うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

律儀な猫

2023年04月06日 | チャー坊のこと

読み逃げが続いておりますが、

申し訳ありません。

せめて、途中経過をば・・・。

おはようございます。

 

少しずつ、

本当に少しずつ、整っていく。

一昨日、ようやくチャー坊の腹の中の虫をやっつけた・・・のか?

肩に垂らすタイプの駆虫薬を使って10日。

経過を見るため、便を病院へ持って行った。

結果は、

「回虫はいなくなったけど、マンソンは生きている。」

マンソンとは、マンソン裂頭暁条虫という寄生虫だ。

外で暮らす猫が寄生されやすい虫。

「こうなったら注射しましょう。チャー坊連れて来て!」

ということで、急遽チャー坊に注射を打ってもらった。

「量が多いし、ねっとりしてるから、この注射はちょっと痛いかも。」

だそうだが、チャー坊はうんともすんとも、ビクともしない。

「この子にとっては、この程度の痛みはどうってこと無いんでしょうね。

もっと痛い思い、いっぱいして来たんだろうなぁ。」

ベテラン看護師は、そう言ってチャー坊の頭を撫ぜた。

 

帰ってきて数時間後、ウンチと共に出てきた。

長ーい白ーい、マンソンが!

これは、駆虫成功ということ?そゆこと?

あたしゃ、チャー坊の尻からぶら下がるマンソンを見た時、

咄嗟に素手で引きちぎっていた。

 

普段の様子は、相変わらずだ。

基本、ソファーの下で寝ている。

私が朝と晩、実家へ行くと出てきて、リビングのカーペットで寛ぐ。

なんとも一途というか、律儀な猫だ。

律儀と言えば、昨日のチャー坊は、朝と晩に嘔吐したのだけれど、

2度とも、わざわざトイレに入ってから、砂の上で嘔吐した。

 

さらに、チャー坊の律義さに驚かされる。

チャー坊は、去勢されたのが去年だ。

その前に産まれた、おそらくチャー坊の子供達だろう子猫らが、

ボランティア団体によって保護されていたが、

子猫らはエイズにも白血病にも感染していない。

まだ感染を知らない頃、我が家で保護したいとも考えていたが、

結果として、チャー坊を実家に保護したことで、先住猫への感染のリスクも低い。

出来過ぎている。

 

私は、チャー坊に名前を付けると覚悟した時、感じていた。

「この子には、何か伝えたいことが、ある気がする。」

だから、私はチャー坊の軌跡を辿ろうとも思った。

彼の過去に、『伝えたいこと』のヒントがあるかもしれないと考えたからだ。

 

チャー坊は、去年の春、某会社の敷地内に現れた。

そこには、すでに20匹以上の猫が、餌をくれる初老の男を目当てに集まっていた。

猫が増え続けていく、その現場は問題視されるようになっていた。

そこで、ボランティア団体がTNRをすべく動いた。

団体の代表は、チャー坊のことをよく覚えていた。

「のんびりした懐っこい子で、当の男性はもちろん、

私達(ボランティアさん)も、とても和ませてくれていたんです。」

そして、

「餌といっても残飯で、それでもチャー坊くんは、その人が大好きだったみたい。」

と、語った。

TNRは、みるみる進んでいく。

そんな中、未去勢だったチャー坊も去勢を施されリリースされた。

当時、協力した獣医は、

「過去、事故に遭ったんだろうが、こんな状態でよく生きて来たなぁ。」

と驚いたそうだ。

そして、代表も、

「あの子を外にリリースすることは、本当に苦しかったです。

子猫を保護するだけで精一杯で、自分の力不足が悔しかった。」

と、当時の心境を聞かせてくれた。

そして、チャー坊が大好きだった男は、ほとんどの猫のTNR後、

「残飯ではなく、キャットフードをあげてください」

という指導を受けて以来、姿を消してしまった。

チャー坊以外の全ての猫も、それに伴い散っていき、

残されたチャー坊は、すぐ隣に位置する弊社に現れたという訳だ。

それ以前のチャー坊の軌跡は、まったく辿れない。

 

チャー坊が伝えたいことは、なんだろう?

もしかすると、とてもシンプルなことなのかもしれない。

とてもシンプルで、当たり前のこと。

そうだとしたら、

現状、その当たり前を、彼に全て用意してやれていない気がする。

私の模索は、まだまだ続く・・・。

 

我が家のこの子は、何を伝えたいのかしらん?

のん太「かかぁ~」

 

のん太「ねぇ、かかぁ。あのねあのね、のんね、あのね」

 

のん太「おい、ちょこのおっさん、みりゅな!」

撮影中の我が家のおじさんに伝えたいことは、はっきりしとるな。