激しい雨の後は、厳しい暑さ、
被災された方々を思うと、いたたまれない夏だ。
おはようございます。
そう言っている私は、夏の暑さのせいで、
心を失いかけている。
だから、これは丁度いい機会だと思って、
私は、鏡台の引き出しを整理しようと思った。
剛毛でパーマさえ掛からないくせに、
ダメ元で買ったスポンジ製カーラーや、
髪を伸ばす可能性に賭けて買ってみた髪留めや、
でも実際、何年も常に短めのおかっぱなのに、
母さんが土産に買ってきた、やたらと重い髪留めや、
たまには頑張ると決意して、ずっと持っていた、
鮮やかなブルーのアイシャドー。
それらをゴミ袋に放り込んで、次の引き出しに手をかけた。
すると、何かが引っかかって、なかなか開かない。
何度もガタガタと引き出しを揺らしながら開けてみると、
引っかかっていたのは、動物病院で貰った6冊の手帳だった。
まだ必要な4冊と、もう必要のない2冊とで振り分けて、
次は、我が家で唯一の血統書を手に取った。
眼鏡を掛けて読んでみたら、すべて英語で書かれていて、
まったく読めなくて、涙が出てきた。
うめさん?
お元気ですか?
もうこの世にいないのに、元気かなどと聞くのは可笑しなものですね。
きくとは、仲良く暮らしておられるでしょうか?
この世は、今年は、ことさら暑い夏が来ました。
いったん、なついあつと、いつもの癖で打ち間違えましたが、
私は、それくらい、相変わらずといったところですから、
安心してくださいね。
我が家では、
きくに持たせたベッドの代わりにと、ようやく新しいベッドを買いました。
それが、あの時と同じ物で、色違い。
困ったことに、だから、なかなか設置出来ないでおりました。
この暑さの勢いで、ついにベッドを設置したら、
そこにきくが居るような気がして、
実際は、うんこが乗っているのですが、
まだダメだったかと諦めて、泣くことに致しました。
だからといって、私を待たないでください。
あなた達は、もう自由なのだから。
私の事を忘れたって、かまわないのです。
ただ、もし、生まれ変わって、
どういう訳か、行き場を無くしていたら、
その時は、
私は、必ず、あなた達を見つけます。
そんな事を願う、夏であります。
暑中お見舞い申し上げます。
うめ「見つからないように、気をつけなきゃね~」
ええっ!?
私に見つかりたくねーのかよ!
きく「次こそ、お金持ちの美人の飼い猫になりたいし」
そうなの?
ねぇ、そうなの?
うめ・きく「皆さん、暑中お・・・」
ちょった待って!
炬燵の前とか、暑苦しいから。