うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

菜の花を見たら、置きたくなるよね~

2019年02月27日 | 日記

まだ2月だというのに、

まるで、すっかり春のただ中にいるようで、

それはそれで、困るのだ。

 

おはようございます。

私が勤める会社の横道では、

畑の菜の花達が満開だ。

 

菜の花の花言葉は、「豊かさ、財産」だそうで、

それはそれで、全身全霊をもって、あやかりたい訳だが、

先日、その菜の花畑の前で、ドキッとする経験をした。

 

昼休憩になり、私は熟女さんの運転でコンビニへ出かけた。

戻ってくると、細い道に1台の車が停車していて通れない。

なんなんだ?と思っていると、

初老の男が急いで車に戻って来た。

しかも、猫を抱いて車内に戻ったのだ。

「ねえ、あの人、猫を捨てようとしてたんじゃない?」

熟女さんが、そう言った時、私も同じことを思っていた。

捨てようとしたが、車が来たから、一旦諦めて車に戻ったのではないかと。

男の車は、横道へ逸れたので、熟女さんの車は、

会社へと戻ったのだが、どうにも気になる。

私は、買い物袋を持ったまま、車を飛び出し走った。

 

あいつ、ぜってー、おかしい。

ぜってー、あの猫を捨てようとしてる。

 

私は走りながら、様々な事を考えた。

まずは叱らねばならないが、連れて帰れとは言えない。

貰い受けるしかないだろう。

白黒の猫だったが、どんな性格の子だろうか?

オスか?メスか?

我が家に馴染めるか?いや、どうやって馴染ませていこうか?

よし、家を準備するまで、まず、うちのジジーとババーに預けちゃえ!

猫を貰ったら、今日はすぐ帰っちゃうぞ~。

社長~、社長様~、ごめ~んね!

 

菜の花畑に近づいてみると、やはり、あの車は戻ってきていた。

そして、同じ位置に停車していた。

私は物陰に隠れて、男の前に飛び出すタイミングを見計らっていた。

すると、男は、リードを付けられた白黒猫を抱いて出てきた。

 

行くか?

もう行ってもいいか?

 

男は、ついに、猫を菜の花畑の前に置き、

柵の杭にリードを引っ掛けた。

 

今だ!

 

一気に飛び出したと同時に、男は、ようやく言葉を発した。

 

「こっち見て~」

ん?と私は踏み込んだ右足を踏ん張り急ブレーキをかけた。

「可愛いよ~。こっち見て~。いい子だね~」

何してんの?

ああ、カメラ持ってるわ。

ああそうか・・・

ああそういうことね・・・

あぁぁぁ~右の膝、痛いーーー!

 

私は、急ブレーキをかけたせいで、

負荷がかかった右膝の痛みと、安堵とか、なんか色々な感情が相まって、

力が抜けて、崩れ落ちたのだった。

 

おじさん?可愛く撮ってあげてちょーらいな。

 

君たちは、浮かない顔ですな。

あの子はね、どうも撮影にも慣れてる感じだったよ。

よく、お父さんとお出かけして撮ってもらってんだね、きっと。

 

あぁぁ、良かった~。

白黒が3匹になったら、わし、もう判別つかなくなるからね。