うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

九死に一生の経験が多い時点で、運は良くないと思うのね

2019年02月10日 | 日記

私は、決して運に恵まれた人間ではない。

ただ、九死に一生運は、ある方なのかもしれない。

 

おはようございます。

あぁぁ、もうダメだ~の手前の結果を得ることが多いのだ。

ハンバーガーショップで、

お持ち帰りした紙袋を持ったまま、ドブにはまった時もそうだった。

深いドブに片足をごっそりはめて、恥部を強打した。

ただ事では済まされない痛さだった。

あぁ、もうダメだ~っと叫ぼうとしたが、

紙袋は何事もなかったかのように、安定を保ったまま、

私の手に乗せられていた。

ドブにはまったまま、

「すごくない?これ、すごくない?」と友人に言ったものの、

もはや、そんなことは、どうでもいい!

私の体はどうなんだ?

私の恥部は、どうなってしまったんだ?

と、恐る恐るドブから脱出し股を確認したところ、

ジーパンがバッサリ破れていた。

さらに目を凝らすと、恥部は無傷だった。

わお、九死に一生!

 

行ってきますっと言って玄関から出て2秒後、

マンションの階段を転げ落ちた時もそうだった。

映画、蒲田行進曲の階段落ちのヤスに負けず劣らぬ落ちっぷりだった。

ただならぬ音に気付いた母さんは、玄関のドアを開けて見ている。

私は思わず、「銀ちゃん、かっこいい」と呟こうかと思ったが、

心配そうに見ているから、

「映画のワンシーンみたいだった。うふ、うふふふふ」と

ヘラヘラしながら降りた階段を再び戻った。

しかし、タイツ越しでもハッキリ分かるほど、スネが腫れていて、

あぁダメだー折れてる!と確信したが、レントゲンでは折れてなかった。

医師も

「これは、さすがに折れてるかと思いましたが、折れてない。

打撲以外、傷もないし、運がよかったですね」と言うから、

「はい、九死に一生運がいいんです」と、

どんなもんだいと言わんばかりの自慢顔で、のたまった。

 

そんな私は、先日、ついに、この運を人助けに使えたのだ。

職場の隣の熟女さんは、コンビニで売っているスピードくじに、

毎週600円を払って、ハズレを出していた。

だから、自分のデスクに置いている500円貯金箱に、

いつまでたっても500円玉が入れられないのだ。

私のデスクにも、同じ貯金箱が置いてあるのだが、

その2つの貯金箱は、熟女さんが買って持って来てくれた物だった。

私が100均で、一向に貯金箱が見つけられないから、

熟女さんが見かねて、買ってきてくれたんだ。

それなのに、本人は、500円玉が入れられない。

その横で、毎日のようにガチャコンと音を立てるのも、

少し心苦しく思えてきた私は、

くじを諦めかけていた熟女さんに、とうとう宣言した。

「今日は、私も600円くじ、引いてみる」と。

「熟女さんが欲しがっているぬいぐるみを、

わしの生涯のすべての運を使ってでも、当てて進ぜます」と。

 

こうして、私達はお昼ご飯を買いに、コンビニへと向かった。

熟女さんは、今日当たらなかったら、諦めると決心していたようだ。

そして、600円くじの券を手にレジの前に立った。

まずは、熟女さんが、最後だと決めて箱からくじを引く訳だが、

状況は割愛するほど、あっけなくハズレた。

「あぁぁ~、やっぱりダメだわ~」と肩を落とした。

 

さて、私の番だ。

熟女さんは「お願いお願い、おかっぱちゃん」と声を掛けている。

その熟女さんを制するように、その顔の前に手をかざし

「静かに。今、精神を集中してるから」と告げ、私は、目を閉じだ。

箱の中のくじに、すべての感覚を集中させる。

ピーンと張り詰める空気の中、

「こっれっだー!」と叫び、1枚のくじを天に掲げた。

で・・・

見事、当たった。

 

私と熟女さんは、飛び上がってハイタッチをした。店内で。

何度も何度も、ハイタッチをしながら泣いた。店内で。

そうして、気付いてみれば、私は、軽く左膝を痛めていた。

九死が先にも後にも迫っていた、というパターンだった。

 

おい、君たちは何をしてるんだ?

おたま「おら、そこがいいだ」

やめとけ。

見てみろ、あやの顔。

 

おたま?

 

おたま「あぁ~ダメだ。怖くて無理だ」

だろ?

 

あや「死にたきゃ、かかってきなさいよ」

 

おたま「いや・・・おら、ここでいい」

九死に一生を得たな。