うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

怪我の経過

2023年01月18日 | カズコさんの事

ついに、

かずこは腕のサポーターを剥がしてしまった。

 

おはようございます。

数えてみれば、ちょうど一か月前になる。

かずこさんは酔っぱらってすっ転んで、腕を怪我した。

傷は深くないが、幸いという言葉は浮かばなかった。

皮膚がずるっとずる剥けて、中身が丸見え状態だったからだ。

剥き出しの、それはそれは綺麗なピンク色の筋肉を見て、

私は白目をむいて卒倒しそうになった。

これは、手術的なことになるのじゃないだろうか?

と、気が重くなったが、病院での処置は案外簡単なものだった。

医師は、

「これね、皮膚再生シートって言ってね、

これ貼っておけば、皮膚が再生するからね~」

と言い、大きな絆創膏みたいなシートを貼ってくれた。

私は安堵したが、実はここからが大変だった。

認知症のかずこさんは、そのシートをすぐ剥がしてしまう。

その度、ピンクの筋肉を確認し白目をむいてから、病院へかずこを運んだ。

 

「これじゃ、いつまで経っても治らない」

私は、苦肉の策で皮膚再生シートの上にサポーターを巻き、

そのサポーターに『とらないで』とサージカルテープに書いて貼ってみた。

 

それが功を奏して、約3週間は維持していたはずが、

昨日、ついにサポーターもサポーターで保護した皮膚再生シートも

全て剥がされていた。

私は思わず「キャー」っと叫びながら、かずこの腕を取って、袖を捲った。

「あっ・・・」

 

治ってるー!!

 

「もう治ったで、取ったんやもん」

かずこはそう言って、自慢げに腕を擦ってみせた。

「もうどっこも痛くないんやから。ほれ、ほれほれ」

皮膚の違和感はあるものの、確かにすっかり再生されていた。

けれど、その手首には、『とらないで』と書かれたテープだけは

ちゃんと貼られていて、その律義さに私は笑っちゃった。

 

あやさん?

威勢の良さと、案外律儀なことは、貴女も似てるよね。

 

じわじわ近づいてくるけど、なんなのだい?

 

どうしたのだい?

 

あんたも、自慢げにピャーっと見せてくれるけど、なんなのだい?

 

そこは隠しといて~!