昨日は、思いもよらず、
姪っ子とおしゃべりする機会があった。
おはようございます。
顔を見るのも久しぶりで、
私はなんだか、緊張してしまった。
若い娘っ子とおしゃべりするなんて、緊張してしまう。
だからといって、
「昔はねぇ、おばちゃん抱っこーって言いながらさ。
おばちゃん、ずーっと貴女を抱っこしたままスーパーで買い物したこともあったんだよ。」
などという昔話は出来ない。
だって彼女は、今はもう大人なんだもん。
未来は可能性しかない。
そんな輝く娘っ子に、昔話は似合わない。
だから結局、くっだらない話をしちゃうんだよな~。
昔は、よくジジババに会いに、実家に来ていたものだ。
今はもう、一切実家へは来ない。
そうさせてしまったのは、ジジだ。
ある日、ジジが酒に酔って、姉に電話をして暴言を吐いた。
その様子を姉の側で聞いていた姪っ子は、
「二度と、祖父ちゃんには会いたくない。」と思ったのだろう。
その時、姪っ子は私に電話を寄こしてきた。
「ねえ、大丈夫かな?うちの親、祖父ちゃんに殺されたりしない?」
その声は、少し震えていた。
だから、絶縁されたって仕方ない。
昨日も、私からジジババの話は振らず、
ほんとくっだらない話をしていたのに、
姪っ子が、ふと真面目な顔になって、
「祖父ちゃんと祖母ちゃん、元気?」
と聞いてきた。
その真面目な顔が、うんと大人っぽくて、頼もしく見えた。
「元気元気。
もうね、いやんなっちゃうくらい元気だからさ。大丈夫!」
その次に、ジジババのことはあたしに任せとけっと続けようとしたが、
だけど私は、その言葉は咄嗟に飲み込んだ。
会いたくなったら会えばいいし、
会いたくなかったら会わなければいいという、
姪っ子の選択肢を奪う気がしたからだ。
私は、何事もニュートラルな立場でいたい。
だけどね、これはないじゃない?
わざわざ、おじさんに甘えにいってるじゃん?
おい、おたま!
私には、絶対そういうこと、しないよね?
撫ぜに行かないと、いつまででも来ないよね?
それどころか・・・
乗ってます?
ねぇ、おじさんに乗ってます?
私とおじさんの扱い、あまりにも偏ってませんか?