うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

長い長ーい、独り言

2024年12月12日 | マアコのこと

昨晩から、

ダラダラと書いてしまっている。

 

おはようございます。

 最近、使える時間がじわじわと減って来た。

朝の実家へも、早く行かないと、

ますます病気が進行してきたかずこに、

朝食を食べさせるだけでも時間がかかるようになってきた。

 

 その上、出勤も早めなければ、野良猫の給餌が慌ただしくなる。

マアコだけなら、阿吽の呼吸だが、デッカには手を掛けている。

少しでも人に馴れてもらわないと、今後の付き合い方に響いてくる。

その当のデッカは、私の手からしか食べない。

それほど馴れてきたという訳ではない。そこが不思議だ。

手から食べるのに、距離は全く縮まらない。

むしろ、皿に近づくより、私が目一杯手を伸ばして食べさせる方が、

私との距離が取れるから、そうしているらしい。

頭の良い子だ。

そのくせ、母猫マアコが、スリスリと私に擦り寄るのを見ているのに、

デッカは、私が安全だと認識できないのだろうか?

頭が良い子なのに。

ああ、そうか。

デッカにとって、甘える存在は母だけで充分なのか。

そこが、今の私を少しだけ気楽にさせる。

 

 最近のマアコは、餌を食べ終わると、さっさと散歩へ出かけていく。

その間、私は猫じゃらしでデッカを遊ばせるようになった。

「マアコ、今日は早めに戻って来てよ。出社時刻に遅れちゃうから。」

と、2階の事務所の下で叫んでいる。

デッカをお預かりするのは、10分程度だ。

育ち盛りのオス猫だから、少しでもマアコの子育てが楽になるよう、

この短時間に、頑張って猫じゃらしを振りまくって運動させる。

その時も、右手は目一杯伸ばしている。

それでも、楽しそうに遊ぶデッカに、私は言う。

「デッカ、強いオス猫になるんだぞ。マアコと此処を守れる男になれ!」

そう言うと、決まって鼻の奥がツンとする。

 

 最近、かずこを見ていても、時々鼻の奥がツンと痛む。

そろそろ、鼻腔になにかしら病変があるのかと疑いたくなるが、鼻腔は極めて健全だ。

今の私には、鼻をほじって、鼻腔を傷付ける暇さえない。

いやある。

仕事中は人目さえ気にしなければ、ほじるチャンスは無限にあるが、

痛みを感じるのは、デッカやかずこの笑顔が、儚いくせに眩し過ぎるせいだ。

 

 かずこは、よく笑うようになった。

認知症になってから、本当によく笑う。

私達は、かずこがボケたおかげで、一緒に出掛けるようになったし、

入ったことのない喫茶店探検もした。

今はもう、探検は出来ない。

歩ける距離は、慎重に考えてやらなければ、疲れさせてしまう。

アルツハイマーによくある筋肉の硬直が進んでいるせいだ。

それでも、父はまだ、かずこの病気を受け入れられないのか、

受け入れたからなのか、相変わらずかずこを責める。

実家は、父の絶望感と聞いてるだけで苦しくなるようなネガティブな言葉で淀んでいる。

その父も、物忘れが顕著になってきた。

父は、自身に絶望感を抱いているのかもしれない。

「まるで、地獄絵図だ。」

父さんが折れてしまいやしないか。

私は、そんな言い知れぬ不安を抱えながら、気楽でいい加減なことばかり言っている。

笑いながら、本当は自分が折れてしまいやしないか、身震いするのを誤魔化しているだけなんだ。

 

 きつい。

体も心も、きつい。

こんなにきつい思いをしているのに、私は何も出来ていないじゃないか。

猫じゃらし振って、かずこと笑っているだけだ。

そのくせ、マアコとの約束は、皮肉なことに実は私を守っている。

おたまは、これ以上の多頭飼いは難しい。

そもそも、多頭飼いに向く性格じゃないのに、

私に出会ってしまって、申し訳ないのに、

マアコとあんな約束しなければ、私はそれでもデッカをマアコから引き離し、

今頃、我が家も、まるで地獄絵図の様相になっていたことだろう。

あっちもこっちも地獄絵図じゃ、私なんてとっくに潰れている。

だからといって、ホッとしているはずもなく、

己にの不甲斐なさに敗北し、ぺしゃんこに潰れた顔をした私に、かずこは

「お前、なんちゅー顔しとるんや」と言って笑った。

そんなかずこに、一瞬、ふわっと心が軽くなる。

かずこの笑顔を守ると決めた私は、実はかずこの笑顔にも守られている。

 

 猫とかずこは、未来を思い描くことはできない。

今を感じ、今を笑う。

この時が過ぎてしまえば・・・

そう考えると、どうにも鼻の奥がツンツンするのだ。

 

ごめんね。

ありがとうね。

 

 という気持ちを、たっぷり込めて、

マアコのお家、第2弾!

あやも入れるから、マアコとデッカ2匹入れるな。

このキンピカハウスは、外猫用に特化して作られた優れものだ。

段ボールにハイテクな?加工が施された既製品なのだが、

キンピカすぎん?

 

ねえ、目立ちすぎん?

こんなキンピカに、警戒心強い野良猫が入ると思う?

 

ちなみに、第1弾は、

これだ。

実に周囲と溶け込んでいるが、まったく入ってくれなかった。

 

第2弾はなんと!

マアコ「悪くないわね。」

やったぜ!

マアコの子は、私が知る限り、

保護された子以外は、早くに死んでしまった。

この冬は、デッカと温め合える。

マアコにとって、もっとも温かい冬になりますように。

 

いっぽう、かずこは

コメダのシロノワールを食べて、

「なんやこれは?!これ、うんまいなぁ」

と上機嫌で、煙草を取り出したから、

「ここはね、禁煙なんだよ。」

と伝えると、

「そんなとこ、すぐ潰れるわぁ。

コーヒー飲んでタバコ吸えんなんて、潰れるわぁ。あははは」

と、大きな声で笑いながら、毒を吐いている。

相変わらずなかずこに、大笑いだ。

 

 今を感じ、今を笑う。

実に大事で、実はそれが唯一の真実なのかもしれない。

未来が見えないのは、猫とかずこだけじゃない。

私にだって、未来なんて分かる訳がないのにさ。

ごめんね。

ありがとうね。