うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

年齢更新と共に赤面の白状

2023年04月14日 | 日記

ふと思い出して、

ブログのプロフィールを更新した。

 

おはようございます。

4月は、1歳足す月だった。

私は、私が今年51歳になることより、

我が家のおじさんが、59歳になるという事実に驚いている。

来年、還暦だ。

赤いちゃんちゃんこを贈らなければ。

絶対贈ろう、赤いちゃんちゃんこを。

 

ある日の早朝、私はまだ寝ている男に宣言した。

「あたし、チャー坊のために、ちょっと大きいお金、使います!」

すると、男は横たわって動かぬまま、もはや反射的に、

「はい、ぼくのも使って下さい。」

と答えた。

既に発症したとみられるダブルキャリアの猫の治療をするため、

実家では難しいと判断した時に備えてアパートも借りておく。

それは、まるで富裕層の発想だ。

それを貧乏人がやろうとなれば、一転バカバカしく見える。

そんな貧乏人のバカバカしい発想に、

男は呆れるどころか、自分も出資すると言う。

「おじさんって、大変だよね。

あたしと暮らすのって、ほんと、大変だよね。」

他人事のように言うと、男はそれには何も答えない。

この沈黙は、なに?

まっいっかと、家を後にした。

 

私と初めて会った時の、私の印象は、

「デカい女性だな」だったそうだ。

私は身長161センチ、男は自称163センチだ。

「私がデカいんじゃない。貴方が小さいのよ。」

当時、私はお茶を濁さず、はっきりと宣告してやった。

今思うと、男がデカいと言ったのは、体じゃなく態度だったのかもしれない。

おまけに、

「私は今、男が3人いるから付き合えないの。」

と、のたまった。

我が半生で、唯一学んだことは、『股は3股が限界』ということだった。

4股は、物理的に無理だと学んだ。

これは決して、気が多いという訳じゃない。

「好きです」と言われて、それを拒む理由が、私には見いだせない。

「そんじゃ、付き合ってみましょうか」と思ってしまう、3股までは。

片思いで終わるのは無念なことだ。

せっかく好きになったのなら、その先を見たいはずだ。

その先の私に、貴方なりの結論が出るまで、お付き合い致しましょうということだ。

だから、よほど怪しい男でない限り拒まない。3股までは。

なんでもござれだ。3股までは。

 

だから私は、我が家のおじさんを拒んだ。

4股は物理的に無理だから。

「体力の限界!」

私は、千代の富士の引退会見のごとく、言い放った。

ところが、おじさんは、

「その3人、全部別れて下さい。」

と、言い返した。

この尻軽女に、そんなことを言う人は初めてだった。

 

そうして、小さい男とデカい女の同棲は始まった。

どうしようもなく、だらしない始まりだ。

ちゃんと聞いてみれば、

小さい男は、モラハラで嫁に逃げたれたバツイチだった。

どうりで、「全部別れて下さい」なんて、言えるわけだ。

だからという訳じゃないが図らずも、

私は、まるで傷付いた前妻の敵を取るかのように、男を追い込んでいった。

小さい男のモラハラ掌握術は、沈黙と丁寧な苦言と正論だったが、

相変わらず尻軽なデカい女には、響かない。

「あぁ、もうやだ」と思うと、

「婚活サイトに登録してみたぁ」

と、あっけらかんと白状する。

小さい男のおかげで、一旦全部別れたから、私は2股の余裕を有している。

そのうえ尻軽女は、男は3股までなくせに、猫はじゃんじゃん拾ってくる。

会わされた両親は、破天荒な飲んだくれ2人で、話しにならない。

小さい男は、別の意味で沈黙してしまう。いやそれは、閉口だ。

そんな中、小さい男のド正論は、むしろ新鮮で有難いご意見だった。

「あたしを止めて。おじさん、あたしが暴走したら止めろっつったのに」

と言いつつ、私は何事も暴走するから、もう止められない。

後ろから追いかけて羽交い絞めしたって、振りほどく。

そして、まるでド正論を吐くように、無茶苦茶な考えを真顔で、

「いいか、おじさん。今は固定観念を捨てる時だー!」

と、怪しげな宗教の勧誘がごとく、のたまう。

「行儀よく座りなさい」と言われたって、

「股座の猫を退かせっていうの?」

それどころか、食事中だろうが、

猫の尻からぶら下がる大便を追い掛けなければならない。

苦言を呈する前に、

「尻のウンコを、追え!」だ。

それ以上に大事なことなんて、この世には無い。

そんな小さい男は、今じゃ私より迅速に、尻のウンコを追いかける。

 

ほんとに、来年は絶対、赤いちゃんちゃんこを贈ろう。

「ありがとう、ごめん。」と刺繍した、赤いちゃんちゃんこを贈ろう。

 

おい、おたま!

おたまは、おじさんっ子だもんな。

 

おたま「おら、おじさんの子だからな。」

 

おたまは、小さい男が初めて、哺乳した猫だもんね。