10月は、きくが逝った月だった。
そうだ、
きくがあっという間に逝ってしまった月だった。
おはようございます。
1年前の今頃、私は分かっていた。
歳はよねの方が1歳上だが、
逝くのは、きくの方が早いのだろうと。
そして、
今年の10月は、よねの正念場になるかもしれない。
しかし、それは全く分からない。
猫は、突然ガタンと来る。
そのガタンが、どれ程のガタンかまでは分からない。
ここ最近、よねの体重が下げ止まらない。
不動の3.10キロは、一旦増えて、そこからガタンと落ち始め、
あっという間に3キロを切った。
別に嘔吐している訳でもなく、全くの絶食状態でもなく、
それでも体重は下げ止まらない。
しかし、輸液は、吸収に時間が掛かるようになってきている。
そんな、よねさんは、
先日、エアコンの設置中、大きな音で
他の猫達が怖がって隠れているのに、
近くで、ずっと見てたりしてね。
よねさんは、進化も止まらない。
すごいぞ、よねさん!
私は、悲観はしない。
半分強がりが入っているが、あとの半分は本音だ。
今よねは、最期の大仕事を目標に、ずんずんと前へ進んでいる。
「お兄さん、工事中だからね。邪魔になるからね」と言っても、
よねは、ずんずん前へ前へと進んで行っちゃうんだもん。
「ちょっ待って!」と抑えたって、お構いなしだ。
笑っちゃうでしょ?
だから私は、
「もう少し、ゆっくりしてもらえます?」と笑いながら、
よねの肩を抑えるように、よねの世話をしているという訳だ。
通院の回数を増やそうかな?
強制給仕の量や回数も増やすか?
いろいろ企んでいたって、よねは前へと進んでいるんだ。
その手の直角、かっこいいですね。
よね「ウヒヒヒヒ~」
だから、私は、自分の企みを疑る。
よねの笑顔が消えないように、
よねが笑顔で前へ進んでいけるように、
試しながら探りながら、肩を少しだけ抑えている状態だ。
よね「手がしびれた~」
じゃ、止めたらいいんだよな。
さほど嫌がらなかった事も、
以前より「嫌なの」を強く表現するようになってきた。
えらいぞ、よねさん!