すっかり秋らしくなり、
夕方の空は、静かになった。
おはようございます。
夏の夕暮れの空には、コウモリが飛び交っていた。
そういえば、夏の終わり、
私の頭に、コウモリが留まったっけ。
鳥も、たまに留まるし、そのフンも留まる。
虫たちも、よく留まりにくるが、
何かにつけ、私の頭は、羽根を持つものたちの憩いの場かよ!
そのコウモリは、おそらく弱って力尽きたのだろう。
野生動物には迂闊に触るべきではないが、
頭に留まっている場合、
どうすべきですか?ムツゴロウ先生。
いや、パンク町田先生、教えてください。
あの時は、一応ハンカチを被せて持ち、草むらにそっと置いてやった。
「よく、頑張ったな。」ってね。
見れば、小さくてフワフワした被毛で、なんとも可愛らしい生き物だ。
それなのに、実家の父さんは、そのコウモリを嫌っていた。
毎年夏の間、なぜか、父さんの車にばっかり、
コウモリの排泄物が付着しているからだ。
付近の他の車には、一切ない。
父さんの車にだけだ。
父さんの車は、コウモリたちのはばかり処となっている訳だ。
夏になると必ず
「おい、コウモリ除けのいい方法ないか?」と聞かれる。
私は、毎年、そんな父さんに、
コウモリの素晴らしさを熱く語り、
「動物好きな父さんなら、分かるだろ?
おしっこくらい、我慢しろ!」と説得していた。
だが、しかし、
先日、ついに父さんは、
超音波コウモリ除け(害獣除け)マシンを入手した。
「おい、父さんめ!あんたは鬼かい?
あの子達だって頑張って生きてるってのに、それを邪魔するなんて」
父さんは言う。
「ちょっとわしの車からは退いてもらうだけだ。」と。
うん、まあな。
ごめん、父さん。
思わず興奮して暴言を吐いた自分を反省していると・・・
「弱」
おかっぱ「なに?この違和感はなに?」
「中」
おかっぱ「やめれ~やめてくれ~」
「強」
おかっぱ「かっ・・・くっ・・・」
どうやら、この超音波マシンが、おかっぱ除けにもなったようだ。
※たまに、人間の中にも違和感を感じる人がいるらしい。
この様子を見た父さんは
「こんなに苦しむのか・・・」と呟いて、
静かに、マシンを箱に戻すのであった。
よーねさん!
よね「まぶしいね~」
避けたらいいんじゃない?
よね「そだね~」
そそ、避けるくらいが、ちょうどいいよね。