洗い上がった洗濯物を取り出したら、
ボロボロと白い紙切れが床を覆っていく。
こういうことをするのは、我が家のおじさんだ。
「あんのやろう、何回やるんだ?!」
私は、ブチ切れそうな自分を、
今、必死に取り押えている。
おはようございます。
ラインで、呪いのメッセージを最低100回は送りたい衝動を抱えながら、
楽しそうに走る子猫らを眺めて、鎮めている。
「あの人も、大変だもんな。」
私と関わって、あの人の人生は激変してしまった。
猫に笑い猫に泣かされ、猫のことで
「猫のご飯を出す間が悪い!」とか
「猫が誤食するから靴のくつ捨てろ!」とか
「あんたはどうして、トイレのドア閉めて入っちゃうかなぁ?!」
と、私に理不尽に叱られる日々だ。
そして、もうすぐまた、あの人は泣かされる。
おーつぶの譲渡日が決まった。
よほどのことが無い限り、今週の土曜日に、子猫らは我が家を去る。
だから、今回だけは、今回だけは、紙切れのことは許そうと思う。
あやは、すっかりいい姉さんになった。
あや「この距離感なら、可愛いわね」
おーちゃんは、虎視眈々とねつらう。
おたま「おら、寝辛いだ・・・。」
その後、退かされる。
のんちゃんは、もはやママだ。
めちゃくちゃ、面倒見がいい!
底なしに優しく、子猫らを守っている。
のん太にとって、新入りの経験は初めてだ。
初めてのわりに、一番安心して任せられる。
まるで、うめさんだ。
だけど、この子らが居なくなるのは、理解できるだろうか?
のん太「子猫って、疲れるんらね、かかぁ」
ありがとね、のんちゃん。