うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

イケメン砲

2023年04月10日 | 日記

久しぶりな気がした。

本当に、久しぶりだった。

 

おはようございます。

私は何度、同じことを説明しただろう。

「保護しちゃった猫のために、お部屋を借りたいんです。」

問い合わせた物件は5~6件。

その都度、不動産屋さんに、そう説明をした。

すると、まず、

「えっ?」という返答から交渉は始まった。

 

そこから、審査して管理会社からの確認の連絡が来る。

そしてついに、借りられる物件が決まり、

土曜日には不動産屋へ、直接出向くこととなった。

お店へ行くのも、担当の営業さんと会うのも初めてだった。

電話でやり取りしていた担当の営業さんは、

声がか細く、少なくとも私のタイプの声じゃなかったが、

物件探しに関しては、親身になって交渉してくれて、とても心強かった。

 

しかし、店に入って見てみれば、

「わざわざ、お越しいただいちゃって、すみません。」

と笑顔で迎えてくれた担当の営業マンは、どイケメンだった!

こんな、どイケメン、久しく見たことが無いくらいの、どイケメンだ。

私は思わず、挨拶ではなく、

「えっ?」から始めてしまった。

この営業マンには、

「場所は分からないけど、住所では間違いなく近所なので、

そのアパートを借りたい。」

と説明した時も、「えっ?」と言わせてしまったが、

この時、担当の営業マンに言わせたすべての「えっ?」を

お返しされた気分だった。

それでも、私はどうにか踏ん張って、

「この度は、厄介なお願いをいたしまして、誠に申し訳ありません。」

と深々と頭を下げた。

しかし、これが限界だった。

 

どイケメンが、私の半径1メートル以内から砲撃して来る。

「ところで、おかっぱ様?

アパートの場所は、見つかりましたか?」

「まっ・・・まだです。」

アパートの場所も確認せずに契約をしようとしている私に、

どイケメンは、なんとか説明をせんと、さらに撃ってくるせいで、

私の返答は、しどろもどろになっていく。

 

「えっと、こちらの地図をご覧ください。ここを曲がって、分かりますか?」

どイケメンは、パソコンの画面と共に、更に近づいてくる。

ああ~、息が出来ん~!

窒息状態の私の返答は、もう

「わかりません」

しか言えない。

 

「では、この駅からの道は?」

「わかりません」

 

「えっと、この看板は見たことあります?」

「わかりません」

 

ほんとに厄介だな、おい!

何がって、私自身が、厄介極まりないな、おい!!

 

私はもはや、駄々っ子みたいに、分からないというばかりだ。

それでも、最終的に、どイケメンは無情な言葉を私に手向けた。

 

「猫ちゃん、ご実家に馴染めるといいですよね。

そうなれば、アパートもご解約なさりたいと思うので、

短期解約の違約金なども確認しておきますね。

いずれにせよ、おかっぱ様の猫ちゃんが、どうか、長生きしてくださいますように。」

 

死んだ!

あたし、死んだ!!

 

そんな訳で、イケメンって恐ろしいですね。

あら、おたま?

珍しく、イケメン顔してる、おたま。

 

がしかし、

あぁ、可笑しな顔になってきた?!

 

まさか・・・

おたま「あや姉、おらのクネクネ見るだ」

やっちゃったな。

 

おたま「あや姉、おら、イケてるだろ?」

 

バシッ!

 

やっちゃったな。