うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

老いてこその、面白さ

2016年04月24日 | 日記

我が母、78歳・・・いや77歳か?

とにかく、人間は歳を重ねるごとに、

面白くなっていくのだなぁ、

そう思う今日このごろなのです。

 

おはようございます。

母さんったら、こんな事を言う。

「おい、これ変な臭いやろ?

腐っとると思うんやけど・・・お前、食え。」

こら、母さん!

 

母さんったら、こんな事も言う。

「お前の免許証の写真、ウソこいとるやろ。

お前の眼は、もっとほっそーいもん。」

ちょっと待て、母さん!

 

母さんったら、

「お前の顔、ものすごいデカいな。」

私だって知ってるよ、母さん!

 

母さんったら、

「お前・・・結構、出っ歯やな。」

だから知ってるよ、母さん!

身体的欠点を言ってはダメだ、母さん!

 

母さんったら、

「お前の腹の中は、きっと真っ黒や。」

見透かされたよ、母さん!

全部、当たってるよ、母さん!

 

母さんったら、

「あそこの息子が、また結婚したんや。

前の嫁さんの方が、美人やったで。」

黙ってろよ、母さん!

 

母さんったら、

「うちのジジィったら、言ったらいかん事ばっか言うんや。」

ババァもだよ、母さん!

 

 

我が家のよねは、15年前 知人の家の軒下で産まれた。

母ネコが現れんようになって、知人が貰い手を探していたんだ。

小さくて、がりがりで、とても汚れた子猫だった。

拭いても拭いても、顔の汚れが取れなくて、

よーく見たら、鼻クソみたいな柄だった。

数日間、憑りつかれた様に、ご飯を食べた。

その後、憑りつかれた様に、壁を登った。

子猫の成せる技とは思えん程に、

家の壁紙が上から下まで四方八方ズタズタとなった。

私は当時よねを、悪魔の申し子と呼んでいた。

 

悪の限りを尽くした1年後、

よねは、憑き物が取れたように大人しいネコとなる。

新入りが来ようとも、引っ越しをしようとも、どんな時でも、

よねは、いつでも仏像のようにただ佇んでいた。

私は、時々、よねの存在を忘れてた。

それほど、大人しいネコだった。

 

そんなネコも、15歳。

テト・テト・テト・・・・

 

 

よね:「ん?」

 

 

テト・テト・テト・・・・

 

 

よね:「おもいだした なでなされ」

 

 

あっ、はいはい。

 

 

よね:「もちょっと なでなされ」

 

 

最近、自己主張をするようになってきた、よね。

 

もしかすると、

私とのこんな時間を、

ずっと長いこと寝て待っていたのかもしれない。

よねの時間は、ゆっくりと流れているんだ。