昨夜の三日月が、
まるで、私を笑っているようで、
見上げる私は、今の自分は、月から最も遠い存在のように感じた。
おはようございます。
あのね、二日酔いなんです。
いや、厳密に言えば、まだ酔ってるんです。多分。
でも、がんばって書くぞい!
火曜日は、よねの通院日だった。
連休明けの病院は、ごった返していた。
そして、よねは、また体重が減っていた。
よねの顔は、昔からまん丸で、満月みたいだったが、
月が欠けていくように、よねの顔も細くなっていっている。
「これは、仕方ないですよね」と院長に言いながら、
実は、強制給餌量を、昨日から増やした。
私は、あがきたいだけ、あがくが、月はどんどん離れていくのだ。
そういえば、
病院で、久しぶりに、イチゴちゃんのお父さんと再会した。
このブログの最初の記事は、迷子の柴犬の記事なのだが、
その時、協力してくれたのが、イチゴちゃんのお父さんだった。
小ぶりな柴犬と散歩していただけなのに、
迷子の柴犬を連れた私に、すっかり巻き込まれてしまった、気の毒な人だ。
その迷子の飼い主は見つけることが出来なかった。
そりゃ、当然だ。
あの子は、迷子ではなく、捨てられた犬だったからだ。
それは、私もイチゴちゃんのお父さんも、薄々感じていた。
お父さんは、
「イチゴちゃんもね、前の飼い主さんが要らないっていうから、
もらっちゃったんだよね~。
凄いの~。この子、咬むんだも~ん。
怖いんだから~。
迷子ちゃんは、大人しいシバだね~。
あぁぁ、イチゴちゃんと取り替えたいな~。」と何度も言っていた。
確かに、イチゴちゃんは、飼い主探しをしている最中、
ずっと私に唸っていた小さな猛犬だった。怖かった。
最近も、イチゴちゃんは絶好調らしい。
お父さんは、
「あと、数年すれば、落ち着いてくると思うのね。」と言いながら、
咬まれた左手を摩っていた。
「僕はいいんだけどさぁ、近所の人を咬んじゃってね。
さすがに、牙を、削ってもらおうかと思うの。」
と、呑気な口調で、話している。
イチゴちゃんは、以前の飼い主に、いじめられたことが、どうしても忘れられない。
もう叩かれたりしないけど、手が伸びてくると、咄嗟に口が出てしまう。
当時より、ふっくらして、顔も穏やかだ。
それでも、時々、咬んでしまう訳だ。
困ったことだが、お父さんの話を聞いていると、
そんな困ったところも、受け入れているのだと分かる。
お父さんは、受け入れながら、あがいているのだ。
よねさん?
君は、何もしなくていいぞ。
どんな君でも、いいんだ。
三日月になっても、
君にバレないように、あがくぞ。