン。男鹿半島吟行です。男鹿半島は、子どものころから遠足やら日帰りの遊びやらで何十回と行っているところ。でも、なんと電車で行くのは、このたびが初めてでした。

  男鹿線というローカルな電車にのり、終点男鹿駅までのんびり。そこから半島の突端、入道崎までは貸し切りのマイクロバスです。海岸線を辿って走るバスから見える絶景。この日は、地元の人が今年で一番温かいというほどの好天。海は青く、南側にはまだ雪ののこる鳥海山が見えます。そして入道崎からは、はるか北に白神山地が神々しく望むことができました。

 灯台があって、上れるとあれば、上ります。灯台の上は、突風が吹き荒れていました。この岬では、岩場まで降りることもできます。釣り人の姿もちらほら。とにかく気持ちがいい。

 しかし我々には、句会が待ち受けています。灯台荘というおみやげやさんの二階を借り、銘々に好きなものを注文。石焼き定食(高温に熱した石を鍋に入れて、魚を煮ます)、海鮮丼、しょっつるベースの男鹿焼きそば、ざっぱ汁定食、海鮮ラーメン。どうです、おいしそうでしょう? 秋田句会の連衆は、みな酒好き。昼からビールも。弘前から来た男性陣はもちろん、秋田句会の幹事Hさんも、弘前のKさんも、一人一本やってました。私はTさんと分け合いました。あ、いや句会はもちろん大マジメにやりましたよ。その後秋田市にもどり、お疲れ会でまた一杯。ウーロン茶をなんて人はいません。Yさんは「童子」5月号の巻頭のお祝い責めにあい、生ビールから日本酒へと移り、早朝からの一日がようやく終わりに近づきました。

 なまはげ

 いい吟行だったあ。


「童子」2013・5月号

2013年05月13日 | 俳句

 童子では、「年鑑」として会員がそれぞれ前年に発表した句から10句を選んで、エッセイと写真つきで掲載されます。今月号が、その号で、その分いつもの倍の厚さに。私は、「津波跡」として、

 えんえんとつづく枯野や津波跡   あぶみ 

 を含む10句を、通常の雪童子欄では、

 すぐり酒のとろりと濃きが雪解村   あぶみ

 を含む5句を発表しました。

 からすのえんどう

 天ぷらなどで、食べられます。

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 先日秀衡塗りのお椀の写真を載せましたが、それを見て、「うちのだ。秀衡塗りだったんだ」とわかったとメールをいただきました。こちらもうれしくなりました。丸三という一関の製造所では修繕もしてくださいます。平泉に行ったときに立ち寄ったのですが、小さなショールームの漆のものたち、すばらしかったです。(平泉の中心部から沿岸のほうにわりと走ったところで、観光ルートには入っていません)


そばっち&秀衡塗り

2013年05月12日 | 日記

                          

 岩手のゆるキャラ、そばっちです。

 わんこそばは、若いときに挑戦してこそ。話のネタに一度どうぞ。おいしいです。

  秀衡塗り。

岩手は良質の漆が取れます。先日ご紹介した岩屋堂箪笥に比べたら、(あくまで比べたら)手頃なお値段です。(観光協会のまわしもの的記事だなあ)


林檎のつぼみ

2013年05月11日 | 日記

        

 桜とともに、梅も花盛りでした。考えてみると、東京では梅が2月くらいに咲き、「探梅」という季語があるほど梅を喜びますが、こちらでは桜といっしょに咲くので人の注意は桜のほうへ。梅も咲いているなあという程度になってしまいます。

 そしてようやく林檎の蕾が出てきました。白い花が咲くのも、もうすぐです。


CoCo.cafe

2013年05月10日 | 日記

                 

 相去というのは、かつて南部藩と伊達藩の藩境があったところです。(一関など、今は岩手でもかつては伊達藩だったわけです)この相去というところ、まわりは田んぼばかりの中、ブルーベリー農園とこのカフェがあります。

  窓から見える景色

 牛肉のブルーベリー煮込みランチをいただきました。女性客でにぎわっています。冬は雪で大変だろうなと思いました。この日は雨だったのですが、この窓辺でランチをいただいているうちに晴れてきました。すると目の前の田んぼから水蒸気が霧のように立ちあがり、幻想的な光景になりました。(車じゃないとこういうとこにも行けないし)


反省

2013年05月09日 | 日記

        

 ゴールデンウィーク中、車をこすりました。これまでも何度もあちこちこすっているのですが、このたびばかりは反省することしきりです。車は走ってくれればいいというのが私の考えなのですが、この小さなことに注意が行き届かないことが、いずれ大きな事故につながりかねないと感じたのです。私のような人間は、運転するのをやめたほうがいいのかとも。(←でも田舎では、車がないと不便)

 実は東京においてある車は、私がバックや車庫入れでぶつけたりこすった傷やへこみが何カ所もあります。でもこの岩手の広い敷地で、しかも苦手のバックだったわけでもなく曲がりしなにガリガリとなったためか、結構こたえています。

 とにかく、運転に限らず、もっとひとつひとつの言動に注意をしようと思いました。

 自己への叱責のつもりで、写真をアップします。クスン……。

  現場。運転席から死角なんです。


変わった人達

2013年05月08日 | 日記

 秋田の次兄の周辺には、変わった方々が集まっています。なんというか、決まり切った路線から自ら降りて歩いているような方々。せんだって話しに出た一人というか1団体が、ダースコちんどん屋さん。代表の方は、学校の先生を辞めてちんどん屋を始めたということです。

 もう一人は、山いがさん。通称ですが、「山さいがねが?(山に行かないか?)」からとったこのHP、広告が多くて見にくいですが、よく見るとおもしろいことをやってるなあと思います。廃道を歩くのが好きで、それがついに廃道のプロになってしまったという。この方も大学時代、教員養成課程を途中でやめて、この道に進んだとのこと。橋のレポートは目が離せませんでした。 

 そしてなんとこの山いがさんのHPの中「へんなもの発見」のところに、きいちゃんと黒男さんが親子として紹介されていました。でもよく見ると私が見たきいちゃんと黒男さんとは少し違う? 特にきいちゃんは、目もあてられない状態のもので悲惨……。北上のきいちゃんは、まだ元気で健康的な存在のようです。

  ふむふむ。


集団登校

2013年05月07日 | 日記

          

 この辺は、集団登校です。割と少人数で、一年生は、黄色い旗を持った班長の後ろ。

 この集団登校を題材に、掌編を書かせていただきました。(まだ先ですが雑誌掲載の予定)

 北上川岸辺の桜


岩屋堂箪笥

2013年05月06日 | 日記

          組合のパンフレット

 東京在住のHさんとの会話で、岩屋堂箪笥が欲しい。東京のデパートでは高くて手が出ないので、一度岩手に行ってみたいという話が出ました。岩屋堂箪笥は、江戸時代から伝わる工芸品です。内部は桐、表面には欅などを用い、その上に漆を塗っています。見事なのは取っ手や随所にある金具です。南部鉄器のようなものと、龍などの紋様を打ち出したものと2種類あって、それはお好み。とにかく見事です。

 私も地元でどの程度で売られているのかわからなかったので、2軒のお店を訪ねてみました。1軒はちょうど売り出しの真っ最中ですべて3割引。もう一軒もやはり、同じ程度の値引きで売られていました。東京から新幹線で来てもお得です。Hさんにはさっそく連絡をし、いずれ一度ご案内することに。こちらに、歴史など詳しく書かれています。

 モダンな雰囲気もあり

 こういうのを一つだけ和室に置いて、そこに入るだけの服ですごす……私には夢のまた夢です。 


黒男さん

2013年05月04日 | 日記

  

 陸前高田からの帰り道に出会いました。北上市にいるきいちゃんのお兄さんでは? 

  

思わず引き返し、黒男さんと命名。またいつかお会いしたいです。

   

  右は、妹? きいちゃん。(雪かぶりバージョン)


陸前高田

2013年05月03日 | 日記

           

 海は穏やかで、きれいでした。市民会館や体育館などの建物も解体され一帯はまるでそこには以前から何もなかったかのような状態。

 

 でも、 

 海辺の気仙中学校は、そのままです。が、ここからピアノを運び出したというニュースがこのあとありました。この建物は負の遺産として遺すということです。

 奇跡の一本松のレプリカ

 あのとき7万本の松のうち1本だけが残った姿は、確かに奇跡でした。ここまでして残す必要があるのかという意見もあり、私はそこはちょっとよくわかりません。でも市民会館などの悲惨な建物をそのまま残すのは、大事な人を亡くした方達の心の傷をえぐるようなものでもあり、このような自然のものの形をシンボルとして作るのは、ここに松があったんだと知らせる力はあるのかなと思います。陸前高田は、津波に流された町の後ろにあった山の木が、大量に切り倒されてもいました。あの高台に新しい町を作る計画なのかなと思いつつ、内陸へと帰って来ました。

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 Tさん メッセージありがとうございました。関西の方からだと東北は遠いですよね。でも新幹線も車もない古代に、数万の兵が来たのですから、すごいものです。アテルイの後、蝦夷の長安部貞任(さだとう)の子どもが、青森の藤崎に逃れたという伝説があるのです。「童子」4月号の主宰の句に、それにちなんだ句がありました。


達谷巌(たっこくのいわや)

2013年05月02日 | 日記

             

 平泉中尊寺、毛越寺から西へ5キロほどいったところにあります。平泉が栄華を誇ったもっと前、この地に住む人々が蝦夷と朝廷側からさげすまれ、金と馬を吾が物にするため制圧されました。その際坂上田村麻呂が建立した毘沙門堂です。この辺りにはアテルイがいたともされ、アテルイの別名として記録されている悪路王が娘をさらったという伝説ゆかりの瀧や岩も近くにあります。(制圧者が作った伝説)

 という歴史はさておいて、岩に切り込むように建てられたお堂は、見事なものでした。中尊寺、毛越寺は連休のこの日、びっしりと観光客であふれていましたが、ここはひっそりとしたものでした。

 ジブリ映画「もののけ姫」のアシタカのふるさとのシーンはここがモデルになったとも言われています。

 


平泉・中尊寺

2013年05月01日 | 日記

         

 金色堂は撮影禁止でしたが、やはり見事なもの。参道の両脇に、花もたくさん咲いていました。

  しょうじょうばかま

  かたくり

  芭蕉も

 さみだれの降り残してや光堂  芭蕉

 夏草や兵どもが夢の跡  芭蕉