うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

声を掛け合おう。分かるまで・・・

2018年10月14日 | きくの事

金曜日、いつものごとく、

動物病院へ行き、点滴治療を施したら、

よねは、とたんに元気を消失させた。

 

おはようございます。

その日の夜は、鳴きもせず、ずっとうずくまっていた。

私も言葉を失い、ヒヤヒヤしながら見守っていたつもりが、

朝まで、結構しっかり寝てしまった訳だが、

もしかすると、イビキもかいていた訳だが、

よねは、朝には、けろっと元気になっていた。

べーべー鳴いてる姿に、私は安堵してようやく声をかけた。

「よねさん、お腹が空いてんだな。わかったよ~」と。

 

緩和ケアである輸液治療は、時には逆効果になりうる事もある。

輸液は体を冷やし、患畜の体力を余計に奪ってしまう事もあるのだ。

今回は、そこを私が見誤ったという事だろうか。

いや違う。

よねの声を無視したせいだ。

いつもより嫌がっていた、よねの気持ちを、私は無視してしまった。

ごめんなさいね~。

 

謝り方が、軽いだろうが!とお叱りを受けるでしょうが、

よねさんがすっかり復活した事と、

明日は、きくの命日という事に免じて、お許しください。

 

そうだ、明日はきくが逝って1年になるんだ。

生前のきくは、気難しい猫だった。

何が気に喰わないのか、私はきくに叱られてばかりで、

その都度、きくに謝ったり文句言ったり、時には泣き言も言った。

私ときくは、いつも、そうやって声を掛け合っていたんだ。

 

きくが本当は何を言ってるのか、その真相は謎のままだが、

きくが私に向かって、鳴くたびに「分かってるよぉ」と声を掛け、

すると、さらに大きな声で鳴くきくに、

私も、さらにはっきりと、「分かってますよ!」と言い、

もはや絶叫しているきくに、「なんだよー、分かってるよー」と私も叫んだ。

分かってないから、鳴いてるだと言ってたんだろうな。

そうなんだよな、きく。

 

私は、本当は分かっていた。

分っていたけど、きくの言う通りにはしなかった。

言う通りにしてしまうと、きくはもっと苦しむと思ったからだ。

1日中、お前と一緒には居てやれないんだ。

お前だけを見て、お前だけと話して、お前だけと暮らす事は、

私には出来ないんだ。

でも、それを分れとは言えないから、分かってるよと言ったんだ。

きくを気難しい猫にしたのは、私のせいだと、分かっていた。

 

あぁ、そうだよ。

後悔してるよ。

いまも、ごめんと思っているよ。

そして、いまも、お前が恋しいよ。

 

本当は、二人っきりで一緒に寝たりさ

 

思う存分撫ぜられたりさ

 

抱っこだって、まんざらでもなかったんだよな。

 

私が帰ってくるまで、ずっと待っていた事だって、

私は、分かっていたんだ。

きく、私は、お前を想い続けるからな。

 

きく「ばーかめ!お前はやっぱり何も分かってないな。

このブサイクな豚世界ナンバーワンめ!私は、抱っこは、大嫌いだ!

もっと、猫の声に、耳を傾けろ!!」

ほんと、勉強になるわ~、きくさん。

ありがとうな、ありがとう。