昔から、
有難い事に、バレンタインの日は、
私にとって、贈る日ではなく、貰う日だった。
おはようございます。
彼氏のために作った、ついでに。
旦那さんのために買ってきた、ついでに。
買い物行ったら売ってたから、ついでに。
と、とかく優しい女性たちから、ついでに貰ってきたのだ。
父さんも以前は、よく行きつけのスナックで貰ってきては、
それを私が貰ったから、ここでも貰い癖が付いた。
今年も、隣のデスクの熟女さんから、
一昨日、やっぱり、買ってきたついでに、早々に貰った。
さて、実家の母さんは、
パチンコで勝ったついでにチョコを貰ってきてくれるのだろうか?
健闘を祈っています!
そんな母さんは、頭が柔らかい。
先日、実家でテレビを観ていた時だ。
マジシャンが華麗なテーブルマジックを編集無しで披露する。
手のひらに乗せたカードをぎゅっと握りしめた瞬間、
そのカードが、テーブルにパッと瞬間移動するというマジックだ。
本当に、パッとカードが現れちゃうんだ。
こうなると、もうパニックだ。
私も母さんも父さんも、瞬きもせず観ていたのだ。
私と両親は老眼だ。
老眼は近くは見えづらいが、ある一定の距離を取ると
とたんにバッチリ見えるようになる。
だから、いつも、各々のテレビとの適切な距離を保って観ている。
父さんはソファーで、母さんは台所で、
私は、その間の距離で立ち見が、もっとも観やすいスタイルだ。
異様な光景だし、ばらついて見えるが、我々の心は一つだ。
そして、3人とも、確かに観たのだ。
パッとした瞬間で現れる、その様を。
どゆこと?
ねえ、どゆことなの?
私は、誰に聞くでもなく、そう何度も呟いていた。
すると、台所で大根をおろしながら、母さんは言った。
「これよぉ。
上から隠しとる特殊なカメラで、テーブルに写しとらんか?
本物のカードじゃなくて、写真みたいなもんやないか?」
母さん?
母さんったら・・・
すげー!
絶対、そうだと思うーーー!
マジックは、タネがある。
しかし、我が家のイリュージョンは、タネがないのだ。
これ、どうなってるんでしょうね~?
26センチ×29センチの紙袋に、すっぽり入る猫。
私の手で比較してみても、けっこう小さい袋です。
そして、入っているおたまは、我が家では体長体高最大だ。
普通に大き目の猫だ。
うんこと比較
よねと比較。
あっ、この時も、おたま入ってます。
どうなっちゃってんでしょうね~?
見ても、どうなってんだか分かりませんね~。
おたま「余裕だぞ」
うんこ「うんちゃんも、入りたい」
それは、タネを仕込まんと無理な気がする。